大学院を修了した話
はじめに
3月8日、「令和5年度3月期 大学院博士前期課程及び博士後期課程修了審査合格者について」というメールが届いた。
そこには、修了審査に合格した人の学籍番号が載っていた。不安になりながらも自分の番号を探し出した。私の学籍番号もあった。
「修士(工学)」。この学位を得るために私は大学院2年間でお金も時間も、そして学部時代の心のゆとりを失ってしまった。
でもこれでようやく長かった2年間が終わると思うととても嬉しかった。
研究成果
在学中に国際会議一本と、国内学会一本を出した。成果としては少ないかもしれないが、私にはこれが限界だった。
毎週追われる締め切りと予定との両立に苦労し、時には睡眠時間を削り進捗を出した。大学院は対外発表を最低1回する必要があり、ここまで持っていくのが1番しんどかった思い出がある。
特に、国際会議と修士論文は英語での原稿作成と発表だった。私はTOEIC500点台なので英語は全然できないが翻訳ソフトたちの力を借りて何とかした。
就職
研究をしながらも公務員試験の勉強をした。毎日やるのは不可能で、平日は週3-4回、残りは土日にやっていた。特に苦労したのは専門科目だった。
教養科目はもう一度センター試験(現:共通テスト)をやる感覚で行けたが、専門科目は大学院試験レベルでかなり難しく感じた。高校時代の物理もかなり忘れていた。学科的に電磁気は覚えていたが力学系を忘れていた。
過去問と向き合う時間をなるべくとって合格し、その後官庁訪問と呼ばれる霞ヶ関の省庁の面接に2週間ほど通い、10回以上面接を受けて内定をもらうことができた。
さいごに
散々修了が危ういと言われたがなんとか修了できてよかった。まだ研究室の残務が残ってるのでさっさとしばいて早く自由になりたい。