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人工と自然を折衷した景色 金沢,石川

11月末、秋の金沢。

金沢21世紀美術館から金沢駅方面に行く道中、横断歩道を渡っているときにふと顔を右に向けると、紅葉している木々がライトアップされ、恥ずかしそうに堂々と並んでいた。

木は自然の産物なのに、道路沿いに規則正しく並ぶその過程には人の手が加わっている。昼間の紅葉は自身が持つ鮮やかさで文句なしに人々を魅了するが、夜は人為的に設置された光がないと輝かない。

ライトアップされた紅葉は誰が見ても美しいものであり、主人公である木々たちは堂々としていいはずだ。

しかし、自分の真下から光を当てられている彼らは、色づく木の葉を落としながら「恥ずかしい」と言っているように思えた。ため息まじりに。

照れているのではなくて、情けないような。
ただ、それも美しいと言えるのかもしれないが。



今はまだ、完全な人工物ではない。
人工と自然を折衷した風景はとにかく綺麗。

100年後も、1000年後も今の割合で景観を作って、残して欲しいな。


(iPhone11で撮影したからなのか、それとも撮影スキルがないからなのかわかりませんが、実際に自分の目で見た景色はもっと綺麗でした。来年機会があればぜひ見に行ってください。)


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