Sayaka Yamamoto Acoustic Tour 2024 「Organic」 supported by niko and ...雑感
【Sayaka Yamamoto Acoustic Tour 2024 「Organic」 supported by niko and ...】
■日時・会場
■セットリスト
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全国8都市8公演。
今回は東京と、オーラスの大阪2公演に参戦できた。
アコースティックのステージ自体は初めてではないが、ツアーとしてオールアコースティックのステージは初の試みで、このタイミングでそういうコンセプトのライブを組んだことの経緯じゃないけど、心境とかセトリの組み方を詳しく聞きたいなーと思う今日このごろ。
つらつらだらだら以下雑感。
M1.愛なんていらない
会場BGMが鳴り止み照明が落ちたのを合図に客席の拍手が響き渡ると、それを登場のSEにさやかちゃんがステージ中央に向かって歩いてくる。
一礼をして、今回のキービジュアルでも相棒となっている、アジアツアーでレンタルしたのをきっかけに新調したGibsonのJ-200を抱えると
「Organicツアーへようこそ、緊張感持って見てくれてますけど、リラックスして、歌いたかったら歌っていいし踊りたかったら踊っていいし自由に楽しんでいってください」
等と和ませるように挨拶をし、さやかちゃんも弾き語りスタイルで座って、まずはさやかちゃんのギター1本で、1曲目を奏で出す。
ライブの1曲目というのは初見の公演での楽しみの1つなのだが、今回選ばれたのは、『愛なんていらない』。
もうこの御方大好き。笑
というのが率直な感想だった。
なんとも説明し難いがこの解釈一致感。
スクリーンはもちろんのこと、特殊な演出やSEは一切ない。
東京公演から草花の装飾がステージに散りばめられるようになったようなのだが、それまでの公演ではステージにはギターしか置かれてなかったらしい。
それがこのOrganicというタイトルの公演の雰囲気を視覚的に表してると思うし、ともすれば「演出なんていらない」と「愛なんていらない」がかかってるような感じがして好きだ。
それと、今か今かと待ちわびた観客を前に愛なんていらないと最初に歌ってしまうところがロックだなと相変わらずゾクゾクさせられる。
まあそういう意図はないのだろうけど、初っ端からゆったりとした好き感情を掻き立てられて、これこそ「山本彩」という感じがしたのがなんとも説明し難い解釈一致感の理由だろうか。
大阪では久々に2列目を引いたので下手でうっとり聴いていると、サビの『今更誰かがいなくても 生きていける』のところでうっかり目が合った。
『生きていける』で逸らされた。
本当に、そういうとこですよ。
VIVA勘違い。
M2.君とフィルムカメラ
そしてそのまま続いてさやかちゃん曰くお久しぶりの、『君とフィルムカメラ』に移っていく。
とはいっても、去年のBillboardツアー以来1年ぶりの登場で、かつてはセットリスト常連だった曲。
どこかエモさのある曲調に、アコースティックが似合うのは言うまでもない。
愛なんていらないと歌ったあとに、愛情たっぷりな表情で客席の反応を窺う姿も、曲が憑依しているようで楽しそうだったし楽しかった。
挨拶代わりに2曲をギター1本で披露したあと、改めて挨拶をし、今回のツアーで初タッグを組んだ弓木英梨乃さんを「ゆみっきぃー!」と呼び込む。
イケボで笑ってしまう。
さやかちゃんは親しみを込めて「ゆみっきー」と呼ぶことにしたそうなのだが、ゆみっきー自身は今までそう呼ばれたことはないらしい。
でもなんともゆるふわで突拍子もない独特な雰囲気(褒めてる)がゆるキャラみたいで"ゆみっきー"がしっくり来る。
でしゃばりすぎず引っ込みすぎず自然体でツッコミどころ満載な突拍子のなさの隠しきれないおもしれー女感はさやか氏もやりやすそうで、実際に東京も大阪もMCがいつもの100倍良かった(コラ)
私は2公演しか参戦してないけど、この2人のゆるい掛け合いがこのツアーの1つの名物だったと思うし、アコースティックツアーというコンセプトにぴったりな雰囲気だったと思う。
ちなみに東京公演は私を含め初見が多かったのか客席が雰囲気を窺うようにおとなしめだったけど私は居心地がすごく良かった。
ガツガツしていない焦ってもいない2人のゆるい雰囲気がそうさせたのだろうなと思う。
年齢的にはゆみっきーよりさやか氏の方が3つ下だけど、さやか氏がもう少し仲良くなりたそうに「さやかくん」の顔をたまに覗かせるのもなんかあざす。って感じだった。
大阪では、ゆみっきー!と呼び込まれたゆみっきーが下手から登場したあとすぐ止まってまず最初に客席じゃなくさやか氏に手をひらひらと振っていたのが大変良かった。
そういうちょっとなんか愛を持ってからかいたくなるような高栄養価のサブカルみたいな要素もあって(身勝手視点ごめん)、もちろん曲中の目配せやさやか氏を見る菩薩のような温かい眼差しと弾けるさやか氏に共鳴しているような表情とか、主張しすぎない心地の良い絶妙なハモリとコーラスとか、諸々含めてゆみっきーは今回のツアー大成功の立役者だなと思う。
M3.どうしてどうして
さやかちゃんの曲は基本一人称「僕」が多いところ、珍しく「私」を使った女性目線のキャッチーな失恋ソングで、グループ在籍当時、メンバーからも人気が高かった曲。
これこそお久しぶりだろう。
実際に大阪では曲振りがされると客席からこみ上げるような歓声が上がった。
遡ってみたらI'm readyツアー(2019)以来みたいだけど、そんなにやってなかったかなあ?というくらいには馴染んでいた。
リリース当時は24歳で、当時はまだあどけなさのある可愛らしさがあったけど、31歳…31レベを迎えたオトナのオンナにはそれに加えて余裕があった。
昔の曲を久しぶりにやるというのはそういう美味さもある。
そしてなんと言ってもゆみっきーのコーラスが良かった。
ゆみっきーが加わってからの1曲目でもあるのでギター1本増えただけで厚みが増すのと、曲のメロ自体も前2曲より疾走感があるのでそこに良い意味で力の抜けたオトナのオンナのボーカルとコーラスが入るのがこんなに心地良いとは。
M4. JOKER
アコースティックステージでは常連のJOKER。
イントロのトゥララララーンの耳心地の良さ。
いつものバンド形式でもそのイントロに合わせて指を突き上げるのが恒例だけど、私はアコースティックver.でのそれは、なんだか滑稽な感じにも思えてしまうのだが、実際それをさやか氏が楽しそうに観察しているのが良い(言い方)
JOKERのアコースティックver.って本当爽やかで、夏の始まりも感じさせれば夏の終わりも感じさせる心地良さ。
タイトルの「JOKER」と歌詞の「浄化」がかかっているとおり、さやか氏の歌声とあいまって本当に浄化される気持ちになる。
あのメロディに、
『気づいたらこんなにも僕は君で出来ていたんだ』
『君以上に綺麗なものを僕は知らないから』
の歌詞ってなんかずっと好き(小並)
M5.Are you ready?
みんな大好き無敵ソングあゆれでぃが入ってくるとは。
イントロで「みんなの声聞かせて〜!!」と高らかに叫び、この日曲中では初めての観客の\wo-wo-wo-!/のシンガロングが響き渡ると嬉しそうな表情で応えてくれるさやか氏。
楽しそうな表情に客席のボルテージも否応なしに上がっていく。
『連れてくよAre you ready⤴!?』と呼びかけるように語尾が上がるのも、さやかちゃんと客席が共鳴しあっていた。
いつものロックテイストにアコースティックでいつもより少しメロウな雰囲気を纏ったこの曲はどんなテイストでも無敵だった。
大事なときには必ずこの曲を聴く私、一生この曲に救われるんだろうな。
M6.Keep Holding On/Avril Lavigne(cover)
MCを挟んでのしっとりパート開幕。
さやかちゃんの音楽の礎となっているアヴリルの名曲Keep Holding Onのカバー。
目を瞑って大切に噛みしめるように歌い上げる表情と声は、このカバーのためじゃなくこれまで長い年月聴き込んできた人の姿で、歌詞を改めて見なくとも、きっとさやかちゃんも幾度となくこの曲に、アヴリルに救われてきたんだろうなと改めて思わせられる。
歌詞の和訳は公式のものが見つけられなかったのであえて貼らないけど、英文の歌詞といくつかの和訳を改めて見ると、くじけそうなとき、くじけたとき、絶望したとき、背中を押してくれるだけじゃなく、アヴリル自身が本当にすぐそばで寄り添ってくれているかのような感覚さえ覚える。
休養中だけではないだろうけど、休養中にも、さやかちゃん聴いていたのかなと思った人は多いだろう。
語りかけるようにしっとりと繊細に歌ってからのサビで思いを爆発させるかのような声量は思わず息を飲んでしまうほどの迫力と切実さがあった。
ゆみっきーのギター1本で寄り添うようなコーラスが、増してさやかちゃんの歌声と声量を際立たせていた。
ラスサビの爆発的な声量の畳み掛け、私は魂が震えるような感覚でぶわっと涙が出、嗚咽を抑えるあまり呼吸が荒くなった。
そんな歌唱はそうそう見聴きできるものではない。
リスペクトを持ちつつ、曲に飲まれずしっかり自分のものにするところが、山本彩のカバーの良さだなと思う。もう一度聴きたい。
M7.あいまって。
ゆみっきーのアルペジオで弦が弾かれた瞬間の、嗚呼…って感じ。(伝われ)(伝わらない)
これまた、これこそが、山本彩節だ。
きっとピアノがあったらここは今度は自分自身の寄り添うソングのサードマンを選んだのかもしれないなと思いつつ、件の休養前当時の最新曲だったゴリゴリ失恋ソングのあいまって。を選曲してくるあたり。
そんな意図はないだろうし、そういうイメージを勝手に定着するのも失礼な話なのだけど、前曲の流れを思うとなかなかに心苦しい気持ちにさせてくる。
無論、それは嫌な心苦しさじゃなく、間違いなく山本彩さんとゆみっきーが創り出しているこのアコースティック空間への没入感だし、リリース時の喉を患っていた頃よりもより自然に、伸びやかで柔らかさを持つようになった高音が、彼女が絶望の淵から立ち上がって戻ってきた事実を証明している。
改めて、当たり前のように目の前で歌っている彼女に思いを馳せてしまう。
シンプルにその歌詞と歌声の切実さにも心打たれるものがあったのだけど。
M8.残影
3月リリースのこの最新曲は、ライブのセットリストとしてはまだ新参者だけども、だからこそ聴くたびに良い曲だなと思わせられるし、すでに抜群の安定感がある。
曲自体はメメント・モリ楽曲第二弾としてロザリーのメモリー(人生)に当て書きしたと思われるけども、何よりこれまた前曲のあいまって。と繋がっているようにも思わせてくれるところにこの曲の持つ孤独さが際立てられて実にさやかちゃんっぽいとまた思わせられた。
「あいまって。」の
『ずっとずっと 来ないエンディング』
『きっときっと 忘れたくないよ それでも進むよ一歩 愛 愛まって 愛 いつかは バイバイ』
とエンディングを迎えたくなくて認めたくなくてなんとか踏み出そうとしているシーンで締めたあと、「残影」で
『忘れないように 確かめる あなたが居た日々を 空の青さを 花の色を 締め付ける孤独を』
と始まるんだから、泣けちゃうでしょ。
こじつけ上等。
『忘れはしない これからも あなたが居た日々を』
とかも、嗚呼、前を向いて踏み出したんだなっていうか、でも忘れたくない気持ちが孤独をより一層強固なものにしているジレンマみたいな感じがさ。
と、突然ファンタジーの世界に入り込んでしまったけども、シンプルに休養前の最新曲と復帰後現在の最新曲っていう対比が歌詞もあいまってなんか感慨深いっていうか変遷感じるでしょ(雑)
ま、あいまって。と残影じゃ世界観がはっきり違うんだけど、沁み渡って今思い出してこれ書いてても泣いてる涙腺BBAぶり
M9.心の盾
本当にありがとうございました。
全国の心の盾ファンの皆さんおめでとうございます。
私もRainbow収録曲ではリリースのときから疑問符と心の盾をずっと推しているんです。
遡ったら2019年の激戦MTVLIVE以来、その前だと2017年のAmeba1周年の激戦アニバーサリーライブ(懐)、わたし両方落選で行けてないので本当にリリース当時の2016年Rainbowツアー以来実に8年ぶり2回目の生拝聴でした。
それなのできっと生では初見だった方も多いはず。
イントロの弾き始めが
(…この曲なんだっけ…?)
とアコースティックなのもあってすぐにはわからないほどのご無沙汰。
歌いだしたときの
(マジ!?!?!?!?!?)感。
その感動でもう泣きそうになる。
ちなみに前の曲たちからすでに泣いている。
どうやらスタッフさんがぜひ入れてくれと懇願したそう。
わかりすぎてるありがとうございまスタッフすぎる。
割と毎回入れてくれとお願いされているそうなのだが、作った当時の感情むき出しで恥ずかしいから無視して封印してたと言うさやかちゃん。
それもなんだかエモかった。
グループ在籍時、理不尽な大人と闘い不本意な形で活動しなければならないときも、気持ちは別、自分の心までは支配させないと当時の反骨心を書いた曲。
ちなみに、2017年発売のファーストエッセイでは、
とまで明言していた。
それほどの曲をなんとも早々に封印しちゃってたとは思うけど、当時グループの顔として活動していた不動のエースキャプテン、つまり今よりもっと頑固さやかちゃん時代に作られたものなので、恥ずかしさがあるのもわからなくもない。笑
ちなみにNMB48の5thシングル「ヴァージニティー」(2012年)のMVでこの曲の前身となる曲をさやかちゃんが弾き語りで披露している。
それくらい前に生み出していた曲。
ただRainbow収録時にずいぶんメロも歌詞も作り直したようだけど、あの当時の多忙さの中では仕方ないように思うがレコーディング当日の最後まで書き上げられなくて、追い込まれた中で生み出された曲でもあるから、色々思うことがあるのかもしれない。
最新曲「残影」からのそんな、「心の盾」。
封印してたとはっきり言ってて笑ったけど、全部が全部自分自身の等身大じゃない(創作を含んでる)のは前提で、いつの時代もそのときの感情や心境を魂込めて作って歌い続けてるんだなあって感じがしてなんか良いよね。
前も、昔の曲は今の自分には眩しすぎるって言ってたことがあったっけ。
長くなってしまった、胸アツ曲でした。
M10. oasis
MCを挟んでしっとりパートこれにて終了。
流れを変えるかのようなoasis。
流れを変えたのはそのメロディの疾走感だけじゃないと思った。
あんなに終始楽しそうなoasisは初めて見たからだった。
oasisは、コロナ禍一発目にそのもどかしさを込めた曲で、ライブで披露するときには切実さを滲ませるように歌っていることがデフォルトで、ラスサビ前のメロではギターソロが入るなどの挑戦も交えるなど、カッコイイに振っていたと思うのだけど、
このツアーでは、ゆみっきーと目配せしながらまるで2人の世界みたいなセッションを心から楽しんでいて、いつもはギターソロパートであるラスサビ前も、ゆみっきーと2本のギターで本当に楽しそうに奏でていた。
客席からも、ヒュー!とかフォー!とかが飛び交ってて、座って鑑賞しているとは思えない熱気が戻っていた。
M11.喝采
そのoasisの流れから満を持しての喝采先生。
最高でーす。
あゆれでぃと喝采の二大巨頭がどちらもアコースティックver.でセトリ入りするなんて誰が思ったでしょうか。
さやか氏がバチイケに憑依する喝采だけど、これまたアコースティックのおかげでいつもより余裕たっぷりな笑みを浮かべて、みんなこれ好きでしょ?と言わんばかりのしてやったりな表情で客席を見るさやか氏と、観客がそれに呼応して込み上げるように声を上げるのは、いつもとは違った独特な快感だった。
それでもラスサビ前の『息もできないよ』の恒例がなりシーンではしっかりいつも通りがなってくるんだから、だから私たちは「喝采の山本彩」という癖をやめられない。
それまで余裕たっぷりだった表情や歌声が、そこのがなりだけは感情が高ぶった一瞬余裕のない姿になり、
(語弊のないように一応言っておくと歌唱力表現力に余裕が無いということじゃなく、パフォーマンスの一巻としての緩急という話)
そのギャップは前述の通り独特な快感、この見ている側の快感もアコースティックver.だ。
最後にいつもどおりピックを客席にぶん投げるんじゃないかと思ったほどさやかちゃんの表情と客席のボルテージの爆アゲぶりもそぞろに、矢継ぎ早に次曲、追い打ちをかけるように体に染み付いたあのイントロが掻き鳴らされる。
M12.Let's go crazy
あのジャジャジャジャジャンという弾き出しはどんなときでも反射的に\ウォイ!/が出てしまう。
そのまま\ウォイ!ウォイ!/ともはやアコースティックライブだということを忘れる勢いでさやか氏も客席も弾けてあのグルーヴ感、まさにLet's go crazyだったなあ。
さやか氏はウォイ!だけ先行して立ち上がってマイクをスタンドから抜くのが遅れたので一生懸命マイク引き抜きながらウォイ!ウォイ!言ってたのわんぱくでかわいすぎた。
『誰も邪魔させない❓この瞬間❓』
と\ウォイ!/を楽しそうに煽る疑問形イントネがキュートでたまらない。
『履き潰したスニーカー』で足の裏を見せてくれる仕草(足の裏を見せてくれる仕草)と『誰も邪魔させない』で音ハメでこっち指さしてく仕草のファンです。今回もありがとうございました。
ステージ下手上手順番に端まで観客を覗きに来るサービス精神と、歌いながら器用に流れるようにしっかりレスをする熟練の業はやっぱり元トップアイドルの経験が活きているれっきとした強みだなあと毎回思う。
M13. Larimar
さすがホームと言ったところだろうか、オーラス大阪、大変な盛り上がりを見せた前曲までの流れを一旦MCで受け止めるも、はしゃいでちょっと息切れすらしているさやか氏。
息を整え「愛をこめて」と始まったLarimar。
あの優しくて温かくて赦されるようなイントロで、ダメなんだよなもう。
『今あなたは笑えていますか』
の歌い出しのときにはもう「いいえボロ涙」と思いながら、結局最後までボロ涙だった。
かつてのセトリ常連曲Larimarも久しぶりだった。
2022年、復帰後初ワンマンのnow以来。←泣
いつだって、『あなたがいるこの世界は何より素晴らしい』をそのままお返ししちゃうな。
本当に伸びやかでやさしくて包んでくれる歌声にボロ涙しながらも、久しぶりにライブで聴いたのもあってか、Larimar育ったなあと唸っていた。誰
enc.1セプテンバーさん/RADWIMPS(cover)
アンコール明け、MCを挟んでからの本ツアーカバー2曲目。
これもまた、学生時代からさやかちゃんの音楽に今でも影響を与え続けてるRADのセプテンバーさん。
9月から始まったツアーだから、とちなんでたようだけど、月変わっちゃったとはにかむ姿もお茶目でかわいい。
私も毎年9月に入ったら、そして9月3日は必ずセプテンバーさんを聴く日と勝手に決めている。
そういうルーティンをすると、たとえ何もなく過ぎる1日だったとしても色がつく。
音楽はつくづく偉大だなと思う。(なんの話)
というわけでそんなセプテンバーさんのカバー、数ヶ月前からFC限定の生配信にて行っている正体不明T氏によるピアノ1本でさやか氏が生歌唱する「SYCafe」の配信でも披露していたので、これだけはライブで見る前に配信で見ていたけど、生で聴くとより、これも長らく聴き込んできた人の歌唱(カバー)で、ただ流行りの曲をカバーするのではなく(もちろん配信とか即興で披露みたいな場であったら意味合いが別だけど)、RADのワンマンに足を運ぶほどのファンであるさやかちゃんがリスペクトを持ってカバーしている姿が良いなと思う。
一緒に口ずさんでゆらゆら聴いて、\オーーセプテンバーーーーー/と掛け合いになるのかと思ったけど、さすがに1人で歌いきっていたさやか氏。笑
噛み締めててかっこよかったな。
私はちゃんと口パクで掛け合いしてたよ。笑
本当に心地の良い素敵なカバーだった。
充分自曲だけで全うできる曲数を持っているけど、こうしてごまかしがきかないギター1本2本の空間でカバー曲も織り交ぜて、その上質さはもちろん、やっぱりこの人の歌声がどうしようもなく好きだなと思わせられる。
enc.2 ブルースター
いよいよラスト、「みんなが帰り道にこの歌を思い出して余韻に浸ってもらえたら」と情緒たっぷりに、このアコースティックツアーの終わりを告げるメロディが奏でられる。
そうしてさやか氏は、2番Bメロの歌詞を思いっきり飛ばした(どんがらがっしゃん)
「盛大にBメロ飛ばした」
「やり直すのもなあ。みんなも構えるやろ?wこれはこれで。あいつファイナルで歌詞飛ばしたと思っといてください」
と一応へらっとしているのも、時は流れたなーwなんて思う。
休養前最後のライブでの件のサードマンのときとはわけが違うと思うけど、まあ、そういうことも含めての「構えるやろ?w」だとは思う。
しかし2019年のI'm readyツアーなんて、号泣でやり直したのにねえ。笑
私はそういうライブでしか見られないシーンこそごちそうさまと思うので、当時はそれがいいのになあ、真面目だなあ、でもそれだけ込める思いが強いんだよなとのんきに思った記憶があるけど、そういう良い意味で力が抜けるようになって良かったなと思う。誰
ただ、歌詞飛んじゃったあとのさやか氏の表情も歌声もグッと力強くなって、あー悔しそう好き笑と思ったのは内緒。
最後にもう1回「かー…Bメロ…」て小声で漏れちゃってたのも、好き。笑
わかってるよ。笑
(チームSYのパッパたちがいたら背中押してジレンマ苛まれながらもう1回やってたかもね)
でもそれ込みでも抜きでも、めちゃくちゃ良かった。
自分で「疲れる曲」と言っていたほどピッチ差のある曲だけど、場数を踏んでより余裕が出て強く柔らかく温かみも増し想いの籠ったその歌声と横顔に恍惚とした。
全編アコースティックだからこそ最後までフル出力でいけたと思うし、本当に良かったと思う。
そうして、最後に今回のツアーTシャツのビジュアルになっている🦋の話題にツアーを通して一切触れなかったまま「せーの、はい、ちょうちょ🦋」と一見🦀ポーズの写真を撮って、さやか氏が端っこからぴょこぴょこと満遍なくお手を振りなすって、ぴょこっとお辞儀をして捌けていき、名残惜しくも穏やかにOrganicは閉幕した。
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ということで、最後まで、まさに「Organic」なライブだった。
スポンサーのNiko and…な世界も嬉しかったな。
大満足。
大好きツアーだった。
(嫌だったツアーなんてないけど。)
ひといきつきながら、イチリンソウを使ってないんだぜ。
ほんとに曲数が増えたっていうのは今更だけど、シンプルなステージでも飽きのこないステージだったな。
シンプルに口から音源以上に上手かった。
初期の頃なら、アコースティックか〜喝采とかあゆれでぃやんないじゃん〜やっぱりバンドのライブで思いっきり盛り上がりたいな〜なんて思っていたかもしれないけど、そんな感情は今回一切なかったし、終わってからも思わない。
期待を良い意味で裏切りたい"山本彩というジャンル"を見せてくれて魅せられている満足感、「次はどう魅せてくれるんだろう?」というワクワク感。
さやかちゃん自身も、
「毎回反省もあるけど、それよりも、今日も楽しかった、次はもっとやばいやん!っていうワクワク感がある」
と仰っていて、見ている側とさやかちゃん側でそこの感覚が一致しているのが嬉しかった。
前までもそういう風に言ってはくれていたけど、そのへんの意識が、休養明けから良い意味で本当に力が抜けてきているというか、心からほぐれてきているようで嬉しい。
あとは、今回のツアーであえてアコースティックライブというコンセプトで開催したことや、ゆったりとした余裕のあるパフォーマンスを見るところ、弾き語りやアコースティックでライブをすることの意識がもっと前向きになったことが窺えるし(Billboardのような形式のライブなんかも2年連続で経験していることもあるだろし)冒頭でも言ったけどツアーを終えてのそのへんの心境とかを聞きたい。
特殊な演出や音がなくても、私は山本彩の歌声が音楽が大好きで、
アコースティックだからこそ、山本彩の唯一無二の歌声と、音そのものを堪能することができた。
そして、さやかちゃんがライブで音楽を楽しんでる姿、客席を見て幸せそうにはにかんでる笑顔はコンセプトに関わらず、ライブでしか見られない大好きな姿。
Organicな山本彩は、当然の如く私が大好きな山本彩さんだった。
お久しぶりの曲がまさにライブで歌っているこの瞬間育っていたり定番曲がアレンジで新しい一面が見られたのも、せんきゅうOrganic!ラブ!
次のステージは、それこそNiko and…スポンサーのUNI9UE PARK'24(これは仕事と先約があって行けないのだけど)、と、まあこれはフェスなので、それを除くとワンマンではないけれど、さやか氏がホストでこれまたさやか氏念願の対バン。
東名阪の3公演Zeppツアー。
縁のある3組のアーティストと1公演きりずつのステージ。
『SYnergy』、"相乗効果"と冠したステージで、今度はどう魅せてくれるのだろうか。
大阪のMCで語られた、
の言葉。
ライブを通じて進む、山本彩という物語から、私はまだまだ目が離せない。