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ITやDXは、もっと面白くなる | 元DTC 栗山義明の「学びとやりがい」のキャリア

株式会社STANDARDは「ヒト起点のデジタル変革をSTANDARDにする」
をMissionに掲げる、2017年創業のスタートアップ企業です。

東証プライム市場上場企業を中心に700社以上のクライアントを抱え、人材育成や評価制度構築などを起点にDX戦略立案やAI開発、さらにはSaaS型の自社プロダクトまでを一気通貫でご提供しています。

今回の記事では、プロダクト事業部 製品本部 執行役員 本部長の栗山義明さんにご経歴、STANDARDに入社した理由をお伺いしました。

興味関心を道しるべにして積み上げた複数のキャリア

ー 栗山さんのキャリアを教えてください。

最初に入社したのは、日立情報システムズ(現・日立システムズ)という日立グループの会社でした。ネットワークの設計・構築を担当していました。

実は大学時代は、ネットワークではなく自然言語処理というAIの一分野をテーマに卒業研究を行っていました。もう20年ほど前のことですので、当時は第2次AIブーム真っ只中でしたね。

「ターム群の出現密度分布を用いた重要文抽出方式」という卒業論文をFIT (Forum on Information Technology: 情報処理学会と電子情報通信学会による学術イベント)に投稿したところ、学部生の卒論ながら査読を通過したこともありました。

とはいえ、現在の第3次AIブームの中心となっている「機械学習」や「深層学習」が出てくる前でしたので、膨大な情報をルール化することが難しく、「AIってもうダメかもね」という雰囲気が漂っていた時代でした。

一方で、社会的にはインターネットや携帯電話が普及し始めて、IT革命という言葉が流行語になっていまして。先がなさそうな人工知能より、これからはネットワークが主流になると感じ、就職のタイミングでネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。

次に、外資系企業で営業職を2年経験したのち、コンサル職に転職しました。そこからデロイト トーマツ コンサルティングを中心にいくつかファームを変えながら、ITの知見が豊富なコンサルタントとしてキャリアを積みました。

最終的にはIT部門のCIO Officeという組織のリーダーとして、IT戦略策定、プロジェクトマネジメントやITサービスマネジメントのプロセス整備、グローバル大規模プロジェクトのPM/PMOを担当しました。

その後、縁あってSTANDARDへ入社し、現在に至ります。振り返ってみると、興味を持ったものを徹底して学び、自分の強みにしてきたキャリアだったなと思います。


自身の強みを発見したネットワークの設計・構築時代


ー設計・営業・コンサルタントと、多様なキャリアを経ていらっしゃるのですね。まず、日立システムズではどのようなお仕事をされていたのでしょうか?

入社当時は、メガバンクや地方銀行などの金融機関のお客様を相手に、勘定系ネットワークの設計・構築を担当していました。

ー当時は、どんな従業員でしたか?

珍しいキャラではあったみたいですね。今は大人しめに見えるかもしれないのですが、当時はあまり大人しいキャラではなくて(笑)

先輩社員や課長、部長にも、気になることは臆せずに意見をしていました。とはいえ、あながち的外れなことを言っている訳でもなかったようです。

ネットワークの設計・構築をする中で、うまくいかないケースが色々と出てくるんですね。日々勉強していたので、そんな課題に対して、「これをやったらうまくいくのでは?」という提言をしていました。

こんな感じで、日々意見を提案しているうちに、「栗山の意見も一度聞いてみよう」というような立ち位置が確立されたように思います。

基本的な設計の構造的な欠陥を見抜き、それに対して解決策を提案できたことは、私の強みだったのではないかと思います。

ー当時から分析力と問題解決力が高かったのですね!その時の象徴的なお仕事はありますか?

とある銀行さんから、「情報系のネットワークが遅いので何とかしたい」というリクエストがあったことから、ネットワークの刷新をするという話が出まして。

その際に、「ネットワークを刷新するような大々的な話をする前に、暫定的にパケットの優先制御を設定してみてはどうか?」という提案をさせていただいたところ、お金も時間もあまり掛からないことから、まずはこのアイデアを試そうということになりました。

最終的には、このアイデアと並行して、将来的にどのくらいまで速度や帯域が必要なのかを見極めてネットワークの刷新の案を練ろう、というところまで案件の規模を拡大させることができました。

設計・構築の技術的なところだけでなく、優先順位の付け方や全体の組み立てといったところでも、評価をいただき達成できた仕事だと考えています。

お客様の状況を冷静に分析してまず出来ることから進めていく。このような経験やスキルは、今のプロダクトマネージャーの仕事にも生きていますね。

ーなぜ、日立システムズを退職されたのですか?

3年ほど勤務する中で、自分の強みや能力がなかなか報酬に跳ね返ってこないと感じてしまって。経済的にもより報われる会社で働きたいなという想いが強くなってきました。

キャリア的な意味でも、自分の実力を試す意味で外に目を向けたことが、転職のきっかけです。

多様なキャリアの秘訣は、「興味を持ったものをその都度学んで身につける」こと

ー次に営業職に転職されたとのことですが、なぜエンジニアやプロダクトマネージャーではなく、営業職を選択されたのですか?

やはり、報酬面の待遇が魅力的だったことですかね。

営業職の経験はなかったですが、漠然と「自分だったらできるのではないか」と感じたことも、この世界に飛び込んだきっかけの一つです。

ー営業職時代は、どのようなお仕事だったのですか?

外資系のストレージサービスの新規開拓営業を任されていました。最初の半年くらいは勢いでなんとかしようとして、毎日ガンガン電話をかけてみたり、飛び込みで営業をかけていたのですが、全く芽がでなかったです。

こんな時期が続いたことで、ようやく「頭を使わないと売れない」ということに気がつきました。

クライアントについて、経営状態を含めて分析をして、一体何に困っているのかを徹底的に考える。そして潜在ニーズを掘り起こし、どういう提案が刺さるのかを探って試行錯誤する。

そんな営みを行っているうちに、徐々にアポイントが取れるようになり、契約が決まるようになっていました。最終的に、一年目の後半に巻き返し、予算を達成することができました。

ーその次は、コンサルへ転職されていますが、これはどのようなきっかけがあったのですか?

営業職として2年ほど経験を積むに従って、製品を売って終わりではなく、クライアントと一緒にプロジェクトをやりたいという思いが強くなったことがきっかけです。

これまでは技術職や営業職としてクライアントに関わってきましたが、そのどちらでもない角度からクライアントに関わることができる職種を考えた時、コンサルタントが頭に浮かびました。

ーコンサル時代は、どんなお仕事が多かったのですか?

最初は会計システムのパッケージ導入から入ったのですが、その次はIT関係からは外れて、クライアントの会計業務の業務改善、決算の早期化を行いました。

この業務は非常に効果が大きく、月次決算にかかる時間が三分の一にまで短縮できました。会計知識や業務分析のフレームワークなど、これまで全く触れてこなかった知識が必要だったので、その都度勉強しながら進めていました。

成果にもつながったので、楽しみながら仕事をすることができたことを覚えています。

ー常に学んで、新しいものを身につけておられるんですね。

そうですね、長期戦略のようなものがある訳ではないんですが、その時その時に興味を持ったものを勉強して身につけてきているように思います。

ーコンサル時代で一番印象的だった案件はなんですか?

企業再生の案件ですね。

大きなグループ会社のIT子会社だったのですが、赤字で倒産か売却の寸前という危険な状態で、経営再生をするべくコンサルに入ることになりました。

ですが、いざ現場にいくと、従業員の皆さんの間には「自分たちは全然だめなんだ」「どうせ売られてしまうんだ」と非常に後ろ向きな空気が流れていました。

営業の利益率の改善などを行うために、情報収集して課題分析をし、解決策を立てないといけない状況でした。

積極的な対話が必要だったのですが、罵声を浴びせられたり、ティッシュの箱を投げつけられたり、ミーティングを設定しても出てきてもらえなかったりと散々な状態でした。メンタルを病んでしまうコンサルメンバーが出たほどです。

そんな中、私は、淡々と前向きに接することを常に心がけていました。すると、徐々にミーティングにも出てきていただけるようになって。

最終的に、現状の業務分析やこのまま進めるとどうなるのかのシミュレーションを出して、具体的な施策や改善状況の提示、さらには改善策に一緒に取り組んでいく話もできました。

大変でしたが、とても印象に残っているプロジェクトでした。

ITやDXをもっと面白くすることを実現できるSTANDARDの魅力

ーその後、コンサル職を経てCIO Officeのリーダーとして活躍された後、STANDARDへジョインいただきました。どのようなきっかけがあったのですか?

前職でPMOのリーダーとして最後に担当していたプロジェクトが、とても有意義で重要性のあるものだったのですが、その分すごく大変な思いもしました。その中で、「ITやDXは、本来もっと面白いもののはずだ」と感じたんです。

同時に、当時シニアマネージャーという立場で仕事をする中で、今後どのようなキャリアを辿るのかの見通しがある程度立ってしまっていることも、私としては面白味を感じられない状況でした。

そのようなきっかけが重なり、世の中にはどんな会社やポジションがあるのかと視野を広げたタイミングで、縁あってSTANDARDと出会いました。STANDARDの「人を起点に教育から入る」という取り組みは非常に新しく、他社でやっていないですし、聞いたことがありませんでした。

さらにSTANDARDのサービスの1つである、「アイデアシート分析」に非常に興味を持ったのも大きいですね。DXのアイデアや課題感がクライアントから直接提供されて、そこに対して具体的にアプローチしていくというスキームが非常に面白いと感じました。

ー現在されているお仕事の内容や、ご感想を教えてください。

現在は、「アイデアシート分析」を経た次の行程である、DXを支援する「TalentQuest」を作り上げています

仕事は非常に楽しく、新しいことに挑戦していると感じています。ITやDXは本来、楽しくてワクワクするもののはず。ですが、昔の私も含めて、世の中のクライアント企業は、ITやDXをそうだとは感じていないという現実があるように思うんです。

だからこそ、クライアント企業のDX推進を、楽しさやワクワクをもって後押しするようなプロダクトやサービスを立ち上げられることに喜びを感じています。

さらに、DXの文脈では見えなかった自己成長を可視化できる点や、私の強みであるプロダクトマネジメントの点でも貢献できるという点も面白いですね。

今は非常に楽しみながら、またやりがいを感じながらお仕事させていただいています。

現場のアイデアを実現し、結果を出したい

ーこの先、ご自身の組織とプロダクト、キャリアをどのように形作っていきたいですか?

「TalentQuest」をよりバージョンアップするために、社内の体制含めて、少数精鋭で必要な人材を集め、まずは結果・成果を出したいと考えています。

その後、お客様との関わりの中で色々なアイデアやプロダクトのヒントが出てくると思うので、面白いものはぜひ優先順位をつけた上でサービス化をしていきたいですね。

面白いアイデアが出てきたら、それを実現できる仲間をどんどん集めていきたいと考えています。

今回は、プロダクト事業部 製品本部 執行役員 本部長の栗山義明さんのインタビューをお届けしました。

当社は、「ヒト起点のデジタル変革をSTADARDにする」というミッションに活動をしています。もしも、あなたが過去に日本企業のDX推進に携わったことがあり、かつ「ヒト」の壁にぶつかった苦いご経験がおありなら、そこでの心残りを吹き飛ばすことができる最高の環境になります。

STANDARDでは、さまざまな知的好奇心を持つメンバーが、日々切磋琢磨し合いながら働いています。熱い想いを持ち、事業を成長させようと思っているメンバーばかりなので、入社後はきっと刺激的な生活が待っています!

少しでもSTADARDで働くことにご興味がある方はカジュアルに話をさせていただければ嬉しいです。

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