親になるということ
子供の8歳の頃の話。
子供の誕生日に、とあるファミリーレストランに食事をしにいきました。
店内はとても混雑していて、料理を注文してもなかなか出てこず、楽しく過ごすひとときにしたいのに、イライラは募るばかり。
やっと料理を食べおわり、デザートがやって来ました。女性の店員さんから、お誕生日おめでとうございます、と言われ、デザートを前にニコニコする子供。店員さんは、次に私に向かって、お子さん、おいくつですか?と。8歳です、と答えると、
お子さん、8歳ですか。
お誕生日おめでとうございます。
そしてお母さんも、お母さんになって8歳ですね、おめでとうございます。
という言葉が返ってきました。
子供を出産してからのことが一気に思い出され、もう98%くらい涙がでそうになりましたが、うーっと心の中に押しとどめ、この8年のことを考えました。
まだ8年しかこの世にいない子供に私は何を教えているんだろう、言葉は話せどその言葉の本質を理解できる年齢ではないわが子に、何を求めているのだろう。そしてまだ8年しか親として経験していない私は、親として何ができるのだろうか。
色々考えは巡りますが答えはでません。しかし、子供の成長と合わせて親も成長する、これは間違いないようです。親子の関係は時には難しくなりますが、私が両親に見守られていたように、わが子を見守ろうと思います。
素晴らしい店員さんに感謝です。