好きの単純化:2章「成功」
誰もが、明確な成功を欲してる。
かと言って誰もが思ってる明確な成功は、明確な成功では無い気もする。
誰もが明確な成功の手順を求めている。
ふと、自分がそれに気付くと、気持ち悪くなる時がある。
みんなと同じ事が出来ないから辛かったのに、また同じ土俵に立とうとしてる。と。
それに気付くと、少し落ち込む。
それに気がつくと、少し力を抜ける。
それが分かると、軌道を修正出来る。
同じ土俵。
誰もやっていなかった事はいずれ、誰もがやる事になる。
日本は前倣え教育だったと思う。
ロボットの様に同じ思考を持つ人を量産する教えだった気がする。
同じルールを共有した、社会人を作る場だったと感じた。
僕はそこに倣えなかった。
僕は落ちこぼれた。
前倣えし続けた先は、急に崖だった。
落ちる人間か、落ちない人間か、先に渡る人間か。
選べる状況にいた。
崖を崖だと気付いたのは、落ちる寸前だった。
足を踏み外し、今まさに落ちようとしている瞬間だった。
僕は落ちた。
崖から落ちるスピードは、今までに経験した事がないくらい早く、明らかに鮮明に落ちていく様を焼き付けてくる。
自分が分かる。
落ちているその瞬間が分かる。
そして見える。
そして感じる。
そして記憶する。
そして見られる。
そして気付く。
僕は落ちた。
落ちた時、悲しかった。
レールに乗れない自分が恥ずかしかった。
みんなと合わせられないと自分を責めた。
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