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ELLEGARDENって昔のバンドなのだろうか?
今年も9/7がやってきました。
この感じだとNo.13もぴったりの残暑って感じですね。9/9はもう目の前です。
と滅茶苦茶に遠回しな書き出しをしましたが
、今回はELLEGARDENについて書きます。
ちょうど1週間ほど前の9/1(日)に更新されたジャンププラスで連載中のふつうの軽音部でELLEGARDENのジターバグがカバーされいたのでそのあたりの話題で1本書いてみたいと思う。
これにはいろんな反応があったのだが大体の意見がELLEGARDENは昔のバンドだろ、今の高校生はカバーしないだろみたいな反応だった。それを見て「ELLEGARDENって昔のバンドなの???」って思ってしまった。「現役バンドだよ!!」と声を大にして言いたい。そんな記事です。
togetterにまとめたられたいろんな人の反応
このtogetterでは昨今の曲の難易度と比較して00代頃の曲が演奏しやすいとのことだった、特に年代考察的な部分は無いのでちょっといろいろと考えて見たいと思う。「そもそも、現役バンドだよ?」
この時点で何度も書いてますが「ELLEGARDENって昔のバンドじゃないですからね?現役バリバリのバンドですよ。」
発売年代だけで古い曲認定しないでくれよ!!!!(先に強火オタク的な発言だけしておきます)
そんなことを思い書き始めたのだが愛に溢れすぎて、収拾がつかなくなり普通に1週間がかりとなってしまった。(逆にタイミング良く9/7になった)
こんなのにマジレスする程でもないのだがエルレが与えた影響とかはそのうち考えてみたいと思ってたので丁度良い。
ELLEGARDENの影響範囲の推測
そもそもエルレは昔のバンドだとか、今の高校生は世代では無いと言われてるのでざっくりとした影響範囲を推測してみようと思う。
前提としてジターバグは2003年発売の曲であり、今の高校生が生まれる間の曲であることは事実です。もちろんリアルタイムの世代では無いことは理解したうえで話を進めます。
1990年生まれの私からすると80年代後半に活動していたTHE BLUE HEARTSあたりが同じかと思う。リンダリンダや人にやさしくは生まれる前の曲です。
バンドや曲の認知度は置いておいて考えるとサブスクが無い時代でも生まれる前の曲を聴くこと自体珍しいことではない。
エルレの活動期間は1998年~2008年、2018年~現在になります。
途中10年ほどの活動休止期間があるが、2018年の活動再開からすでに6年が経過してます。今回の漫画公開後のコメントなどを見てると漫画で引用されたのを見て活動再開を知った人も少しだが存在した。
まず活動休止前のことを考えてみる。
人気絶頂と言えたのは2005年~2008年くらいだと思う。
34歳の私がちょうど中3~高3の時期になるので30代前半から40歳くらいの人がちょうど世代だと思う。当時はSNSが発達してなく、地方在住だったので近場にライブハウスが行ける環境では無かったのでCDのセールスや地上波の番組から得られる情報からはこんな感覚だった。
次に活動再開後を考える。活動再開は2018年。
活動を再開した2018年がどんな年か言うと米津玄師のBOOTLEG(2017年)の発売の1年後、King gnuの初タイアップ作品リリース(2018年)、Vaundyの活動開始の1年前(2019年)になる。いわゆるZ世代に人気のアーティストが台頭してきた時期と重なる。
こう考えると2018年から活動再開していたエルレは今の高校生世代でも触れるタイミングは全然有ったと思う。ただ2018年当時はライブの本数は少なく2022年まで新曲のリリースは無い。
活動再開のきっかけがONE OK ROCKのTAKAから声をかけられ実現したTHE BOYS ARE BACK IN TOWN TOUR 2018だった。
当時ワンオクファンがかなり興味をもってくれた印象がある。倍率高すぎて私は行けなかったが…
ここ最近はライブ本数も増え(増えすぎ)、新譜もリリースしているのでより若い世代が聞いていてもおかしくはないと考える。
ELLEGARDENのフォロワーバンドたちの存在
10年ほど活動を休止していたのでざっくり今の20代半ばから30歳あたりは活動休止中に中高生だったことになる。
活動再開後も新曲のリリースは2022年まで無く、ライブ活動はしてたものの16年間リリースが無かった。
2018~2022年の前半までは年に数本のイベントに出演する程度だったのでそう考えると先ほど書いた年代よりもっと聞いてない世代のレンジは大きいかもしれない。実際、Xのフォロワーから大学生はエルレを知らないとのご意見ももらいました……
その世代を埋めるのがエルレのファン、フォロワーのバンドたちの存在だと思う。
ここ2年ほどのエルレの対バン、フェスの一部です。
2023年
・WANIMA pre. 1CHANCE FESTIVAL 2023
・OSAKA HAZIKETEMAZARE FESTIVAL 2023
・BLUE ENCOUNT 2MAN TOUR2023
2024年
・My Hair is Bad presents「ファイヤーホームランツアー」
WANIMA、HEY-SMITH、BLUE ENCOUNT、My Hair is Badはいずれもエルレが活動休止中に頭角を現してきたバンドです。
この2年ほどはこういったバンドのイベントや対バンのゲストとして出演することが増えています。
また、2022年にはOFF THE WALL -ELLEGARDEN TRIBUTE-というトリビュートアルバムをデジタルリリースした。
参加アーティストはVaundy、My Hair is Bad、BiSH、マカロニえんぴつ、山本彩、BLUE ENCOUNT、Saucy Dogでいずれもエルレに影響を受けたと公言している。
現在の音楽性が一致してるかは別としてエルレを聞いて育ってきた人たちのカバーになってる。
ちなみに今回カバーされたジターバグをカバーしていたのはBiSHでした。
つい先日行われたMy Hair is Badのファイヤーホームランツアーではトリビュートに参加してくれたことへの感謝が述べられたとのX上で話題にもなっていた。
活動休止していた期間もこういったフォロワーバンドたちがいたことによってファンが拡大していった。
ELLEGARDENは現在進行形のバンドである
再開から2年ほどでコロナの流行もありライブ活動もリリースもスロースターターだったが、2022年のトリビュートアルバムのリリース後には16年振りのアルバムがリリースされる。
そして2023年にはCMソングに起用される。
しかも新曲ではなく2001年リリースの風の日が……正直活動再開後ここまでのことになるとは思ってなかった。
ここから完全に現役バンドとしての活動を行っていく。
ライブ活動の方も活発になり、2022年の後半からライブ活動にも精力的になりZepp中心に14本のツアー、2023年には39本+ホール&スタジアム5本の計44本という今日日売り出し中の若手バンドでもやらない規模のツアーを行っている。精力的になりすぎだろ。
これでツアー中の空いた日にメンバー各々別のバンドのライブとか入れたりするので恐ろしい。
リリース日は変わることがないのでジターバグは20年前の古い曲かもしれないが、ELLEGARDENは今も活動してるし全然古いバンドでは無いよと言いたい。
実際今年の夏フェスではラブシャとロッキン(ひたちなか)で各出演日のトリを務める。
どこが昔のバンドなんだよ!!!!
現在進行形の現役バリバリのバンドだよ!
と、結果はこの通りです。
まぁ、2018年に復活してなければ、ふつうの軽音部のこのシーンでジターバグが使われることは無かったと思う。着せ恋のカラオケのシーンも同じく別の曲だったと思う。
同年代のバンドだとアジカンがどこかのタイミングで活動が止まってたりしたら、今のぼっち・ざ・ろっく!は同じような形にはなってないだろう。
そもそもあの漫画が存在しない世界になっていただろう。
活動を辞めなければ、忘れられなければ……ずっと活動していれば古くなることなんてないんだよとつくづく思う。
クソ長い余談
ラジオの話
年代的な考察はここまででここからはクソ長い余談です。
20年活動しているバンドだっていくらでもあるし、もっとメジャーどころもある。全然バンプとかでも良さそう。エルレとバンプは何かと比較対象にされることが多かったし……
バンプの話は置いといて、この余談ではエルレが選ばれた音楽的な理由以外を個人的な思い出とともに探っていきたい。
個人的に感じるのはリスナーとの近さ
バンドマンと言えば出待ちや入待ちとかあって距離が近いイメージもあるが、Zepp規模のバンドになるとそうでもない。会場外で遭遇するなんてそんなにない。
物理的にも精神的にもそれなりに距離感は結構あるものです。
そんな中エルレ(細美)は地上波TVに出ない一方でラジオでは精力的に活動していた。
このラジオでのリスナーとの距離感はかなり近い。幅広い年齢層のリスナー(音楽的な方)を獲得していて支持を集めてるのにはこのラジオの存在が一役買ってると思う。
ラジオについてもう少し詳細に書く、レギュラー番組はbayfmの
RIOT ON THE RADIO:2005年4月6日~2008年9月4日
Hedgehog Diaries:2009年1月7日~
の2本です。
途中バンド休止に伴い4カ月ほどの放送休止期間があるが約20年ほぼ毎週放送している。2005年4月というのはSCHOOL OF LOCK!よりも半年早い。校長、教頭やレギュラー枠を持ってたアーティストが数年単位で交代する中、それ以上の期間以上を一人で番組を持ち続けている。
20年近くラジオを続けてるバンドマンはそうそういないだろう。
bayfmは千葉の地方局ではあるがストリーミング放送への力を入れるタイミングが早かったのでたぶん2005年の初回からネットを介して全国で聴くことができたのもあり、地方のリスナーも多かった。
ラジオの内容は主に下ネタと人生相談、雑談で構成されているが、子供が生まれたや、高校生の子供と一緒ライブにいったという感想や下ネタであふれている。
20年という放送期間から古参リスナーは2、3世代にわたってライブにいってる人も少なくも無い。
リリースタイミングでTVに一度だけ出て一方的に情報を伝えるより、毎週一通一通のメールを読んでリスナーと受け答えをするのを大切にしているそんな感じで、長年のリスナーとの繋がりがTVに出ずともスタジアムワンマンが出来るほどの特異的なファンを生み出していると思う。
もうちょい時代考察
活動休止前のざっくりとした時代考察は先ほども書いたが、ここでは活動が止まる前あたりから再開までの10年くらいをざっくり振り返ろうと思う。
正直活動を休止した2008年当時の方が今よりもELLEGARDENを知るきっかけも、深く掘る方法も無かったと思う。
2008年の休止前後の盛り上がりはあったものの、それ以前はアングラで活動するバンドに過ぎなかったと思ってる。(少なくとも地方の高校生からはそう見えてた)
もちろん普通に軽音部あたりには人気があった。
ただそれが今のミセスやサウシーみたいに誰もが聞いてるようなバンドだったかというとそうでもない。TVも出ないし、タイアップもほぼない。それこそその位置づけにいたのがバンプとかだった。
今のようにスマホも無く、SNSもろくに発達してないし、もちろんSpotifyの音楽サブスクも無く、レンタルに頼るしかないがそのレンタルも無いという地獄だった。
当時のTSUTAYAのブログを見つけたので引用しておくと、どうやらTSUTAYAでエルレのレンタルが開始されたのは活動休止の年の夏だった。
うちの近所のTSUTAYAもこのくらいのタイミングだったと思う。
高校の寮に住んでいて友達からCDを借りたが、TSUTAYAに置いてないくらい一般的では無かった。ゲオにはあったような気もするがちょっと記憶が曖昧。
SNSが発達していな時代なので地方と都心では今よりも距離感があった。
ネットの生配信もあまり整ってない。ニコ生はあったがYoutubeLiveは2011年、インスタが日本でサービスを開始したのは2014年なので基本的に00年代後半なんてバンドは生で見るものだった。
ただ地方には来ない!!!!
年に1度地方のフェスに来てくれるかどうか、その1回を逃せば次の年まで我慢なんてことはざらにあるし、ネット上でライブなんてろくに見れない時代だった。
毎日劇場で流れている映画やTV番組とは違い。バンドシーンにおいて土地のアドバンテージは死ぬほどあったと思ってる。
2008年休止前ギリギリのタイミングで地方のフェスで見れた。
友達を誘っても全く興味を持ってくれなかった…今では「フェスのタイミングで帰省してこないか?」「今年は一緒行かないか?」と逆に誘われる。
シンプルに年齢的な話かもしれないがライブシーンに疎かった友達がサブスクとSNSの発達でここまで変化するとは実感してる。
話が逸れたのでエルレの話に戻す。
活動を休止して3年が経った2011年の震災後、東北のためにとHi-STANDARDが復活した。
このタイミングでELLEGARDEN復活論的なのは死ぬほどあったと記憶している。
震災の支援はメンバーそれぞれが続けていたし、復興支援のライブではエルレの楽曲をカバーすることもあったが、復活することは無かった。
年月が経つとともにメンバーは新しい別のバンドを始め、毎年9月7日のブログを読み、9月9日にファンがNo.13を聞くのが一つ流れとなり数年が経つ。
活動休止中に立ち上がったthe HIATUS、MONOEYES、Nothing's Carved In StoneなどのバンドはツアーはZepp規模で回るのは当たり前。それぞれホールや日本武道館でライブを行うくらいの人気になる。
こういった個々の活躍もあったので個人的にこのあたりで復活は無いかと思ってた。
月日は流れ2018年の8月に復活、そしてこれが9月7日最後のブログ。
このブログはいつ読んでも泣いてしまいそうになるね。
9月7日から解放された感じがする。
休止中にファンになった人、活動再開後にファンになった人を含め大勢が集まり去年のGet it Get it Go! SUMMER PARTY 2023 at ZOZOMARINE STADIUMが開催される。
地上波露出がほぼなくスタジアムワンマンをソールドさせるのは本当にどうかしてるの次元ではないと思う。
で、Blu-rayなんでこんな安いねん!!!
まとめ
余談がクソほど長くなってここまで読んでる人などいないと思うがまとめ。
ふつうの軽音部の次回の更新は9月8日だ。惜しくも一日ずれて9月7日(活動休止日)ではないのだが、2曲目でNo.13(歌詞に9月9日が出てくる)とか演奏したらどうしようとか思ったりしてる。別にどうもしないけどさ
特別であった活動休止日の今日、9月7日に気にしてブログを確認しなくてもよくなってはや数年、まさかCMで聴いたり、普通にライブに行けるようになるなんて思ってなかった。
こうやってWeb漫画で歌詞が引用される日が来るとも思ってなかった。
2008年8月活動休止まで残り数本のタイミングで初めてライブを見たわけだが、正直これが最初で最後になるかもしれないとまで思ってたし復活してここまで精力的に活動してくれると思ってなかったのでめっちゃ感謝してます。
漫画やCMなど他のところでもたくさん人の目に触れて、いつまでも活動してくれることだけを願ってます。
終わり!!!
まさかこんな記事を9月7日に書くことになるとは…約6,500文字だってさ。これで6500かー、2万字インタビューを答えるにはまだまだ足りんね。
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