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🚲the heart #8 | 愛着理論

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愛着理論

愛着理論(あいちゃくりろん)は、子供が養育者との間で形成する感情的な絆や結びつきを中心に、人間の発達における重要な役割を果たす理論です。イギリスの心理学者ジョン・ボウルビィ(John Bowlby)が提唱し、メアリー・エインスワース(Mary Ainsworth)の研究によってさらに発展しました。

基本的な概要

愛着理論では、乳児期における養育者との愛着形成が、その後の心理的発達や対人関係に大きな影響を与えるとされています。ボウルビィは、人間は生まれつき愛着を形成する生物学的傾向を持ち、それが生存や安全確保のために重要であると考えました。

愛着スタイル

エインスワースは「ストレンジ・シチュエーション法」を用いて、子供の愛着行動を観察し、以下のような愛着スタイルを分類しました。

  1. 安全型(Secure Attachment)
    養育者が信頼できる存在であると感じ、安心して周囲を探索できます。養育者が不在になると不安を感じるものの、再会すると安堵します。

  2. 回避型(Avoidant Attachment)
    養育者との関係が疎遠で、情緒的な絆があまり強くない状態です。養育者がいなくてもあまり不安を感じず、再会しても特に反応を示さないことが多いです。

  3. アンビバレント型(Ambivalent/Resistant Attachment)
    養育者に対して依存的でありながらも、不安を感じやすく、養育者が離れると極度に不安を感じます。再会した際には怒りや拒絶を示すこともあります。

  4. 無秩序・混乱型(Disorganized Attachment)
    養育者に対する一貫した反応が見られず、恐怖や混乱した行動が特徴的です。虐待やネグレクトの経験が関係することがあります。

愛着理論の応用

愛着理論は、発達心理学だけでなく、臨床心理学、教育学、社会学など幅広い分野で応用されています。特に、子どもと養育者の関係や成人期の親密な対人関係(恋愛、友人関係など)の理解に役立つ理論として知られています。

愛着スタイルは、後の人生におけるパートナーシップやストレス対処能力にも影響を与えるため、早期の愛着形成が重要とされています。

樺沢さんの解釈

樺沢紫苑氏は、精神科医として愛着理論に基づく解釈を提供しています。彼は、幼少期の養育者との関係が、その後の対人関係や精神的健康に大きな影響を及ぼすと強調しています。特に、愛着スタイルが成人期の人間関係やストレス対処能力に関連することを指摘しています。樺沢氏は、愛着理論を理解することで、自身の行動パターンや感情の背景を見直し、より健全な人間関係を築く手助けになると述べています。

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