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🎁#58 the monogatary | 寒い朝(3)

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【第3章】

苦しみ

<3-1>

チャールズ・ディケンズによる『オリヴァー・ツイスト』。100ページ程。読み終えた。冒頭。彼の母は息子を出産すると同時に亡くなる。孤児院での生活を余儀なくされたオリヴァー。そこでの生活は悲惨そのもの。お代わりを要求すれば。たちまち非難される。肥満が問題となっている米国と比べて。その差は凄まじい。

<3-2>

彼の境遇に比べれば。きっと私の人生なんて。大したことないのだろう。そのように考えると。生きる活力が湧いてくる。たとえ。今が辛かろうと。未来は明るい。そう信じてみよう。たったそれだけで。私たちは前向きになれるのだから。

<3-3>

娯楽で溢れたこの世界で。何を求められるのか。順風満帆な人生。そのような世界とは程遠い。多くのものを失い。それでも。私はなぜ生きることに縋るのか。分からない。きっと。その答えを見つける為に。私は悶えているのだろう。自問自答の日々。それでも。天気が晴れれば嬉しい。単純明快。それが人類の良さである。

<3-4>

物事には限度というものが存在する。私たちはそのギリギリを攻め続ける。その積み重ねが。未来の姿を形成する。成長曲線。成長は一瞬。その一瞬の為に。私たちは鍛錬する。努力を積み重ねる。たとえ道中が辛かろうと。そのゴール地点から見える景色は絶景である。

<3-5>

苦しんでばかりの人生。隠すこと。その1点に全神経を注いできた。その選択は間違いだったのかもしれない。結局。人生に正解なんて存在しない。それでも。私たちは努力する。学生という身分を離れてもなお。出来る範囲で自らを磨き上げるのである。

<3-6>

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