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🥚#① monogatary | "しろくま商社"
こんにちは。しろくま商社です!
今回は#① "the monogatary"を紹介していきたいと思います。
01 | the monogatary | #01 "あえて歩く"
【プロローグ】
この道は果てしない…。それでも。
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【第1章】
<1-1>
学生でいられる期間は短い。ゆえに。日々を大切に生きる。それが私の教訓である。些細な事実。けれど。その積み重ねが未来の自分を形作る。人生100年時代。社会人として生きる時間の方が。学生として過ごせる時間より遥かに長い。モラトリアム。活かすも殺すも。僕次第。
<1-2>
ストレス・パラドックスという概念がある。曰く。適度なストレスは良いパフォーマンスに繋がる。何事も。バランスが肝心である。神奈川県。とてもほのぼのとしている。最寄り駅からバスに乗って通学する。バスは2種類。普通のバス。そして。ツインライナーである。
ツインライナーは途中。南大山駅にで停車する。ここは文化祭の聖地。文化祭の時期になると。私たちは南大山まで移動し。そして。大量の段ボールと共に。学校へと戻るのである。
文化祭。それは文字通り。お祭りである。私が通う学校は。中高一貫校。学年ごとに催しものが異なる。1年の頃は主に装飾を担当し。そして。6年生は演劇を行う。道中は色々と楽しむ。それが我が校のセオリーである。
私のお気に入りはツインライナー。とにかくデカい。そしてカッコ良い。どのバスに乗ることが出来るのか。それは私次第。きっと朝早く通学した方が選択肢は増えるのだろう。しかしながら。つい。私は楽な道を選んでしまう。
友と共に。ギリギリの登校。
他愛ない会話。話題はくだらないことだらけ。時には野球ゲームに熱中して乗り過ごす。あぁ。実に充実している。
そんな毎日。それは普通の日々。学生らしい日々。それが僕にとっては愛おしい。あぁ。世界はなんて素晴らしいのだろう。
<1-3>
カクテル・パーティ効果という概念がある。人が集まれば。会話は弾む。そのような中でも。自分の名前が呼ばれると。つい。反応してしまう。そんな現象である。ビッグデータ時代。私たちはいとも容易く。ネットにアクセスすることが出来る。ゆえに大切なこと。それは緩急である。集中する時間。リラックスする時間。その配分が大切である。
<1-4>
ストレス社会。どんなステージにいたとしても。何かしらの責任が付き纏う。それでも。大切なこと。それは諦めないこと。継続すること。3年間。1,000日。1つの目安である。上手く行けば。今度は5年間と期間を伸ばしていく。私は凡人である。ゆえに。当たり前の努力をコツコツと積み重ねる。
02 | the monogatary | #01 "僕の弱さ"
【プロローグ】
この日々はいつまで続くのか。
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【第1章】
<1-1>
あれからどれだけの年月が過ぎたのだろう。私は1人前の大人になれたのだろうか。盗んでは売る。その繰り返し。この富は一体何なのだろうか。分からない。何もかも。何が善で。何が悪なのか。あぁ。どうして私はこんなにも。中途半端なのだろうか…。
<1-2>
母親はいない。私を産む際に亡くなった。父親は知らない。物心ついたとき。私は孤児院にいた。同じ境遇を持った子供たち。そこでの日々は競争だった。たまに現れるお客さん相手に対して。媚びを売る。その結果。引き取られるもの。残されるもの。あぁ。世界はなんて。残酷なのだろう…。
★★★
『進撃の巨人』。完結済みの作品である。本作の主人公はエレン・イェーガー。彼の穏やかな日々。それは鎧の巨人と超大型巨人の襲来によって。突然として木端微塵に破壊される。そして母親は彼の目前で。巨人に喰われてしまう。
この世の何もかもを恨むエレン。そんな彼はミカサと共に立ち上がる。巨人を駆逐するために。ミカサもまた。エレンに窮地を救われた1人。ゆえに。彼女は彼の為に。尽くすのである。
<1-3>
どうやら世間では『スパイ・ファミリー』が流行しているらしい。彼らは皆。自身の素性を隠している。アーニャ。彼女にまつわる謎は多い。孤児院で暮らすアーニャ。彼女は人の思考を読むことが出来る。しかしながら。その能力を他者に隠している。
アーニャは精神科医(本職はスパイ)のロイド・フォージャーに拾われる。彼女をイーデン校に入学させる為。ロイドは公務員(本職は殺し屋)のヨルと疑似結婚を行う。そうして。3人の物語は始まるのである。
★★★
私の境遇はアーニャと似ている。彼女は劇中において。人生を謳歌している。勉学に励む日々。それは辛いことなのかもしれない。しかしながら。彼女にはその頑張りを支える仲間がいる。アドラー曰く。人の悩みの大半は人間関係。それでも。幸せの種もまた人間関係にある。ヨル氏とロイド氏がいる限り。彼女の人生はきっと幸福なのだろう。
それに対して。私はどうだろう。アーニャが笑うように。私も笑って良いのだろうか。否。私は笑うことを禁じられている。お代わりを要求すれば。当然のように非難され。きっと私はまた孤児院を追い出されるのであろう。パンの耳。それこそが私にとっての支えである。毎朝。この食事の為に。私は労働するのである。
03 | the monogatary | #01 "寒い朝のこと"
【プロローグ】
人は繰り返す。その先に栄光があると信じて。
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【第一章】
<1-1>
古い記憶を呼び起こす。私が大学生だった頃の話。大学生としての日々。それは苦難の連続だった。本来。高校で蓄積されるべき知識。私はそれを持ち合わせていなかった。ゆえに。ただひたすらに。勉学(理系)に打ち込む日々。ありとあらゆる娯楽を捨て。そのような毎日の連続。遂に。私は壊れた。
<1-2>
人は簡単に壊れる。そして。1度壊れると。中々どうして。元の状態まで戻すことが。かなり難しくなる。不可逆。それが心の病である。
春学期を終える。成績は悲惨。心もズタボロ。私は救いを求めた。インドネシアに。6週間の滞在。それは案外。悪くなかった。それでも。私の傷は永遠と残り続ける。消えない傷跡。あぁ。私はこのスカーと。きっと。人生を共にするのだろう。
人は苦しんだ分だけ。強くなれる。それはある意味では正しく。またある意味では間違いである。作用・反作用の法則。これが成り立つ苦しみであれば問題ない。しかしながら。この法則が成り立たない程の苦痛。それを味わえば味わうほど。人は荒んでいく。ゆえに。大切な観点。それは自身の弾力性。すなわち。キャパシティである。
<1-3>
秋学期が始まる。留年回避のため。私は春学期以上に。自身を追い込んでいく。その先に待っていたのは。不登校という現実である。
不登校。大学生にこの概念が適用されるのかどうか。それは分からない。しかしながら。当時の私はその状態に限りなく近い。思考と行動の不一致。それが私の主たる症状であった。大学に行きたい…。それでも。私は動けずにいた。その行動が意味することを分かっていながら。私は自宅にて。悶々とした日々を送っていた。趣味に逃げる毎日。何が正解なのか。必死に自問自答する。そのような中で。私のストレスは加速する。「このままではいけない」。その結果。私は家出を決意する。
<1-4>
日中の過ごし方。それはいくらでもあった。ゆえに。困ることは無かった。例えば。それは大学の図書館。そこでただひたすらに。自身を追い込む。足りない知識を習得するべく。理系の科目を猛勉強する。1つの問題。それは夜中の過ごし方。大学は勿論。定時に閉まる仕様。
「どこで寝るべきなのか」。"自宅"は選択肢から外れていた。それ以外。お金がかからない範囲で。その結果。私が導き出した答え。それは。"バス停"であった…。
04 | the monogatary | #02 "寒い朝のこと"
【第二章】
衣食住それは生活の基本。
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★★★
<2-1>
人は誰しも。幸福を追い求める。一筋の幸福。それを掴み取るのは難しい。それでも。人は追い求める。たとえそれが茨の道であったとしても…。
(寒い…。やはり夜は冷え込む。)
時刻は2時。多くの者が就寝しているこの時刻。私は日吉のバス停に佇んでいた。孤独な夜。それも悪くない。
<2-2>
思えば苦難ばかりの人生。死と隣り合わせの人生。誰だって。そんな人生を送りたいとは思わないだろう。しかしながら。私には選択肢など無かった。
ただ生きる。それが私に与えられた使命であった。一人で泣くことなど当たり前。それでも。諦めない事。それが私の強みであり。また弱みでもあった。違う道があったのかもしれない。しかしながら。当時の私が持つ力など。微々たるもの。どう足掻いても。結末は同じなのかもしれない。
あぁ…。きっとこれは言い訳 | 傲慢なのだろう…。
<2-3>
「視野が狭い!」
そのように。私は何度も注意を受けた。それもそのはず。とうに。私は限界を迎えていた。毎日。苦痛の水をこぼしながら。それでも。私は歩み続け。その結果が今である。あぁ。なんて。惨めな人生なのだろう。
私の人生に幸福など存在しない。あるのは苦悶の日々。ただひたすらに耐える。私にはそれしか出来なかった。耐えること。それは簡単なように見えて。意外と難しい。私たちは誰しも。心のどこかで癒しを求めている。それほどまでに。この現代はストレスに満ち溢れている。
<2-4>
ストレスを感じること。それは良くも悪くも。大切なことである。程良いストレスは良いパフォーマンスを発揮するためのスパイスである。大谷選手が良い例だ。彼ほど重圧を感じながらプレーする選手は珍しい。1,000億円という大金を手にしてもなお。彼の野球に対する姿勢は揺るがない。
<2-5>
「誰よりも一生懸命に生きて | 笑って。そして…人生を楽しむ」。それが。当時の私の信念。あぁ。実に無様である。もしも。私に2度目の人生があるのなら。私は今と異なる道を歩むのだろう。多くの仲間と共に切磋琢磨し。夢を追いかけ。静かに息を引き取る。それが私にとって。理想の人生。
<2-6>
夢を成し遂げること。それは出来ないかもしれない。それでも。1度きりの人生。ありとあらゆることに挑戦していきたい。多くの失敗を積み重ね。栄光を勝ち取りたい。この欲望こそが。私の生きる指針であるのだから。
05 | the monogatary | #03 "寒い朝のこと"
【第3章】
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<3-1>
チャールズ・ディケンズによる『オリヴァー・ツイスト』。100ページ程。読み終えた。冒頭。彼の母は息子を出産すると同時に亡くなる。孤児院での生活を余儀なくされたオリヴァー。そこでの生活は悲惨そのもの。お代わりを要求すれば。たちまち非難される。肥満が問題となっている米国と比べて。その差は凄まじい。
<3-2>
彼の境遇に比べれば。きっと私の人生なんて。大したことないのだろう。そのように考えると。生きる活力が湧いてくる。たとえ。今が辛かろうと。未来は明るい。そう信じてみよう。たったそれだけで。私たちは前向きになれるのだから。
<3-3>
娯楽で溢れたこの世界で。何を求められるのか。順風満帆な人生。そのような世界とは程遠い。多くのものを失い。それでも。私はなぜ生きることに縋るのか。分からない。きっと。その答えを見つける為に。私は悶えているのだろう。自問自答の日々。それでも。天気が晴れれば嬉しい。単純明快。それが人類の良さである。
<3-4>
物事には限度というものが存在する。私たちはそのギリギリを攻め続ける。その積み重ねが。未来の姿を形成する。成長曲線。成長は一瞬。その一瞬の為に。私たちは鍛錬する。努力を積み重ねる。たとえ道中が辛かろうと。そのゴール地点から見える景色は絶景である。
<3-5>
苦しんでばかりの人生。隠すこと。その1点に全神経を注いできた。その選択は間違いだったのかもしれない。結局。人生に正解なんて存在しない。それでも。私たちは努力する。学生という身分を離れてもなお。出来る範囲で自らを磨き上げるのである。
<3-6>
社会が求める資質。きっとそれは。学生に求められるものとは異なるのだろう。学生で得たものが。100%生きる職場は無いのかもしれない。それでも。きっと意味はある。そう信じてみよう。努力すれば必ず報われる社会では無いのかもしれない。長い人生。理不尽を味わうこともあるだろう。そのような中で。大切なこと。それは『葬送のフリーレン』における戦士シュタルクのように。何度でも立ち上がること。この1点に尽きる。立ち続ければ。私たちが真に敗北することは無い。敗北しない限り。私たちは何度でも挑戦することが出来る。綺麗ごとかもしれない。それでも。私たちは皆。何かに縋りながら生きているのである。ある人にとって。それはお酒なのかもしれない。その対象は何でも可である。
06 | the monogatary | #01 "ビーチで太陽浴びたいドラキュラ"
【プロローグ】
ピンチョン。それは我が与えられし名前。「この名前に相応しいドラキュラになること」。それは我が生きる目的。しかしながら。どうやらその道のりは平坦なものではないらしい…。
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【第1章】
<1-1>
ドラキュラとしての日々。それは想像を絶するものである。基本的に。我は夜型である。日が沈むと同時に。我の一日が始まる…。
幕開け。今宵の天気を一言で表すのであれば。このような言葉が適しているのだろう。成人式。それが本日の一大イベント。ドラキュラとして生を受け。20年が経過した。20年間。多くの経験と共に。我は今生きている。
~「この役立たずめ!お前なんて産まなければ良かった!」~
幻聴が聞こえる。あぁ。本当に。改めて。我の人生は壮絶なのだと振り返る。それでも。我の心臓は鼓動する。「人は苦しみの分だけ強くなれる」。かつて我の師はこのような言葉をよく発していた。正直。我はその言葉の意味を充分に理解していない。それでも。いつか師の言葉が血肉となるように。我は今日も呼吸を繰り返すのである。
<1-2>
「ドラキュラたるもの、スキルを磨くべし」。それが我が師の口癖であった。スキル…。それは千差万別。ドラキュラの数だけ、多種多様なスキルが存在する。例えば火を扱うドラキュラ。火のスキルは3種類。初級・中級・上級。大抵のドラキュラが持っている火のスキルは初級~中級。火の上級スキルは限られしドラキュラしか扱うことが出来ない。ゆえに。一般的なドラキュラは中級スキルの獲得を目指して精進する。
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「大変申し上げにくいのですが…。この子は生まれつきスキルを持っておりません。"ディスオーダー"。私たちの世界ではそのような子供をこのように定義いたします。」
「スキルが無いですって….。ありえない…!だって次男以外は皆何かしらのスキルを所持しているのに!どうして!?」
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あぁ…。頭痛がする。いつものこと。昔はこのような記憶を思い起こすたび一人で永遠と泣いていた。それでも。今は違う。我には仲間がいる。我の家臣と共に歩むドラキュラ・ライフ。それが我にとっての普通であり。また。日常でもあるのだ。
<1-3>
我には夢がある。「ビーチで太陽を浴びる」。それが我の夢である。その為に。我はこの20年間。同志と共に。日々研究に没頭した。成人式。それは。日頃の成果を示す場である。1人前のドラキュラとして。自らを誇ることが出来るように。我は努力する。「失敗の数だけ成長することが出来る」と。そんな師の言葉を信じて…。