プリーツスカートがコンプレックスを表面化させたけど、時間が経ったら変わっていた話
きれいになりたいなぁと思っても、年齢的にやせづらくなってまったくやせない。
だったら、それより変えられるところを変えたほうがラクだと、ふと自分の服を見ていた朝。
プリーツスカートが。
「……」
これを買ったのは数年前、『ヒルナンデス』を見ていたのがきっかけ。
女性のモデルに、男性芸能人が考えた服装を着てもらう企画。
当時番組に出演していた和牛の川西さんが、それはそれは素敵なコーディネイトをつくっていて。
それに使われていたプリーツスカートを見て
「あ、これは!」と欲しくなった。
しかし、そのモデルと自分の体型がぜんぜん違うのに
そのときたいして気にしていなかった。(おそらく、服に目がいきすぎていたんじゃないかと。笑 都合良くもの見すぎ)
ネット似たような色のプリーツスカートを発見。購入。
が、届いたものを着てみたら、落ちこんだ。
プリーツスカートって、こんなに体のラインが出るものなんだ……。
さらに、ウエストの部分がきつかったことも、落ちこんだ原因になった。(サイズの数字、間違えて見ていた。よく見ろって!)
そしてある日、家に帰ろうとしていたとき、
20代ぐらいのやせた体型の女性が、プリーツスカートをはいているのが目に入った。
自分とは違い、ウエストから足にかけてのラインがきれいで、
(ああいう風に着るものだよな……)
と、また落ちこんだ。
文章だと伝わりにくいですね。
↓ 私が思う、「ウエストから足にかけてのラインがきれい」な人の写真。
別に気にしなければ済むことなのだが
誰かに自分の外見をからわれたり、悪口を言われたことのある人ならわかると思う。
(私or俺はそんな経験一度もない、って方、あなた、そうとう幸せですよ)
これ、他人から見たらどう思われるんだろうと、すっごい気にした。
特に10代のときは、周囲にいた女子はみんなやせていたため、体型が違う私は「違う」という点で目立ってしまったのか、よく男子に嫌なことを言われていた。
10代をすでに終えたいまでも、自分でも「なんでこんなに気にするんだろう」とちょっと疲れるぐらい、気にしてしまっているところがある。
もう、外見のことで何か言ってくる人はいないのに。
著者のharaさんが、すごく人目を気にしているシーンがある。
haraさんは昔、知らない男子に外見をからかわれたことがあるという。
いまでこそ、「ルッキズム」なんて言葉が世の中に知られるようになって、人に向かって外見についていう人は減ったのだろうけど、
昔はねー、そんなやさしい配慮はなかったから。苦笑
もったいないから。
そんなことがあって、ずっと着ないままになっていたそのプリーツスカートを、仕事帰り、着替えて、着て帰ってこようと決めた。
ただ飾っておくのは、人に着られるためにつくられたお洋服がかわいそう(嶽本野ばらさん的スピリット)
……ではなく、
このまま着ないでいたら、そのうち、もう年齢考えたら、とかなんとか理由をつけて、ますます着ないままでいるに違いなかったから。そう、つまり、もったいないから。
久々に着てみると、最近、ちょっと夏バテで食べる量が減っていたせいか、ウエストのきつさが以前より弱くなっていた。
でも体のラインはきれいではない。
まあ、太って見えるのはしょうがない。だって太ってるんだから。
仕事帰り、そのスカートに着替えて帰宅。
(……ん?)
ぜんぜんたいしたことなかった。
風が強かったので、すそがひらめいたら
(わぁー☆ ひらひらしてるー)
と変にテンションが上がっていた。
もしかしたらちょっと微笑んでいたかもしれない。
自覚無く口角上がってるって、ヤバい人だ。
それより、暑くて汗がすごかったので、こんな時期にはくなよ、と朝の、向こう見ずに決めた自分に対して思った。
あっ、仕事の疲れと夏の暑さで頭やられてたのかな? 笑
スカートがひらひらしてるのでドーパミン出た気がした、ってやっぱ変だけど、あれですよ。嬉しかったんですよ。
年とって、自意識過剰さが鈍ったのだとしたら、それはそれで良しとしよう。
結論:好きなもの好きなように着ればいいや。
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