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薬局業界とは?今注目されている理由と面白さについて

こんにちは!株式会社プレカルの代表の大須賀です。
本日は、薬局業界について詳しくご紹介します。

・薬局業界の市場
・そもそもなぜ薬局業界が必要なのか
・プレカルが薬局業界に求められていること

についてお話しして参りますので、「日本の未来に貢献する仕事に興味がある方」や「薬局業界の存在意義について詳しく知りたい方」はぜひ最後までご覧ください。




薬局業界の市場について

コンビニより多い市場

薬局は、意外にもコンビニよりも店舗数が多く、全国には約62,500件もの薬局があります。

年間の処方箋枚数は約8億枚に上り、利用者数は、月に1回薬局を利用すると仮定すると、年間約6,600万人に達します。
薬局業界は基本的に病気の人を意識した業界であり、利便性を重視した結果、コンビニよりも店舗数が増えたと考えられます。


オンライン化の動き

現在の薬局業界の流れとして、オンライン化が進んでいます。Amazonファーマシーが発表されたように、処方箋を薬局に対して送信したら自宅に届くといったサービスです。

このオンライン化は、特にコロナ禍をきっかけに大きく進展しており、コンビニより多い薬局の利便性から、さらに自宅にいながら薬を受け取れるレベルまで向上しているんです。


そもそもなぜ、薬局業界が必要なのか

薬について適切な指導をすることで、最大の治療効果をもたらす

当然のことですが、薬局にとって最大の役割は、処方箋に沿った薬を正しく渡し、その薬の使い方、注意事項等を説明することです。
ミスなく薬を渡すことは当然ですが、適切な指導を行うことで、患者さんが安心して薬を飲むことができます。


病院のミスを修正する最後の砦的存在

私自身、薬剤師として働いている中で、1日に最低1件はドクターの処方箋の書き間違いを発見していました。
統計データによると、処方箋の平均ミス数は2件/日になるそうです。

病院側も人間が行う作業であるため、ミスも致し方ないと思います。
ただ、最終的に患者さんに渡る薬を取り扱うのが薬局であり、医療ミスはあってはなりません。
病院だけでなく、薬局として二重チェックを行うことで医療ミスをなくす役割を果たしています。


薬局業界の課題

患者情報の不足

薬局にとって、最大の課題は患者情報の不足です。

上記で記載した通り、薬について適切な指導をすること、病院のミスを修正することが薬局の最大の役割だと考えています。
そのどちらにとっても大事なのが、患者さんの情報です。

基本的に、薬局側で把握できる患者さんの最新情報は、ヒアリングした情報と処方箋の情報のみです。
直近の検査値がわからないのは当然のこと、正確な病名すらわかりません。
患者さんから聞き出すか、処方箋から類推するしかないんです。

病院と同じ情報を持っていないのに完全にミスを指摘できるのかと言われたら、当然できません。

また、患者情報が十分にあれば、最適な指導に結びつきます。
薬剤師は普段、どんな患者に対しても基本的に同じ指導をするんですよ。
例えば花粉症の薬だと、眠気が出る頻度が多いのでその注意をすると言った感じです。

ただ、頻度は少なくても多くの薬で副作用:肝障害とかあるんですね。
直近の検査値が見れて、肝臓系の検査結果が悪いなと少しでも気づけば、そこを重点的に指導できるはずが、情報がないから触れずに終わることも多いです。

これは、その患者さんにとって最適な指導とは言えず、自己判断での薬の中断過剰投与副作用に気づけないなど、治療効果の最大化とは程遠い結果になる可能性をはらんでいます。

プレカルの関わり方

プレカルは、クラウド化とDX化を推進する立場にあり、薬局をアップデートすることで患者さんの医療、健康を推進したいと考えている会社です。

上記の課題を解決するため、まずは薬局の効率化を高め、情報をクラウド化していきます。
昨今、マイナンバーによる情報共有化やオンライン薬局の流れがあり、業界全体にクラウド化が求められていますが、当社のプロダクトは、まさにその流れを加速させるために存在しているサービスです。
当社のプロダクトが薬局の窓口となり、他の医療機関やwebサービスと連携することで患者情報の共有による最適な指導、より確実なチェックを目指します。


プレカルが薬局から求められていること

今、一番求められているのは、ユーザー体験の高さ操作のスピード感です。具体的には、全ての操作をマウスなしで完了できるレベルのスピード感が求められます。

というのも、患者様が目の前で待っているため、薬局のスタッフは常に焦っているんです。この時、一番のボトルネックになりやすいのがレセコンシステムです。例えば、目薬一つの処方でも、患者様の名前や保険情報、ドクター、病院、薬の情報を入力する必要があり、時間がかかってしまいます。そのため、読み込み動作やUIの設計でもスピード感が損なわれないような設計を求められます。

また、入力業務は専門知識が必要なため、初心者にもフレンドリーである必要があります。ぱっと見て操作できるプロダクトであればあるほど、薬局の教育コストが下がるため、求められているポイントですね。

この2点は開発の中でも特に力を入れている部分で、薬剤師監修で、私自身もデザインに入りながら開発を進めています。

薬局業界に携わるやりがい

ほとんどの人にとって、薬局は日常の中で当たり前の存在です。そんな薬局業界に携わることで、世の中を変えていけるというやりがいを感じることができると思います。また、自分たちの子ども世代により良い医療を残すというのは、素晴らしい職業ですよね。若い人にとって、医療業界は身近に感じにくい存在ですが、自分の子供や他の人の視点で考えると、より身近に感じられるのではないかと思います。

最後に

薬局業界の将来性は、高齢化社会と密接に結びついていると思います。高齢化社会が進んでいくのは明らかで、その中で医療の需要が増えるのは当然です。医療サービスを提供する薬局業界がなくなることは考えにくく、むしろサービス展開をさらに拡大していく必要がある業界だと考えています。

薬局業界に少しでも興味を持っていただけた方は、ぜひプレカルで一緒に働きましょう!