40歳からフリーランス挑戦した記録
こんにちは!株式会社PlusWordの志築です。
私自身、40歳からフリーランスに転向、45歳で株式会社PlusWordを設立して現在に至るのですが40歳で独立した当時のことを少し振り返ってみたいと思います。
同じように独立を考えている人の参考になれば幸いです。
◇フリーになった動機
この質問はよく聞かれる質問のひとつ。
一度は考えてみるもののなかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
私の場合は、一番の理由は「自分らしく、後悔しない生き方は?」と考える機会があったことです。
ちょうど私が40歳手前の頃に母親がくも膜下出血で倒れ、3か月ほど生死をさまよったことが大きかったと思います。(かなり見立ては危なかったのですが、無事に回復して今は元気にしています)
当時母親が65歳ころ。親子は遺伝の関係から同じ道を辿る、と私は強く考えているので、私もそのくらいの年齢になると同様の病気になる可能は高いと考えました。
その当時の私からすれば約20年~25年後。今までの社会人生活が約20年。
私が元気で動ける時間の約半分が過ぎたと思い、残り半分は自分で何か始めるタイミングとも思ったのです。
母親は上記の通り回復して日常に戻ったものの、やはり大病の影響はあったようで体力が大きく落ちて、以前より気力が落ちてしまったようでした。
なにかを始める時間・財力はあるけれど肝心の気力が湧かない、となってしまうことはもったいない!とも考えました。
◇コネ・実績なしの講師デビュー
独立するにあたり、何をやりたいかは以前から決まっていました。社会人時代に人に教える機会がありましたが、それが全く苦にならず、むしろ進んで行っていたことから、自分に向いているんだろうなと思っていたのです。
自分が教えた人がさらに後輩にも教えることで、自分の考え・やり方が伝播していくことにやりがい・存在意義を感じることができたのです。
とはいえ、コネも講師としての実績もありません。独立を話した時にも周りの反応は「講師? なんで? できるの?」という感じが圧倒的でした。
まあ、「でも初めなんて誰でもそんなものだろう」「ゼロからのスタートなのですべてが自分にとってプラスにしかならない!」という楽観的な考えで踏み出すことにしました。
◇独立して半年は仕事ゼロ!
これは当初の見込み通りとはいえ、仕事はゼロ、でした。
開業届を提出して、名刺を作って「IT講師 志築」が生まれたのですが、需要も認知も実績もありません。
いくつかの企業にアプローチして面談しましたがペーペー講師にすぐに仕事をくれるわけもなく、開店休業状態からのスタートです。
”ここで焦ってしまってはこの先とても続けられない”と覚悟していたので、この期間は自分磨きの時間、充電期間だと割り切り、関連の資格の取得や人間力を高めるためにクラシック映画や読書、アニメやら漫画やらゲームやらあまり限定せずいろいろなコンテンツに触れあう時間としました。
周りから見ると「仕事してるのか?」とみえていたようですが・・・。
◇初めての仕事依頼!
そんな先行きの見えない時間を半年ほど過ごしていました。
ただアピールもしておかないとと、資格を取ったタイミングで関係会社に連絡を入れたり、ブログにアップしたりと細々と営業活動も行っていました。
そんな活動を行って半年が経過したころ、独立後にアプローチしていた企業から「この資格を取られたのなら、こんな仕事がありますけど・・・」という形で初の講師オファーが!!!
これは本当に嬉しかったですね。今までも社会人時代に「この仕事はぜひ志築さんに」といった形での会話はありましたが、これはあくまで〇〇社の志築に、です。
ただ、今回はフリーランスの志築に、という個人に対してのオファーなので意味合いが違いました。条件は普通の相場とは比較にならない低条件でしたが、そんなことはもうまったく気になりません。二つ返事で受諾し、念願の講師デビューを迎えることができたのでした。
◇当時を振り返ってみて・・・
まだまだ偉そうなことが言える立場ではありませんが、独立して継続して活動が行えているのは、この開始の半年があったからだと思っています。
その半年で一番考えていたことは、
とにかく焦らない
孤独に負けない
この2つのテーマに日々向き合っていたように思います。
今までは仕事の納期に追われる日々だったのが、フリーになった途端解放されることになるとやはり焦ります。
「このままで大丈夫だろうか?」
「世の中に置いていかれてしまうのでは?」
「自分のやろうとしていることは正しいのか?」
昔の仲間が前に進んでいることが耳に入るたびに不安を感じてしまうのは当たり前かと思いますが、もやもやすることが多かったです。
また、孤独を必要以上に感じてしまう時期でもありました。
独立の挨拶なども含めて今まで疎遠になっていた人と積極的に連絡を取るように、出来るだけ外部との接点を作るように行動するようにはしていましたが、どこかに属していないということで感じる孤独はありました。(属しているときには億劫だったりするんですけど。人間て勝手な生き物だなとつくづく・・・)
状況にもよるかと思いますが、独立した人で同様の経験をした人は多いのではないでしょうか。
私の独立当初を思い出しながら記事にしてみました。
振り返ってみると、そこまで「動」というわけではないので参考になりにくいかもしれませんが、抱いていた不安などは共感してもらえる部分が多いと思います。
「では後悔しているか?」
という質問に対しては、明確に
「独立してよかった」
と言える。
これが振り返ってみての回答になります。