意識していますか?ネットによるリスク「フィルターバブル」
こんにちは。株式会社PlusWordの志築です。
今回は検定試験などでもちらちら目にすることが増えてきた、「フィルターバブル」という現象について取り上げてみます。
ネット(特にSNSなど)に日々触れている現代人が誰しも陥る可能性のある、ちょっと気になる言葉なのです。
◇フィルターバブルは常にあなたのそばに
スマホを触らない日がほぼないという生活を送っている人は多いと思います。私は電車に乗っているとき、待ち合わせまでの時間が少しあるときなどほぼ無意識にスマホを使って、ネットニュースのサイトを覗いています。
トップには興味がありそうなカテゴリのニュースがサジェストされ、導かれるようにそのニュースをクリック。さらに関連のニュースをクリック・・・。
と自分の趣味嗜好の世界にどんどん入り込んでいく、このサイクル、みなさん経験したことないですか?
これ、もうフィルターバブル現象に影響を受けていることになる、今の私たちにすごく身近な言葉なのです。
◇AIの進化とフィルターバブル
フィルターバブルはこのように、ユーザーの行動からその特徴を蓄積し、AI技術を活用し、そのユーザーにより役立つ・嗜好が近い情報に絞り込んでいくことで、利用者の世界を狭めてしまう、ネットの世界でフィルターをかけてしまう現象のことなのです。
提供側からすると売り上げや契約の向上、アクセスの増加によるユーザーの囲い込みに効果があります。
ユーザーからすると無駄なく次々と関連した情報に導いてくれるメリットがある反面、関連以外の領域へのアクセスが遮断され視野を狭めてしまうデメリットも指摘されているのです。
社会人は教育カリキュラムのある学生とは違い、基本的には強制されることなく自分の意志で情報にアクセスし、学びを行うことになります。
バランスの良い知識・教養を身に着けるためにもフィルターバブルとうまく付き合う現代人ならではの工夫が求められる、そんな時代になっていますね。
ちなみに私自身のささやかな工夫として、映画や本を読むときにできるだけ自分とは違う性別、違う年代の人から勧められたものを積極的に観たりするようにしています。
みなさんもぜひ、いつもの自分のルートから外れた領域にもアクセスしてみることを意識してみてください。