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【ラジオ・de・ミーツ Vol.5】株式会社ここにある代表 藤本遼さん・NPO法人月と風とスタッフ 太田豊湖さん

障がいがあってもなくても楽しめるフェス「ミーツ・ザ・福祉」。今年から新しく音声でミーツ・ザ・福祉について知ることのできる「ラジオ・de・ミーツ」が始まりました。

今回のゲストは、ミーツ・ザ・福祉の運営メンバーであるふたり。主にまちづくりや場づくり、コミュニティデザインの分野で活動を続ける「株式会社ここにある」代表の藤本遼さんと、障がい者支援団体「NPO法人月と風と」のスタッフである太田豊湖さんにお話を聞きました。聞き手は、運営メンバーのながのっちとキヨタ、かほちゃんです。

ながのっち:おふたりは普段は何をしていますか?

藤本:僕は「株式会社ここにある」の代表で、尼崎を拠点にいろんな地域に関わっています。みんなで一緒にプロジェクトをつくる過程をデザインする仕事をしていますね。

太田:私は障がいのある方へのヘルパー派遣をする「NPO法人月と風と」で働いています。ただ、ヘルパー派遣だけでは不十分ということで、それ以外のこともやっていこうとしているんですね。ミーツの企画運営もその一環です。私はミーツのお手伝いや事務の仕事をしています。

ながのっち:ミーツはどんな経緯で始まったんですか?

藤本:僕がNPO法人月と風と代表の清田さん(清田仁之さん)と出会ったのが大きいですね。僕自身はそれまで福祉にはあまり関わっていなかったんですけど、清田さんとは一緒に面白いことができる気がしたんですよね。尼崎がより面白いまちになりそうだと思って、清田さんに声をかけたんです。

太田:長年、尼崎市の障害福祉課が行なっていた「市民福祉のつどい事業」を、提案型委託事業で行うことになったんです。その委託事業者を公募されていたので、そこに私たちが手を挙げたんですよね。これがミーツの始まりです。

ながのっち:そんな経緯があったんですね。おふたりはどのコンテンツに関わっていますか?

藤本:僕は「恋する♡ミーツ」に関わっていますね。誰しもパートナーを見つけるための出会いの場って必要じゃないですか。そういう場をつくりたいなと思って企画しています。

2017年からミーツを開催していますが、これまで人とミーツできる(出会える)企画はつくっていなかったんです。今回初めてそういう場をつくろうということになりました。パートナーを見つけることが最終ゴールにはなっていますが、いろんな人と出会える場になったら良いなと思っています。

あと、今回新たに神戸にある通信販売会社フェリシモさんとのコラボ企画も進めています。フェリシモさんは裏表も前後もなく着られる「裏表のない世界」という商品を展開されているんですね。目が見えない方やちょっとズボラな方も、気にせず着ることのできる服なんです。フェリシモさんには当日出店いただいて、服を試着できるブースを出していただく予定ですね。

太田:私はメール対応など、窓口業務をすることが多いです。今年初めて関わっている企画は「手話カフェ」と「サンキュー・ポスト」ですね。

ながのっち:なるほど。どんな企画か詳しく教えていただけますか?

太田:手話カフェは、初めての人が手話を教えてもらえたり、手話ができる人も手話でのんびりおしゃべりができたりするブースです。サンキューポストは、ありがとうの気持ちを出店者さんに届けられる企画です。

まず、ブースでお手紙を書いて、そこに設置してあるサンキュー・ポストに投函してもらいます。そのお手紙を当日のうちに郵便配達役のボランティアさんに届けてもらうという仕組みです。ぜひ、お手紙を書きに来て欲しいです。

ながのっち:素敵な企画ですね。ミーツに関わる中で印象に残っていることはありますか?

藤本:ミーツの企画運営をする中で、僕と清田さんは怒られた経験があるんですよ。

キヨタ:あったあった。

藤本:「市民福祉のつどい」から「ミーツ・ザ・福祉」に変わるときに、もちろん良い反応だけではなかったんですね。30年くらい続いてきたイベントをアップデートすることになったので、関係者の方から「お前ら大丈夫なんか」と言われることもあって。コミュニケーションがうまくいかないこともありました。

でも、ミーツをはじめて3年目ぐらいのときに少しだけ分かり合えた瞬間があったんです。ミーツ当日にそれまで関係性のよくなかったある方が「今日晴れてよかったな」って言ってくれたんですよ。そのとき結構感動したんですよね。

ながのっち:まさに印象に残ったエピソードですね。太田さんはいかがでしょうか?

太田:ミーツで知り合うと、なんというか..。めっちゃ仲良くなることが多いです。最初はながのっちも「視覚障がいのある人なんだな」と思って知り合ったけど、準備したり相談したり当日まで同じ時間を過ごす中で、だんだん深くお友だちになっていった感じでした。そういうのが、ミーツならではの印象です。

ながのっち:お話ししてくださってありがとうございます。最後に、みなさんにメッセージをお願いします。

太田:ミーツはとにかく、イベント当日までの「一緒につくるプロセスを楽しむ」というのがイチオシなので、まずは気軽な気持ちで当日に会場に足を運んでもらえたら嬉しいです。

藤本:当日会場で僕や清田さん、ながのっちらしき人を見つけたら、ぜひ喋りかけてもらいたいですね。声をかけてもらえたら、来年は運営メンバーとして関わってもらうなど、次のステップが見えてくるので。ミーツに深く関わってもらいつつ、自分の成長や変化を感じてもらえたら嬉しいですね。

ながのっち:藤本さん、太田さん、今日はありがとうございました!

(文:小坂圭亮)

ラジオの本編はこちらからお聴きください。

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