【ラジオ・de・ミーツ Vol.9】「障がいに焦点を当てなくなり、フラットな状態で関われるように」NPO法人月と風とスタッフ 新家勇輝
障がいがあってもなくても楽しめるフェス「ミーツ・ザ・福祉」。今年から新しく音声でミーツ・ザ・福祉について知ることのできる「ラジオ・de・ミーツ」が始まりました。
今回のゲストは、「ミーツ・ザ・福祉」の運営メンバーで障がい者支援団体「NPO法人月と風と」のスタッフである新家勇輝さんです。パーソナリティは、運営メンバーで「視覚障害者やらせてもらってます」ながのっちと、「NPO法人月と風と」代表の清田さんです。
ながのっち:普段は何をされてるんですか?
新家:「NPO法人月と風と」でヘルパーをやっています。
ながのっち:「ミーツ・ザ・福祉」への関わりは?
新家:主にステージを担当しています。ミーツ一年目は子どもの出産が重なったので、二年目から現在までステージの主担当として関わっています。
ながのっち:もともと「ミーツ」は「市民福祉の集い」というイベントからの流れがありますが、「市民福祉の集い」に参加したことはあったんですか?
新家:じつは「市民福祉の集い」がきっかけでヘルパーになったんです。
ながのっち:えっ?!
新家:大学のときに「市民福祉の集い」のボランティアで関わったんですが、それまで、障がいのある方との関わりは、小学生の時に、ダウン症で、かつしゃべることもできない子がいたんですが、その子くらいだったんです。
なので「市民福祉の集い」で、いろんな障がいのある方と出会って、仕事をしてる方もいたり、今までのイメージが覆されて衝撃を受けたんです。
それをきっかけにヘルパーの資格を取って、大学生の時にヘルパーのアルバイトをはじめて、そのまま福祉の世界に入りました。
だから「市民福祉の集い」の流れをくむ「ミーツ・ザ・福祉」に、運営側として関わるとは夢にも思わずで。
清田:はじめて聞いたわ。
ながのっち:こうして「ミーツ」に関わって、いろんな障がいのある方々と出会って、どうでした?
新家:関われば関わるほど、日々ハードルが下がってる感じです。僕もはじめは障がいがある方に関わっていくことに対してハードルが高かったんですが、今は、障がいのある方々との関わりに対して、障がいがあるないとかが自分の中で関係なくなってきたので、そういう意味で何も思わなくなりました。
清田:「何も思わなくなった」っていうのは、自分にとってうれしいことなん?
新家:前までは障がいがある方に対して「何かしてあげないと」と、障がいに焦点を当てて見てたんです。でも今は、もちろん困ってたら必要な配慮はするけど、障がいに焦点を当てなくなったので、とてもフラットな状態で見られるようになって、必要以上に構えなくなったのは、いいことかなぁと。親しくなりやすくなったです。
ながのっちとも、一緒にバンドでステージに立ったりしてね。まぁ、今年は誘う前に断られたけどね(笑)。
ながのっち:えっ、ここに来て、僕、ディスられてます?!(笑)
ながのっち:ちなみに、ステージで印象に残ってることとかあります?
新家:本番以前に、ステージ出演者が出し物を事前に披露しあう「出し物チラみせ会」というのを例年開催してるんですが、事前に出会えると、当日非常に親近感をもてたり、
あと以前ステージに出演してくれた「みかんさん」と、ウクレレと海が大好きな「ウミレレさん」が「出し物チラみせ会」で出会って仲良くなって、当日コラボしたり、今でも交流があるという話を聞いてます。こういう話を聞くとうれしいです。
ながのっち:ステージって大変やと思いますけど、終わってから達成感とかありますか?
新家:いろんな方々に参加していただいてるんですが、不思議なことにクレームがほとんどないんです。去年も機材トラブルで一時間以上遅れたり、できなかったコンテンツもあったんでお詫びしたんですが「大変でしたね」「おかげさまでできました」という声ばかりで。みなさんに助けてもらってできてるんだなぁというのが、ひしひしと感じますね。
ながのっち:はじめて参加される方や、ラジオを聞いてくれてる方にメッセージがあれば。
新家:いろんな人との出会いがあります。ぜひ気軽に参加して、いろんな人と出会ってください。
ながのっち:新家さん、ありがとうございました!
(文:尾﨑真己)
ラジオの本編はこちらからお聴きください。
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