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コロナ後遺症で味覚と嗅覚が…「嗅覚トレーニング」を続けています。

私とコロナと後遺症

闘いのはじまり

数日間のどに不調を感じた末、2024年7月31日(水)未明に急な発熱、人生で初めてコロナ陽性診断受けました。

38℃を超える高熱と、のどの痛みは最初の2日間。

3日目、ようやく熱が引いたと同時に、滝の様な鼻水の症状に移行。

その日、昼食を摂って薬を飲んだ後に、母親と30分ほど通話したんですが、電話を切った直後に口にしたアーモンドが、いきなり砂利でした。
電話をする前に舐めていた龍角散の味が、わかりません。

ついさっきまで異常なく昼食を食べていたのに、数十分間で、私の味覚と嗅覚が飛んでしまったようです。

コロナ後遺症との闘いのはじまりでした。

コロナ後遺症/嗅覚・味覚障害

幸い、鼻水の症状は1日で落ち着き、4日目以降は、ほぼ嗅覚・味覚障害のみの状態となりました。

匂いと味の無い世界は初めての経験。

耳は聞こえるし、目は見えてはいるけれど、まるで世界の半分が閉ざされてしまったかのような、恐怖感すら伴う不思議な感覚でした。

料理をするにしても、味付けをしてもしなくても同じとか。
サバを焼いても、匂いを感じません。
悲しい。

いい匂いがわからないのはもちろんですが、この真夏に、ごみ収集室に行っても、トイレをしても、くさいという感覚が無く、何の匂いも感じない自分がショックでした。

たくさんの経験者の声をSNSで調べたり、片っ端から医療情報を漁りました。

それはもう。不安で、不安で。

もちろん、匂いと味がわからないだけなので、物理的な痛みは伴いませんが、メンタルが…やばいですね。

味が無いので、食欲も湧かないし、でも栄養は摂らなきゃならないので、今まで味が合わなくて残し気味だったプロテインやシリアルを、ここぞとばかりにひたすら片づけていました。

Youtubeの世界では、数年単位で後遺症と向き合っている方や、匂いと味の無い世界が逆に至福で、回復したくないという方もいましたが、私は1日も早く回復を目指したいと強く思いました。

その為に、人に会わずに自分一人で出来る事として取り入れたのが「嗅覚トレーニング」です。

嗅覚トレーニング?

調べてみると、WHOも推奨する方法で、ガイドラインもあり、耳鼻咽喉科でも進めていたり、専用キットの販売もあるようです。

ここで、私、思い出しました。

自社でオリジナルアロマオイルの製造をしていたことを。
(資格者向け製品のため一般非売品です)

それすら忘れ去っていました。

アロマオイルにも、匂いの種類にも色々あるようで、香料などの人工的な香りではなく、天然の精油や食品の香りが効果的とのことです。

あります、持ってます、むしろ製造しています、とっておきのアロマオイルを!!

監修してくださっている鎌倉ロゼクール代表の宮地一実先生に状況を説明し、使い方の指南を仰ぎました。

JCTAオリジナルアロマオイル

このアロマオイルは、いくつかの香りをブレンドしてあるもので、1種類の香りではないのですが、精油を使用しているため、嗅覚トレーニングには有効とのこと。

そして、スパイスやコーヒーなど天然の香りがあれば、とのことで、トレーニング方法と併せてアドバイスをいただきました。

あります!!全部あります!!

減量食の投稿で紹介した無水スパイスカレー用
父が焙煎したコーヒーを挽いてドリップバックに詰めたもの

たまたま、高水準で嗅覚トレーニング用のオールスターアイテム達が揃ってました。

私が継続中の嗅覚トレーニング法

今から、私のやり方とこれまでの成果を綴りますが、これはあくまでも私のやり方と私のケースなので、誰かにおすすめしたりする目的ではありません。

嗅覚トレーニングは、コロナ後遺症はもちろんのこと、慢性的な嗅覚障害の方にも有効な場合もあるようです。

なので、今悩んでいる方の参考やヒントになればと思います。

私は、アロマオイル群→カレースパイス群→コーヒーの順番に、1アイテムずつ、右と左の鼻で目をつぶってゆっくり吸い込み(鼻に入らないように注意)、嗅ぎ分けを行っています。

左右併せてトレーニングは朝・晩2回、約10分ずつです。

私の嗅覚トレーニングの成果

トレーニング開始から最初の4日間は、まったく匂いも違いもわからず、絶望していました。

ですが、5日目の朝、何の匂いかはわかりませんが、何かの香りが遠くでしているのを感じはじめます。

遠くの香り。
でも、すごく遠い…。
なんだろう…

これが何だったのかはわからないのですが、私が思うに、洗剤やシャンプーやトイレ芳香剤に含まれている強い香料の香りを、感じ取るようになっていたのかも知れません。

やっぱり、香料添加物って、嗅覚への刺激が良くも悪くも強いんだなって改めて思いました。

味はまだわかりません。

でも、その日から、日に日に嗅覚トレーニングでの匂いの感じ方が変化してゆきます。

匂いは確実に感じるようになっている。
でも、毎回、違う匂いがしてしまいます。

7日目あたりから、味も感じるようになってきます。

舌が侵されているのではないので、もともと辛さやしょっぱさや酸っぱさの刺激(舌が痛い、キュッとする)は感じるのですが、そこに風味が乗り始めたのがこの頃です。

正直、私が記憶している、私の知っている匂いや味とは違っているんだけど…。

でも、確実に変化してるから、とにかく、めげずに継続、継続!

味覚障害発症から10日後の現在

というわけで、味覚障害発症、嗅覚トレーニングを開始から今日で10日が経ちました。

ひと段落ということで、noteにまとめてみようと思えるようなメンタルまで回復しているとも言えます。

10日経った現在の症状は、7割ほど回復しているかな、といった体感です。

現状は、お茶の種類やアイスコーヒーと、水の区別がつかないくらいです。

猫たちがトイレをしたらなんとなく気付けます。

多分、今なら、ガスや煙の臭いにも気付けると思います。

日常生活に不自由はほぼ無いです。

食べ物、味覚に関しては、正直、7割でももう充分かなと思っていて。
「これ、10割に戻ったら、全部美味しすぎて、逆に飛んじゃうんじゃない?」って感じです。

私は、絶対に回復させるつもりで嗅覚トレーニングに挑んだので、「味覚が戻ったら食べたいもの」を予め目標設定しておきました。

ですが、これもまた良し悪しで、しばらくの間は無味無臭が続くと思うので、目標どころか絶望感が強すぎて心が折れ兼ねません。

私は結果的に、後遺症の症状では、医療機関を受診していませんが、早期に受信するのもまた一つの大切な選択肢だと思います。

自分に合ったやり方と、自分に合ったペースで、ゆっくり気長に取り組むのが一番だと思います。

🐰

嗅覚トレーニングはまだしばらく続けてみようと思っています。

入院中も出来そうだし、単純にアロマ効果でリラックスするんですよね♪

また、変化があればご報告しまーす。

おまけ↓

パンケーキを狙う嗅覚抜群のあみ
天井の更に上を目指すなつ

またね~✋




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