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“瞬間”の登場人物になれるか


先日のPPP TOKYOの記者会見でEmperor of Party-The Moment Championship-という王座が新設されることが発表され、その初代王者を決めるトーナメントに自分もエントリーされました。参加メンバーはこちらの9名。

どのレスラーとも今こそタイトルマッチというステージで戦ってみたい顔ぶれ。

1回戦は3WAYマッチで行われ、

2.6新宿FACE


3.16 川崎アミスタ


4.12 川崎アミスタ

勝ち上がった3名で5.13 新宿FACEにて決勝戦を行うとのこと。
3WAYでトーナメントが行われるがタイトルマッチが常に3WAYということではないらしい。

さて、このThe Moment Championshipのルールは
◾︎-81.8kg
◾︎8分一本勝負
◾︎引き分けの場合は延長1カウントルール

が基本らしく。譲二の提案から今回の新設に繋がったらしい。


ここで私は実にカッコ悪い“私も言ってた”というあとだしジャンケンをするが許して。

この試合の制限時間を短く設定することで勝つために必然的にスピーディーな展開になる形式は昨年からやりたいと色んなところでは口にしていた。
WWEが昨年からXとのタイアップで投稿しているWWE SPEEDという制限時間3分の試合からインスパイアされてのことで。
これを軸に自主興行をやれないかなど考えたりもしたけど結局やれなかった。こういうとこが自分の弱点だと改めて反省。

そんな中でPPPがこういった王座が新設されて、新しい流れが生まれるのではとワクワクしている。

譲二はどんな狙いがあるのか気になって会見の模様を見てみたが、ぼんやりとしていて「おい!!」っとつっこんでしまったがまぁ譲二らしくてこれで良いと思う笑。
あぁ見えて黙って試合で見せますという根性が強かったりする。


それなら私が部外者で一エントリー選手という立場からこの試合形式の狙いを勝手に設定していこうと思う。とにかく、この王座、獲りたいんです。

まず試合の制限時間が8分。通常シングルマッチなら15分、短くとも10分というのがレスラーの感覚。
私も譲二が会見で言っていたように8分であれば大丈夫という感覚はあるが、とはいえやはり8分という制限時間があると急ぐとは思う。
必然的にスピーディーな展開になるだろうし、出し惜しみしていられなくなるでしょう。

そんな状況下で生まれる試合が生み出すのは

“一服の清涼剤”

であり

“情報大量消費時代に良い意味で消費されていく情報”

なのかなと。



一服の清涼剤というのはライブで会場で観戦している人にとって。
プロレスの興行はとてもボリュームがある。バラエティにとんだカードが並んでいたとして、プレイヤーとしてはどれも力を入れて観戦しては欲しいが全部に力入れて観ていてはやはり疲れてしまう。

そこでこういう短時間のスピード感のある試合がお客さんの脳内のいいブレイクになるかも。
グッとのめり込まなくても目の前で次々に起こる出来事に条件反射的にリアクションをしているうちに試合は終わる。

そのあとにはまた感情をガツンと揺さぶられるような試合が待っているわけで。
続けて試合を観戦しながらも脳が別のベクトルで稼働してクライマックスに向けてさらに盛り上がることに一役買えるのではないだろうか。

PPPはプロレスをライトに楽しんでいる客層が多い印象。そういった人たちにとっては一種のアトラクションライドのような一瞬の楽しみは継続的にプロレスを好きになっていくいいきっかけになるのでは。

かつてWCWに移籍してきたクルーザー戦士たちにエリック・ビショフが“君たちにはカークラッシュをしてもらいたい”と言ったというがまさにこのこと。
※はい、ここ、アメプロ史のテストに出るから各自勉強しとくように


そして良い意味で消費されていく情報

これはやはりSNSにおいて。
とにかく今は情報がこれでもかと流れてくる。X、Instagram、TikTok、YouTubeだとショート動画とか、次から次へと新しい情報が入ってくる。

週末となれば朝から各団体の大会情報や煽りVなども公開されたり、大会が始まればリアルタイムの速報が次々と昼から夜まで流れ、遅い時間になってもバックステージのコメントや各選手のSNSの投稿がTLを埋め尽くす。平日にも新しい対戦カードが発表されたり、会見が行われたり。もちろん平日も大会はある。プロレスファンは忙しい。
雑誌や新聞をたくさん買う必要はなくなり、スマホ1台あれば全国津々浦々、あらゆるプロレスの情報を収集することが出来る。便利になった。しかし、情報は増えに増えてまだ増え続ける。時間も体力も足りない。

となると自分の気になる団体や選手の動向に絞って情報を仕入れることになる。

こんなに情報を発信しやすくなったのに我々はまだ知らない人に見つかりにくくなってきてしまったような気もする。

大量に流れてくる試合の画像や動画の中からパッと目に止まる瞬間"Moment"を生み出すのは本当に難しい。

でもその試合そのものがMomentのみに特化していれば?

“これ誰だろ?”

とくらいに思っている人たちもその指のフリックを一瞬止めるかもしれない。
そして気になったのならその指を動かせばいくらでもその選手のことは調べることは出来る。

“気になる”瞬間を生み出せるかもしれない。

それはファンに限らず、レスラー、関係者も。
日本に限らず世界中で。

“ん?こいつ気になるな”

というMomentがスターを生み出す1歩になるかもしれない。

そんな可能性を秘めた部門になるんじゃないかと期待していたりします。

だからこそ競争は激しくなるでしょう。

今日した試合はもう明日には情報の大河に流れていってしまう。
常にこのステージに立ち続けてMomentを生み続けないといけない。

ステージに上がり続ける=王者であり続けるということ。

是が非でもこのトーナメントを勝ち進んでThe Moment Championshipの登場人物になることが自分を発信し続けるためのベストな戦略。

強者曲者はぐれ者の集まったこのトーナメント。

トーナメント参戦メンバーによる前哨戦が2.6 PPP@新宿FACEで。


今年は勝負の年、決めてくるぞ。

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翔太
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