汕頭の土着祭り②
前夜祭の翌日、3/5
場所は違うけど、うちの近場でもワヤワヤやってた。
あっ、ここにも人形劇の舞台が
その地域の一部の人らで囲んでババババッと爆竹やってた。この時は、へーここでもやってんだーくらいにしか思ってなかった。
月曜平日、3/7 (旧暦2/15)
仕事から帰ってきたら、なんだかポンポンと花火の音がする。10分、20分経っても止まないので、これはなんかある…と、天の岩戸から出るように外に出て、音のする方へ歩く。
外を歩く人も多く、音の場所に着く。ここ、昨日の場所じゃん…。わ、人混み!
置く、火つける、ズババババ、また置く、火つける、ズババババ…で、花火や爆竹がキリなく繰り返される。すごい量。
1時間くらいかな、やっと落ち着いて後片付け。
昨日の舞台で今日も人形劇。
ここの花火は終わったんだけど、向こうの通りで花火が上がってるのが見える。町内会ごとくらいの区切りなのか、一つの通りでも200〜300mくらいずつ、祭壇が置かれている。これは昨日見たとこのとちょっと違うな。
他の祭壇も見てみようと歩くと…あ!!!
あああ!! これは!!!
以前、同僚に聞いたことがある。豚丸々のお供物の写真を博物館で見たけど、あれっていつどこで見れるの??と。
同僚「村の祭りで見れます。僕の村は2年に一度やります。コロナでずっと中止だけど。一番安いのは豚だけ飾る。一番豪華なのは、豚の上に山羊、山羊の上に鶏を載せます。」
私「ブレーメンじゃん」
〜〜〜
あの時話してたの…これだ…! 内臓は取り出してガワだけ。ミカンを咥えさせるのがどうやらしきたり。
祭り終わったらみんなで食べるのかなー
祭壇もたくさんあるけど、みんな違ってて見てて面白い。
そうこうしてる間に、獅子舞だ!
もう終盤だったようで、終わったとこを近くで。やたら置いてる獅子の頭を触りたがる人率が高かったので、日本同様で頭にご利益があるのかもしれない。
さて、他のとこもまわってみよう
今更だけど、中国住んでると市場で豚の足とか皮膚付きの肉とかよくあるので、動物の死体にある意味慣れています。中国来たばっかでこれ見たら、ウワッ…とビビってたと思うけど、今はウワッ!!と喜んで近づく。
区内一体、小さいコロニーがたくさん各所にある祭り。どこへ歩いて行っても祭りにぶつかる。フェスだ…。これは、フェスだ…!!
写真だとわからないと思うけど、ずっとです。ずっと花火と爆竹の音が絶えずどこかでしている。
この日、メロっさんにまた会う用事があったので更に移動。
お供え豚、見てるとどこの子もお乳が点々見える。雌って決まりがあるのかな?
私「これは町内会とかでお金を集めて花火とか爆竹とか買うの?」
メロ「工場の社長がお金を出して買います。」
つまり、儲けてる工場の社長がやってて、強制の徴収は無いっぽい。それだとみんな幸せなやつだ。にしても、一箇所でも相当な数の花火と爆竹だぞ…。
そして場所によっては通りが狭く、打ち上げ花火の火の粉が近くてマンションのベランダで火が上がるのを見てしまった。えっ…と思う間にボワッと大きくなる火。地上から、皆あああっと声上げて見ている。流石に携帯を向ける気にはなれなかった。ベランダのネットが燃えたのか、幸い数秒で火は自然と収まって消えたみたいで本当に良かった…。
だけど、この祭りはみんな外出しているし、留守の間に家が燃えたら初期消火はできない。消防車も街中にいなくはないけど多くないし、人が多いから通常のようには走れない。中国は日本よりマンション高いところも多いので、本当にこういう時怖い…。楽しいお祭りが原因で人が亡くなるのは絶対ダメだよ…。
今回、また新しい潮汕话を学んだ。「アヒー」で「耳を塞いで」らしい。「ヒー」が「耳」の意味。ヒーって書いてるけど、日本語にも普通話にも無い音で、鼻から抜けるヒーの音だと思う。爆竹がうるさい中、メロ夫人(英語できる)が、3歳のメロっ子に言ったら、ちっちゃい両手で顔を覆ってたのがかわいかった。そっちじゃない 笑
メロ一家と別れて、プラプラ歩く。
お祭りだからさ…ビール飲みたい!
意外かもしれないけど、人めちゃくちゃ多いのに誰も酒飲んでない。汕頭、あんまり酒飲みのエリアじゃないんですよね。歩きながらってのと酒とで、行儀悪いポイント稼いでる気がする。
色んな演劇観て回れるの楽しい。言葉わかればストーリーわかってもっと面白いんだろうなあ…。
これ、私だけ観てるの勿体無いよ。みんなおいでよ汕頭…。
歩いてたら見かけたこれ。中秋の名月の時に家の前に祭壇出したりする習慣も潮汕はあって、多分それと兼用のやつ。
時間も22時を過ぎて、少し爆竹が落ち着いてきた。
ビール飲んだらお腹減ってきた
ここの地域も翌日が本番で、神様神輿練り歩いたりしたそう。例年旧暦の2/15,16って言ってたかな。平日だろうが関係無い。私は普通に仕事だったので、本番は見れず…。知ってたら休みとって観に行ってた。
後で同僚から聞いたけど、汕頭市の中心地では祭りの催し物ができないらしく、こう実際やるのは北方と南方の区に限られているそう。確かにこれ中心地でやったら大変なことになる。
コロナ政策も落ち着いて、来年も通常通り祭りがあると思うので、是非この時期目指して汕頭来てみて。絶対楽しいから! きっと来年なら、日本からも来れるはず…!