中国茶の山、鳳凰山へ①
10/21-22、潮州市へ行ってきました。
深圳のガジェットオタクこと高須さんと。茶飲みで、中国にはコーヒーメーカーみたいなティーメーカーが存在するんだけど、それ4個持ってるって言ってた。意味わからん
今回の目的は鳳凰山。潮汕エリアは、工夫茶っつー茶飲み文化がガッツリ日常の中にあるんですが、ここはその工夫茶の茶葉が生えてる山。私も詳しくないんだけど、鳳凰山で採れた茶葉でできたお茶を「鳳凰単叢(ほうおうたんそう)」と言います。多分。私の住む汕頭市でも、茶屋には「鳳凰単叢」の文字がでっかく書かれてることが多い。
潮汕駅からDIDIで1時間半くらいだったかな。山だもんね
鳳凰山街中歩き
空気がちょっとキレイだ。早速茶の看板もたくさん。一応バス停は近くにあるけど長距離バスのみらしく、最寄りで深圳だとか。十数時間かけると深圳から直行でここ来れるらしいよ。やったね
んだら街歩き…あっ!
茶っぱマシン!! うちの近所の茶屋は燻し機置いてるところは多いけど、これは見たことない。高須さんはこういうの好物なので駆け寄っていく。若い。
隣の電動チャリでサイズ把握して欲しいんだけど、でっかい薪がたくさん。おそらく燻し用。
潮汕の茶っていわば烏龍茶らしいんだけど、潮汕は店で更に燻して香り高くする。私の近所でも、茶屋の前で薪赤くしてるのたまに見かけます。お客さんの要望で好みの味に仕上げるから、それぞれお決まりのなじみの店みたいなのがあるんだって。私の話は基本的に又聞きなのでぼんやりしてます。違ったらごめん
街の雰囲気は閑散気味。まだ日差し暑いし平日だしね
「直播」はあれね、テレホンショッピング的な生配信の意味だそう。
「中茶」ってブランド、中国全土でも大きい茶のブランドらしい。色々取り扱いがある中でここの鳳凰単叢もやってるみたい。店員の人が言うには元々ここは映画館だった場所で、その名残でステージが残ってる。こんな山に映画館あったんだ〜と言う私に、それは逆で、スマホとネットの普及で娯楽が増えて廃れていったのではと。正直、こんなとこにこんな広いスペースで作っても買わないだろと思うけど…。ツアーバスとか来るのかな
ちなみに試飲はさせてくれなかった。中国茶買う人はわかるけど、試飲はマスト。別の茶屋に行くもんね
うち汕頭の近所は、日本でいうと美容院くらいの頻度で茶屋がある。ここ鳳凰山はそれの倍くらい。飯屋より茶屋。
茶葉の剪定をしてた人らが見えた店へ入る。
正式な名前わかんないけど、工夫茶する時はこういうお盆セットのと、大きい作業台みたいなテーブルセットタイプがあります。ここは茶タウンなのに簡素な前者でちょっと意外。お客さん多い時に応用効くからかな
ここでは蜜蘭香をいただいた。工夫茶は、「鴨うんこ」こと「鴨屎香」と「蜜蘭香」がメジャーなツートップ。
私が茶屋に入る時は「実際に買う用事がある時」で、冷やかしはしづらくて無いんだけど、高須さんは「色々他も見てみるね」の挨拶で、試飲だけで出ていく。え、それで大丈夫なんです?と訊くと、
①店の人も人来なくて暇より茶飲んで話すのが好きなのでは
②高いお茶だと買わなくても仕方ないと思うのでは
とのこと。ここで、さっき1000元のお茶飲んでたと知る。ヒャンッ
ちなみに高須さんの茶の買い方は、20件くらいまわって試飲したりで、最終的には2件くらいで買う、らしい。そのエリアでは買って還元、のスタンス。
これ読んでる他の方達、茶買う時そこらへんどうしてるのか是非教えてほしい。
歩くと茶葉屋だけでなく、商売道具屋もあるのが面白い。
お! 青空市
なんだこれと思ったのがこちら
靴片っぽだけ売ってるみたいな気分…。落として割るからとの見解に。でもこうありがちな見た目と素材のだと、そういうこともできるか
大きい工場みたいな建物の入り口にこれが。
「茶産業に投資しようぜ」なことを書いてあるらしい。入れる建物なのかな?と思ってると、どんどん進んでいく高須さん。「怒られたら止めればいい」と。中国人と同じだ…。
建物には入れたけど、明らかに一般公開用の何かではない。
がらんとした、工事中のような状態。倉庫化していて、誰もおらず機能してない。補助金が途中で尽きたパターンではとのこと。
おなか減ったす
鳳凰山のごはん
後で知ったけど、糟の鶏の脚のはこの地域だけのらしい。今回食べてないのでまた来ないといかん。
「浮豆腐」と書かれている飯屋が多かったので、これが名物なんでしょう。薄い厚揚げ(矛盾)みたいなのを、ニンニク醤油とミントで食べる。うん、美味しい。白っぽい方のタレは酢ベースなんだけど、汕頭ではよくガチョウ食べる時についてくる。
豚肉丸のスープに、棘がついてる葉っぱ。茹でてるから柔らかくなってはいるけど、舌には油断するとチクッとくる。結構風味が強い。
美味しい昼ごはんでした。潮汕料理はポテンシャル高いんだぞ
ごはん食べたので、博物館へ向かって歩く
この鳳凰山についてから、街中は至る所でお茶のいい匂いがする。そして、茶葉屋だけでなく他の茶関連の場所も多い。そんな中、ここが。
わ、なにこの機械。高須さんは興味津々でずんずん入っていって機械を眺める。マジか
作業員の人一人いたけど、なぜかこちらを不審がらず気にしない。なんでだ
「これでも怪しいオーラを消していますよ」と高須さんは言ってたけど、全然そんなことなかったです
茎はいらないものだろうけど、茶葉吐き出す別口も。高須さんのこちらがわかりやすいかと
ここがめちゃくちゃ面白かった。こんなん見れると思わなかった
作業員に話聞きたそうだったけど遠慮してた高須さん。工場には入っていくのにそこ遠慮するんだ…。わかんねえ…。
存分に見たのでまた歩く
潮州鳳凰単叢茶博物館
今回長いので、ここの中のは次回ので書きますわ。割愛。
ドローンで見る茶畑
街中にも茶生えてるし、山にもこの通り。
ドローンを持参してらして、飛ばすのを見せてもらった。中国でドローンといえば、な、一番有名なdjiの小型のもの。コントローラーをスマホにセットして、ドローンのカメラの風景を見れる。
操作を教わって触らせてもらった。高度すごい上がるんですね。300mくらいまでいけるっつってたかな、肉眼では見えなくなるくらい。
日本だとドローンとばすの、法律上すごくめんどいけど、中国では(というか日本が厳しすぎるみたいらしい)自由度が高い。写真も動画も撮れるし、自分を写して飛んでく設定なども入っている。これはいろんなとこで遊んだら楽しい…。欲しくなるな…。
まだ茶屋へ行くぞ
以前、工夫茶少量詰め合わせセットを潮州市街の観光地で買ったことがあり、その時に美味しかった一つのが「大烏叶」だった。烏の字。
うちには鴨屎香、蜜蘭香、高山茶、の大リーガーどころがもうあるので、ちょっと社会人野球めなのを。ちゃんといい仕事してるんだよ
いうても、ぶっちゃけプーアルと紅茶、とかまでの差は無くて、同じ土地で似た製法と葉っぱでやってるものなので、いっぱい飲んでいるとビールn杯めみたいに境目が曖昧になってくる。水持ち歩いて口の中リセットするのも大事かも。
DIDIで山道を降り、潮州市の市街地へ。
潮州市街でも飲む
ちゃんとビールも飲む。
クラフトビール的なビアバーは潮州市街でどうも検索ヒットしなかった。汕頭よりまだ流行が遅れてるのかも。調べた中で最寄りのバーへ
でも不思議なのが、なんか潮州の人って汕頭よりダサくないんだよ。変な日本語書いてる服とか見かけないし、こういう場でシュッとしてる。日本のファッション感覚に近い。汕頭だったら、店員がカウンターの中でヨレヨレのTシャツ着て座って携帯見てる。
ほどよく飲んで翌日へ。
〜②へつづく〜