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spicagraph
全方向美少女
最近よく聞いている「全方向美少女」という曲の歌詞で
運命なんて生まれた日より選んだ服で決まるもの
という歌詞が、とても好きだ。
運命とは、人間の意志にかかわらず、身にめぐって来る吉凶禍福。めぐり合わせ。のことらしい。
私には高校時代、同じ生年月日の同級生がいた。
彼女と私は、仲が良かった、というには少し距離のある関係で、
知り合いというより、少し近い関係だった。
彼女は私とは全く違う星の生き物だった。
背が高く、部活動のために髪を短くして、ハツラツと喋る女性だった。
大きな声で笑い、嫌なことは嫌だと笑いながら断れる人間だった。
かくいう私は文化部に所属していて、髪の毛も長く、背は普通で、教室の真ん中よりも少し窓際にいる方で、嫌なことも断れずに愛想笑いばかりしていたように思う。
同じ生年月日だと知ったとき、彼女はすごいことだと笑ったが、私はどんな顔をしていただろうか。
彼女のことはあまり得意ではなかった。
きっとそれは彼女も感じていたのではないだろうか。
私たちは、生まれた日とか、そんなもので運命が決まったりはしない。
選んだ服や、選んだ選択肢できっと変わっていくし、
私も、あなたも、きっとたかが生まれた日が同じくらいで、同じにされたくないんじゃないかと思う。
導かれるものがあるかもしれないが、私たちが日々生きて、何を着るか、何を食べるか、何を得て、何を失うかを、選択していく中で決まっていくものだと私も思う。
そうじゃなきゃ、あまりにもつまらない。
決まってなんていなくて、自分で切り開いて行けるものじゃなきゃ、私の人生の意味がない。
生まれた日なんかでわたしの人生は決まったりしないんだよって運命にタンカを切ってやりたい。
それぐらい強気な方が、人生はきっと楽しいと思うから。
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