![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/72261307/rectangle_large_type_2_710701d8458302536802965327bcdf55.jpeg?width=1200)
幸せな友達関係
学生の頃のこと。
案外わりと何人かでつるんでる友達はいたけど、そうなってしまうと、逃げ出したくなるのが私の性分で、お昼を食べても、すぐにバイトを入れてあって、早くに帰ってしまったり、学生らしくそこで和やかに過ごすというのが苦手でいました。苦手じゃないような顔してたりもしたけど。
結局、グループが苦手なんだと思います。
だから、いつも午後二時からバイトしてました。
でも、同じ学科のみすずちゃんだけは、家も隣りの駅で、時々ふたりで遊んでました。今あの頃を思い出しても、信頼してて笑顔で輝いてるのは、みすずちゃんだけです。
じゃあなんでグループでもいたの?って話ですが、若い頃はそんなもんかなあと思います。そんな頃もあるよねって、今では思います。まったく楽しくないわけでもなかったですけれど。
みすずちゃんが、
ねえねえ、ヤプーズのライブがあるよ、
行く行く。
日清パワーステーション、通称“パワステ”です。ここは活気がありました。今何やってるんだろう。
行っておいて間違いなかったライブでした。みすずちゃんとは夜遊ぶことが多く、街を徘徊しようよ、といってただぶらぶらして夜中に語りながら歩いていたり、それで始発待ちに店に入って話したり寝てたり。
私は彼女が人として好きでした。いつもいっしょとかの関係ではなく、ほどよい距離感がよくて安心もしてました。
卒業してばらばらになって会うことも少なくなったけれど、何年かして私が発症したとき、地元まで手紙を書いてくれて送ってくれました。私の調子悪くて文章化されてないようなひどい手紙にも、やさしい文章で書いてくれました。しばらく、そんなやり取りがつづいたけれど、私が体調悪くてつらくなってきてしまって、返事を書かなかったんです。
そこで、とぎれてしまいまいました。
何年かたち、ハガキが届きました。結婚したお知らせでした。ああ、よかったなあって、思いました。心から祝福できる思いは大切ですね。
今ごろどおしてるのだろう。
幸せでいてくれたらいいなあと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1644891092455-aWbApBUC8B.jpg?width=1200)
それでは、またお会いできますように。
ありがとうございました。