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光の午後

どおしても、記録しておきたいことがありまして。


今いる自宅二階の私の部屋のことなんです。今までも何回も家が変わってきているんですが、いつも南向きだったりいい条件のところに当たりました。ここは南西向きです。初めての西陽の入る部屋。まさに午後のためにある部屋です。


私は昨年まで、午前中を農場でお手伝いさせてもらってました。朝ごはん食べ、自転車で走り、農場で長靴に履き替え、社長さんが収穫して野菜を洗った後の片付けから始まります。それから、ほとんどが草取りでした。くわやねじりがまを使ってました。たまには野菜のお世話もやってました。でも、一向に身につかなかったし、正直いってそこまで求められてなかった、というところです。

私は障害者なので、障害者を積極的に雇う農場だから身を置かせてもらっていたのです。一般のところでは、とても体力持たずやってけません。そのあたりのところを、考慮してくださっていたのが社長さんです。体調見ながら、仕事も考えてくれてました。時には眠れなくてとても肉体労働できず、お休みさせてもらったりです。


少し前、バスを降りて、社長さんの自宅前を通ったらちょうど外にいらっしゃり、辞めて以来初めて話しました。もう78歳ですが、相変わらず威勢がいいです。帰りに歩き出したら、


お前がしっかりしないとだめだー!


と叫んでいます。

手を降って帰ってきました。



午前中少し働いただけでも、体力のない私はもうくたくたで、午後はいつも部屋で昼寝が当り前でした。


こうやって、午後にくつろぐためにこの部屋があってくれたのです。しかも西陽。夏は厳しかったですけど、秋冬のためにあるような部屋です。こんな二月もあたたかな時間を過ごせます。


農場での四年間をこの部屋が癒やしてくれました。まるで、出会うべくして出会った部屋ですね。


今も障子越しの光がさしています。


でも、隣りの空き地の工事が進み、鉄筋が建ってます。私の部屋にせまるくらい近くに。もう、あきらめてますけど、こんな午後はもうあと少しで終わりなんです。五月くらいのいい日和もないですね。幸い、南が窓があるのでよかったです。


どれだけお世話になった部屋だろうと思います。今から、さよならみたいです。

haruka nakamura 「光の午後」
アルバム「スティルライフⅡ」より
2019.4.4

ものすごーく疎くて、貼り付け方わからないので、いつも書いてあるだけで、すみません。もしよかったら、You Tubeで検索してみてください。


いつも時間が濃縮したような空気感ある午後です。



それでは、またお会いできますように。
ありがとうございました

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