女子力向上記事第二弾:“みんなと同じ”を拒んだ私の服装と雑誌話。
中学生になってすぐの頃くらいまで服に興味がなかった。
母と姉が服を見にお店に入っていたとき、いつも父と外で待っていた。その方が気楽だった。
それがいつの間にか、おそらく姉の影響で、周りより少し大人めなファッションを好むようになっていた。普通のTシャツ、ジーンズ、スニーカーを履く子ばかりのなか、一人スカートやワンピースにヒール。笑
ただ塾に行くだけなのにあなたはこれからどこに行くの?と思わず突っ込みたくなるようなファッションで自分なりのお洒落をしていた。
母親にも止められたことがあったみたいだけど、この時の自分は周りに服装を合わせることへの疑問と自分のスタイルを変えることに苛立ちみたいなものがあって、私は私!好きなものを着るんだ!の一点張りだった。
今はこのことを自分は一体塾に何をしに行ってたんだ…って感じで思い出すだけで恥ずかしく思えるようになったけど、当時は疑問に思うことなく、むしろ好きな服着て何が悪いのかと逆に疑問を抱いていた気がする。そもそもこうしてオシャレでもしてないと塾に足が向かなかったのだと思う。それに服装でだけは下に見られたくないという気持ちもあった。
毎日私服になった大学時代。
少し前まで同じような格好でばかり通学する姉を見て自分はああはならない!と思っていたのに、日々服を変化させる面倒さが分かってしまって同じことをしていたこともあった。
そんな自分もいたけれど基本人と同じが嫌だった。
それは大好きな雑誌にも影響していた。
自分は服を買って着ることよりも、ファッション雑誌を読み漁ることの方が大好きだった。
ほんの少しだけ話したことがあるけどもう少し詳しく雑誌話を。
初めて買ってもらったファッション雑誌は、SEVENTEEN。
小学5年生だった。
でも自分の家には今でも分からない謎な決まりがあって、それが“雑誌は中学生になってから”だった。
初めては特別に、だったけど、それ以降は中学生になったら自分で買いな、だった。
もちろんそんな親の言いつけをきっちり守る良い子ではなかったので、何回か自分で買ってコソコソ隠して楽しんでいた。(もちろんバレた。)
そんな時を経てようやく自由に雑誌を買えるようになった中学一年生。
もちろんすぐにまた同じ雑誌を手に入れたけど、それはすぐに終わりを迎えることになった。
“みんなと同じ”、になったから。
買えるようになった途端、周りも同じ雑誌を読んでることが会話から聞こえてきて、それが嫌ですぐさま本屋へ向かった。
みんなと同じが嫌になった中学一年生の自分が、次に買った雑誌は“ELLE girl”だった。
当時は洋雑誌を読む子が周りにいなくて、“人と違う”になった喜びと、お値段も中学生には優しかった、というので迷いなく買い続けた。
高校生になって周りも洋雑誌を買っていたけど、もうそれは気にならなくなっていたし、同じになってもやめようとは思わなかった。
ファッション雑誌だけではなくて、インテリア雑誌も好きだったし、とにかく雑誌そのものが好きだったのかもしれない。どちらかというと服を買うという行為よりもその服が作られた歴史や背景、ブランドについて知ることの方が興味があった。
塾へ場違いなオシャレをただしていた頃とは違って、何も知らないままブランドを身につけることは嫌だと考えるようになっていた。
そしていつの間にか作り始めていたコラージュでも、こういうことは必要だと思っている。(説明しだすと長くなりそうなので今回は省略…。)
これまでももちろんいろんな雑誌を買ってきたし、それは海外に行った時でも変わることなく、必ず現地の雑誌を手に入れることが自分のなかの決まりになっている。
けれどどこで何を買うにしても共通して言えるのは、何でも良い、というわけではなかった。きちんと中を見てピンとこなければ買わない時もあった。
昔に比べて雑誌を買うことはぐんと減ってしまったし電子雑誌を活用することも増えた。けど、どのような形になっても雑誌への愛情は変わらない。
久しぶりに何か雑誌でも買いに行こうかなあ。