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【本記録】つむじ風食堂を探している

職場の後輩に勧められて読み始めた吉田篤弘の月舟町シリーズの3作品。
読了しての感想、(誰得)。


月舟町シリーズとは

吉田篤弘さんの著書で、月舟町という街が舞台となるお話の3作品。
出版順に並べるとこう。

①つむじ風食堂の夜
②それからスープのことばかり考えて暮らしていた
③レインコートを着た犬

しかし私は勧めてくれた後輩に
「それぞれに完結するので、どの話から読んでも大丈夫です」
と言われたので、

①レインコートを着た犬
②つむじ風食堂の夜
③それからスープのことばかり考えて暮らしていた

の順に読ませてもらった。
読み終えてみて、読む順番が前後していたことに後悔はしていない。

①レインコートを着た犬

私が最初に手に取ったのはこれ

出版順を全く無視してコレから読み始めたのは言わずもがな、オイヌの話だから。
月舟シネマのロビーで暮らす“ジャンゴ“目線でのストーリー。はい、癒し。

私のキュンポイントはジャンゴは映画館にお客さんが来たことを
必ず「いらっしゃった」と表現するところ。丁寧。
ジャンゴはしゃべれないけど、人間の言っていることは分かる。
人間達が何をしていて、何を考えていそうなのかを綴っている。

私はこの日から、自宅のトイプードルの女の子に
「私はこれからお風呂に入りますよ」「私は今○○を食べていますよ」
と説明するようにしている。いつでも彼女が本を書けるように。

②つむじ風食堂の夜

2冊目に読んだのはこれ

前述の作品に“つむじ風食堂“が出てきたので、この本を次に読む。
あ、もうこの時点で吉田篤弘さんのファンです。

私は気に入った作品に出会うと聖地巡礼をしたくなる習性がありますので、つむじ風食堂を半分くらい読み進めたところで震えが出てくる、。

困ったことに、つむじ風食堂は実在するお店ではないようなのです。
舞台となった月舟町は世田谷の豪徳寺駅周辺がモデルのようなのですが、。

本を読み進める、食べログで似たお店を探す、本を読み進める
を繰り返しながら気付けば読了。
同じクロケット定食はどこで食べれるのおおおお。
嗚呼、好き。

③それからスープのことばかり考えて暮らしていた

最後に手に取ったのがこれ

勧めてくれた後輩はこれが1番好きだと話していた。
私は読みながら、ふふふ〜ん、って感じで3作品の中では割と淡々と読んだでいたが、最後の最後でキューン!!!!ってなる。
スープのレシピについて書かれたラスト。
おい!ちょ!待てよ!って感じで一気に置いていかれた感(ハート)

という訳で、あっという間に吉田篤弘さんのファンとなりました。
ちなみに、番外編として「つむじ風食堂と僕」という作品もあるらしいので、のちに読みますとも。

(おまけ)ブックカバー事情

最近お気に入りのブックカバー

かわいい包装紙やフライヤーなどを見つけると、ブックカバーにする習性も持ち合わせています。
今のは、夫の友人がお手土産に持って来てくれたものの包装紙。

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