ネット世界の弱虫ども

前回記事を読んで下さった方ありがとうございます。完全に退職して1週間目です。今日はダメだー😩疲れて、なんか駄目な日になっちゃった。この機会に家の整理、たまっている書類等をやっつけてやろう!と思ったけど数日で疲れた。だいたい保健や年金の書類を見るのが苦手なんだな..。

数字がとても苦手で家計をなかなか把握出来ない。保健も、約款を見ていると憂鬱になる。"ガン、高度機能障害、事故、手術、死亡"...もし旦那が死んでしまったら私はこのわずかな年金で1人で生きる..?自分で手続きして?..そうまでして生きたくない。悲しいイメージが先行して現実から逃げたくなり、いつも中途半端な理解のままだ。

でも義母は現実に全てを経験...自身のガン、お父さんのたくさんの病気、介護等全てを乗り越えて1人で健気に暮らしている。やはり旦那(息子)の存在が非常に大きいようだ。会うたびに「あんた達が生きててくれるだけでどれほど心の支えになることか」とか言う。私の親はそんな風に言わないから"重いなぁ.."と思う。わざわざプレッシャーになること私の旦那の前で言わない。でもやはり、うちの親のように黙ってる人達だとついつい放置してしまう。何事もガンガンアピールしなければ、忘れ去られて孤立してしまう。

実母はお義母さんの事「大嫌いとか金よこせとか言って来ないだけ大当たりよ、良い人じゃないの」と言う。自分は嫁姑で大苦労したので...まぁ本当に良い人だ。しっかりしていてありがたいよなぁ。義母は「真面目に良い行いさえしていれば生きていけた昭和の人間」だ。規則正しく暮らし、ちゃんと仕事をして他人に親切にを心がけて生きた。当時の世間の決まり通りに、定年後は年金を申請して現在に至る。自分でもとっても自慢みたいだ。いつも誇らしげに自分がどれだけちゃんと暮らしたか、会社で慕われていたか、大勢の仲間と交流して来たかを語る。時には8時間くらいぶっ通しで語る。...つ、つまらない。大昔の知らない人間の、とりとめない話めちゃくちゃ面白くない。でも..自分は鬱っぽい時は1日中寝たりして普段から時間を有効に使えてるわけじゃないから話聞くくらいならまぁいいかと思う。

時々お義母さんは「~だからね、私達の時は年金で生きられたけど今の若い子達はどうなっちゃうのかって思うの!」と心配顔で語る。どうもこうも、貧しくなる一方でしょう。だってあなた達の世代が使っちゃうんだから..とか思うけど言わない。

ある映画でこんな台詞があった。「老いると感情も老いて、肉体は誰も見向きもしなくなる」。真理だなーと思う。個人がどんなに自分や家族を惜しんでも、新しい人間が次から次に生まれる。当然新しい方が大切だ。義母は定年以来パートも一切しなかったので今の世の中の労働状況は知らない。善人で真面目でさえいれば渡っていけた戦後の一時の常識のままで生きている。一生懸命生きた義母にはせめてそのままの思想で居させてあげたい。だけど私は違った。ただの近所のレストランホールスタッフでさえ自分の立場を思い知らされた。主婦の間では子供の居ない人として浮き、学生と仕事すればお肌の艶や生命感に圧倒された。社員は高校生のイケてる子達をチヤホヤして私をコケにした。仕方がない。だって実際に子供の保育園や部活や受験の話に交ざれない人間になってしまってる。皆と話が合わなければ浮いて当然だ。おまけに50才近い。男性は自分の仕事に影響するおばさんとしか喋らない。得な人以外と話す意味が無い。

数年前とてもいい店長が居た。労働組合出身で皆を平等に扱おうとした。だが同僚の間では嫌われた。「2枚舌の偽善者!」いい大人が平等を嫌い 、実力がある者だけを評価して出来ない人を突き放す社風を推奨した。覚えの悪い人や感情を出せないさえない弱虫は最初からいらないということだ。

これは人間本来の姿なんだと思う。頭が良く体力も根性もあって話が上手なら何処に行っても必要とされる。たまには悪口を言って皆に合わせるのもコミュ力だ。若くて綺麗なら尚更好かれる。何処の集団でもそういう人を欲しがるのは自然な流れで、残念ながらそうじゃない人は居れる場所をなんとか自力で探すしか無い。キラキラしてない場所の方が向いてるだろう。落とされながら苦しみながらぶつかり続けるしかない。

ネットやTwitter内で信じられないほど弱い人をよく見かける。辛い事、人それぞれあるよね。壊れちゃう時もある。だけど流石に「今日もお仕事休んじゃった。私ってクズ..」みたいなツィートに「そんな事無いよーあなたはあなたのままでいいんですよ」っぽいコメントがたくさんついてるのはどうかと思う。そのままでいいわけないだろ。入社したばかりで突然欠勤してしまうのにどうやって好かれようというのか。「そのままでいいよ」という人もたいがい病んでいる。病んでる人間が人を励ませると思うのか。しかもちゃっかりプロモツィートになってるの取り巻きの連中わかってるのかな?

出来る人だって毎日必死に生きているのにネットで傷をなめ合っている人がそのままでいいわけはない。かくいう自分も、こうしてnoteを書くことで自分を慰めるネット人だ。だけど弱い人同士で気持ち良くつるんでいても残念ながら一般の人とは離れるばかりだ。善人を貫き通し、愛やお小遣いをくれ続けた義母も早起きしない日など1日もなく、仕事を全うした。それでも老いて身体中は辛い。色々な人を現実で見て、話したいと思う。慰めは自分には要らない。

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