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【ときメモGS4】柊夜ノ介くんに全宇宙が恋をする日もそう遠くない感想

 GS4は配信者によるゲーム実況において一角を担うほどに愛されている作品だと勝手に思っている。
 その中でも柊くんは初見時こそ好感触を得やすいタイプだ。
 涼やかな風貌、落ち着いた物腰、異性への紳士的な対応、THEクール系乙女ゲームキャラだからである。乙女ゲーに馴染みのない人ほど物珍しさに惹かれるものがあるだろう。

 しかしながらこのゲームは魅力的なキャラが、男の子が、もうたくさんいる。

 柊夜ノ介くんの弱点は普通~友好の対応が"塩寄り"かつ、好き状態にするまでに時間がかかる、この2点だ。ここがとにかく配信者と相性が悪い。
 私がこれまで見てきたいくつかの動画や配信を総合すると↓になる。

『柊くん、なんか面白そうなオーラがあるけれど淡白でとっつきにくいし……デートの誘いの電話も事務的で怖いし、遅刻したらホウレンソウがどうのと怒られるし……』

 ↑柊夜ノ介ガチ恋交際部の私、大号泣。
 でも上記の指摘も至極真っ当で、彼は小学校すらまともに通えていないから同世代との接し方がわからず、本人が考えた優等生ロールをやり続けているんです。だからこそ上手くいかない。
 やのぴ(※柊夜ノ介くんを指す)はとても素敵な男の子なのに、自分に自信がある方ではなくて、でも取り繕う演技は上手いから問題を抱え込みやすい。
 その上でも、与えられた役割を全うしようと努力を惜しまないし、主人公を諦められないと積極的に行動するし、逆境の中でも前向きに頑張ろうとする本当に素敵な男の子で……全世界が恋しちゃうから……。

 この記事は私が、私こそが柊くんを幸せにする!!と年末年始に本腰を入れて再プレイし「好きだ………」と頭を抱えた場面を回想するものです。また全キャラのED回収済&全DLC購入済です。


「ほら、もう家に入って。」

 友好状態でデート後の自宅前スキンシップで発生するセリフ。
 甘やかすような、優しくさとすような声色で、とにかく聴いてほしいです、涙。
 友好やのぴはとにかくスマートで「手はまた今度」等、主人公の好意をさりげなく受け流す術に長けています(彼は年上の異性との応対に慣れている)。
 でもこの「ほら、もう家に入って」はなんかチョット愛情滲んでない?と思わせる甘さと、好き~ときめき状態にはない規律を感じさせてくれて良い。

規律のない夜ノ介の例

「見つめ合って、それからどうします?」

 これが嫌いな柊夜ノ介ファンクラブ会員いないって。

「なんでだろう?僕はあなたの前では、幼くなるようです。」

 スカイラウンジときめき会話でのセリフ。
 おもしれー男・柊夜ノ介に魅了された人間にとって、デート中でのギャップ満載の反応一つ一つが面白かったりするのですが(カラオケでの「YES!ってところは、僕の役目だよ。」等)、それは彼にとっての幼さで普段は抑圧していることが読み取れるセリフです。
 ひかるちゃんはお泊りイベントで「彼は大人びているけど無垢な部分もあるから」とそれを表現しています。
 その無垢さ・純粋さはバンジージャンプで大はしゃぎをする姿でもあり、劇団員に厳しい稽古をしいてしまう姿にも現れていると思います。

夜ノ介くんにとってお願いしやすい"甘える"ことは、手を繋ぐこと。

「おみくじを引くまで、僕と手をつなぎましょう。」

 ときめき状態で初詣でのセリフ。
 この初詣では「はぐれないように手をつなぎましょう」「僕と手をつなぐのはイヤですか?」「なら、腕でも組みますか?」等畳み掛けてくるのですが、とどめを刺すようにこれ。執拗すぎる。感謝。
 好き~ときめき状態ならば手を自然と繋いでいるんだろうと推測させるようなスキンシップセリフがGS4には多い。「もう離しません。」「手、貸してください。」や先述の「もう手が寂しいですよ。」などもそう。

 ジェットコースターでのときめき会話にて、家族で遊園地に行き「ええ、楽しかった。普通の子どもになったみたいで。」「でね、はしゃいじゃってジェットコースターに延々と乗って。」「でね、そんな僕が珍しかったんでしょう。母親が無理に付き合ってくれて、具合が悪くなってしまった。」というものがあり、在りし日の夜ノ介少年も大人びていて甘えることはあまりなかったんだろうと察します。
 そんな彼が好きな女の子には手を繋ぎたいと甘えてくるのだから、我々は腹を括り、夜ノ介くんに手を握られるべきなのだと思う次第です。

「なんでかな、ちょっと怖い感じがする。」

 お家デートでのセリフ。

 何者でもない自分を主人公にみせることへ恐れを抱く点に、向上心ゆえの自己評価の低さがみえます。
 夜ノ介のお家デートは劇団のアットホームな雰囲気がわかりやすい分、忙しすぎるから自室ではほとんど過ごさないこと、現実はお片付けできない問題ばかりと憂いたりと、好きな女の子を家に呼んだにしては浮ついた空気がないところが意外性があって面白いですよね。

浮ついている夜ノ介の例

「……ごめん。ずっと心配かけたね」

 3年目学園祭イベントでのセリフ。
 劇団において指導の厳しさから退団者が出てしまったことを、自らの傲慢さで彼らから演劇を奪ったのだと柊くんは悔いて、悩み始めます。
 学園祭でクラス演劇をやることになり級友たちから出演を求められて、最初は断っていた彼も「柊くんの演劇がみたい」という熱意に絆され「期待してもらえる、喜んでもらえる……こんなに嬉しいことはないです。」と志が定まり、再び演劇に戻るのです。

悩みの多くを語ろうとはしない夜ノ介と何も問わずに側にいた主人公…

 この「……ごめん。ずっと心配かけたね」は彼の悩みが氷塊したことを知った主人公が泣いちゃったので、抱きしめて声をかけた時のものなわけ。
 この後日談にあたるイベントでも、退団者が復帰して新しい演劇の主演をすると夜ノ介が語り、しかし主人公が彼はもう立たないのかと気落ちした様子をみて「あなたという人は……」と嬉しさから言葉を詰まらせる場面があります。
 自分のことを誰よりも一番に考えてくれる存在がいることを知った夜ノ介くんは救われるような想いだっただろうなと思うと好きなエピソードです。

「いい顔です。舞台の上で恋に落ちましょう?」

 恋、恋、恋、恋すぎ

「お互い何も感じなかったら、しれっとしてましょう。」

 博物館現代アート展でのセリフ。
 現代アート展で「何も感じなかったらどうしよう」という選択肢に対して、いたずらっぽく笑いながらそう答えます。
 実は、柊夜ノ介くんはかなりしたたかな男なんですよ。
 大人社会で育った分、弱さをみせずに振る舞うことが同世代よりも段違いに上手い。
 座長として、はば学生徒として恥ずかしくない自分でありたい。そういうロールを演じているし、現実とのギャップに責任感から落ち込むこともあるけれど、決して投げ出さず奮い立つことができる。負けず嫌いだから。

わかる(わかる)

 青色ホタルや仲良しグループの追加デートイベントがわかりやすい………というか、みなさん、度肝を抜かれませんでしたか?????
 二番目の男になった柊くんが、
主人公の周りに仲の良い男友達がいることに焦った柊くんが、とにかくグイグイ迫ってくるところが意外すぎて初見時は心底驚いた記憶があります。
 ここまで彼の自己肯定感の低さについて触れてきましたが、しかし夜ノ介くんはそれを言い訳にせず、目標を達成するために努力を惜しみません。
 本当に、そういうところが、好き。

「あーん」シチュが性癖なのでこれにボイスをつけてくださり萌えのあまり泣いた

「僕なりの方法で、あなたに誰よりも近づきたい。いい?」

 ホタルの住処で青色の光を選んだ時のセリフ。
 このホタルの住処イベント(青色)は男の子の反応がそれぞれ違っていて面白く、一紀くんなら苛ついては自己嫌悪している内心を吐露し、行くんなら初めて知った嫉妬という感情に戸惑っているし、実くんはずっと落ち込んでいる。
 夜ノ介くんにおいてはあなたを諦めないという決意を前向きに語ります。

ホタルの住処でも口説きはじめるやのぴ、LOVE

 一紀くんアーチでメラメラ男子時セリフの「こんなに可愛らしい人は、あなたしかいないです。だから、もう一度あなたの隣に戻れるように、僕にできることをします。」に彼の人生があらわれているような、こうやって難題に立ち向かう姿勢から劇団の長としての器量をみせてくれるような、洗練されたものを感じます。好きだ。

この美しいお顔からこの面白語彙はずるすぎる

 夜ノ介くんは"親しくなるとお茶目で冗談ばかり言うおもしれー男"という側面もありつつ、独占欲を顕にして「でもやっぱりあなたと二人がいいな?」(スカイラウンジ)、「あなたと二人きりの時間。今日ずっと欲しかったんです。」「僕の中にこんな独占欲があったなんて、驚いた?」(商店街)と主人公に迫りもする。

 大接近モード放置時セリフの「なにか待ってる?」が甘さの中に恋の駆け引きが隠されているようで、夜ノ介くんは純粋な人だけれども同時に相手から「好き」を引き出すためにカマをかけるしたたかさもあり、印象が180度変わる瞬間が多すぎる。あなたがギャップ王だ。

「これからも、あなたと同じものを見て聞いて、同じ時間を過ごせる?」

 デート失敗後にかかる電話でのセリフ。
 この平易な言葉選びが彼の柔らかな心に触れるようで好きです。下記画像の誕生日プレゼントに喜ぶセリフも同様の理由で好きです。

やのぴのセリフで一番好きかもしれない

 では夜ノ介の語彙力が低いのか?となりがちですがそれは違うのでしょう。公の場で、大人たちの前で、彼は毅然とした態度で振る舞います。

座長の顔をしている夜ノ介の例

 柊くんの学力問題はかなりセンシティブな話題で、配信を見る度に触れるな~触れるなよ~と祈るのですが絶対100発100中。でも仕方ないです、これもやのぴのギャップの一つだから。

可能性の示唆はされている

「もっと素直に伝えるよ。どうせあなたへの好意は隠しきれない。」「ただ、僕は役者なんで少しかっこつけさせてくださいね。」

 深海コーナーのときめき会話でのセリフ。
 夜ノ介くんの芝居めいた名台詞の数々には"かっこつけ"の意図もあることが判明し、年頃の男の子すぎて愛おしすぎる。

「冗談です」と続くが、許されるならば連れ去ってしまいそうなところがある

 仲良しグループ追加デート夜のパレードにて「じゃあその証拠に、僕はパレードに背を向けてあなたしか見ないよ。」「ほら更に視界が狭まった。」と顔が近づく演出が冗談を超えていて衝撃的だったんですけど、あのイベントは他の男の子も印象的なものばかりだし夢だった?夏の夜の夢?

最後に

やのぴのためなら朝飯前っつーの……

 柊夜ノ介くんは不思議なキャラで、冗談を言うのが好きなのにとてもピュアで、純粋なのに傷ついても図太く食らいついていく精神力がある。新しい彼を知った先にまた違う側面をみせてくれる彼がいて、飽きさせてくれないし上限なく好きになってしまう。
 素敵な男の子だと思います。この世界に生まれてくれて感謝。

 万が一、ここまで読んでくださった方がいましたらありがとうございました。GS4DLC夏のときめきドラマセット夜ノ介ボイスドラマ最高最高最高。

 


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