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Zürichでシャガールのステンドグラス
シャガールのステンドグラスの青に魅せられ、コロナ禍の2022年にもドイツ・マインツを訪れました。その美しい色彩と幻想的な光の世界は、見るたびに心を奪われます。今回Zürichでもシャガールの作品を間近で見ることができ、とても幸せな時間を過ごしました。
シャガールのステンドグラスは、青を基調とした鮮やかな色彩と、平和や愛、希望といった普遍的なテーマを優雅に描き出しています。作品の多くが設置された空間と調和し、特別な雰囲気を作り出しているのも魅力のひとつです。
彼の作品はスイスのフラウミュンスターや、イスラエルのハダサ医療センター、ドイツのマインツ・聖シュテファン教会など世界各地に点在しています。まだ訪れたことのない場所もあるので、いつかその魅力を求めて旅をしたいと思っています。シャガールのステンドグラスは、日常を少し特別に変えてくれる、とびきり素敵なアートです。
今回、マインツに立ち寄ってシャガールのステンドグラスを見ようかと考えていましたが、最後に訪れるのがバーゼルとなり、マインツは遠く少し残念に思っていました。しかし、Zürichでもシャガールのステンドグラスを見ることができると知り、とても嬉しかったです。
これまでに見たシャガールのステンドグラスも振り返ってみましたが、そのどれもが心を奪われるような美しさでした。色彩の魔法といわれるシャガールの作品は、光を受けるたびに新たな表情を見せ、見る人を優しく包み込むような魅力に溢れています。
次回はぜひ、マインツのステンドグラスも訪れてみたいと思いますが、Zürichでの出会いもまた特別な思い出として心に残りました。
フラウムュンスター協会(Fraumünsterkirche,Zürich)
Zürichにもマルク・シャガールのステンドグラスがあり、特に有名なのがチューリッヒ・フラウムュンスター教会のステンドグラスです。この教会は、シャガールが最後に手がけたステンドグラス作品の一つとして知られています。彼は1970年代初頭に依頼を受け、1978年に完成させました。
フラウムュンスター教会のステンドグラスは、シャガールらしい鮮やかな色彩と独特な抽象的なデザインが特徴です。シャガールはこの作品で、聖書の物語や宗教的なテーマを表現し、特に神の創造と愛、生命の循環などを色と形で表現しています。彼の特徴的なスタイルである、幻想的で夢のような印象を与えるデザインは、光とともに教会の内部に美しい空間を作り出し、訪れる人々に深い感動を与えます。
シャガールがこの教会で手がけたのは、5つのステンドグラスです。それぞれが異なる宗教的なテーマを扱い、彼の色彩の使い方や形の表現が際立っています。教会内でこれらのステンドグラスを見ると、光の加減によって色が変わり、時間や季節によって違った表情を見せてくれるため、また訪れたいと思います。
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緑が素敵でした
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ジャコメッティの9mステンドグラス
また違った良さがありました
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メッス大聖堂(Cathédrale Saint-Étienne de Metz)
2010年3月に訪れました。フランス・メッス大聖堂は、「光の教会」と呼ばれるほど多くの美しいステンドグラスを有し、中でもシャガールの作品が際立っています。旧約聖書をテーマにしたアダムとエバやノアの方舟などが、深い青や緑を基調に幻想的なスタイルで描かれ、光を通して神秘的な輝きを放ちます。ゴシック建築の歴史的な空間に、モダンな芸術の息吹を与える彼の作品は、訪れる人々を魅了します。一日を通じて変化するその表情を、ぜひ現地で体感してください。
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ノートルダム大聖堂(ランス大聖堂)(Cathédrale Notre-Dame de Reims)
2014年のクリスマスに訪れたフランス・ランスにあるノートルダム大聖堂(ランス大聖堂)にも、マルク・シャガールによる美しいステンドグラスが存在します。このステンドグラスは、シャガールが1974年に制作したもので、特に注目すべき作品です。
ランス大聖堂は、ゴシック建築の代表的な大聖堂で、世界遺産にも登録されています。その歴史的背景と壮大な建築が魅力ですが、シャガールが手がけたステンドグラスは、教会内で現代的なアートと古典的な建築が融合した美しい空間を作り出しています。
シャガールは、ランス大聖堂のステンドグラスにおいて、聖書の物語を描くとともに、彼の特徴的な色使いや抽象的な表現を取り入れました。彼の作品は、光を通してその色彩が鮮やかに浮かび上がり、聖堂内に神聖で幻想的な雰囲気をもたらします。シャガールのステンドグラスは、光と色の使い方が卓越しており、訪れる人々に強い印象を与えます。
ランス大聖堂のシャガールのステンドグラスは、教会の中でも特に現代的な要素として、古代の建物に新しい息吹を吹き込んでいる貴重な芸術作品です。信仰の象徴とアートの融合を感じさせるこれらの作品は、心に残る作品です。
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やはりシャガールブルーが美しいです
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ランスはシャンパーニュ地方にあります
シュテファン教会(St. Stephan zu Mainz)
ドイツ・マインツにあるこの歴史的な教会は、マルク・シャガールのステンドグラスで有名です。1978年に依頼を受けたシャガールは、この教会の12枚の大きなステンドグラスを制作しました。それぞれが旧約聖書と新約聖書の物語を色鮮やかに表現しており、シャガール独特の色使いと抽象的な形が特徴です。光と色が織りなす芸術的な融合は、信仰の深さと美しさを見事に表現しています。
私が初めて訪れたのは2016年の夏で、その美しさに心を奪われました。時が経ち、2022年6月、コロナ禍の影響を受けつつも、ウィーンからドイツ・フルダ経由で再びマインツに立ち寄り、フランクフルトから帰国しました。その時、シュテファン教会では結婚式が行われており、お式の後、教会前で立食形式のパーティも開かれていました。日本に帰国するためにはPCR検査が必要な時期でしたが、その手続きに少し手間取ったものの、陰性結果をもらい、無事に帰国できたことは今となっては良い思い出となっています。
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シャガールのステンドグラスは、信仰と芸術を融合させることで、深い精神的な体験を提供しており、彼の生涯と芸術の集大成として見ることができる貴重な作品です。