地方と都会の大きな2つの違い
どうも、こんはるです!
先日、ペライチの会長である山下さんのランチタイムセミナーを受けました。その中で「ビジネスにおける地方と都市の違い」という話が出ました。
私自身、地方に住んでいます。今回はその話を少ししたいと思います。
地方と都会の大きな違い
まず2つ、大きな違いがあります。
1つめの違いは「主語の違い」。
2つめの違いは「システム(経済・支援)の違い」。
この2つが地方と都会とで、大きく異なると山下会長はいいました。
ここでは都会=東京という前提で話をしていきます。
主語の違い
東京では「私は私、あなたはあなた」と産まれた時から、ヒトリの人間として扱われるといいます。
なので主語が「I(私)」なんだと。
だからYoutuberが「好きなことで生きていく」というメッセージを発した時、東京といった都会にいる人には響いたんだと。
「好きなことで生きていく」の主語は「I(私)」ですもんね。
次に地方ですが、地方では「〇〇さんところのお子さん」のように”地域の中のヒトリの人間”として産まれながら扱われます。
だから主語が「We(私たち)」になると。
これはすごくわかります。
なんせ私自身、地方出身の地方在住者。
何か行動するときの主語が「We(私たち)」であることは嫌というほど体験しているわけです。
私は地元で4代くらいそこに住む、旧家ともいえる家柄の出身です。
ピンとこない人もいるかもしれませんが、いわゆる”本家”の人間でした。
旧家の本家で、しかも家督を継ぐ・長男の父親の、長女。
昔ながらの慣習でいけば婿を迎え、お家存続をする立場でした。
(まぁそんなしがらみがめんどうになって結婚して家を出たわけですが)
そうなってくると
産まれた時から「〇〇さん(家長の名前)家の孫」といわれます。
さらに
「本家の人間なのだから手本になる人間になるべき」
と育てられます。
「I(私)」がどうしたいかじゃなく、「We(私たち)」のためにどう動くべきかが求められる環境下で育ちました。
話は変わりますが、少年漫画の「NARUTO」をご存じですか?
その中に日向家という家系が登場します。
本家の人間・ヒナタ、分家の人間・ネジ。
この日向家の”本家・分家”の話が、地方では当たり前にあるわけです。
知ってる人にはイメージしやすいかな、と。
(まぁあそこまで露骨に「本家だから!」「分家だから!」とは今時さすがにないでしょうが)
「I(私)」がどうしたいかより、「We(私たち)」の中でどう思われるか。いかにはみ出ないか。
協調性というよりは打たれないよう”出る杭”にならないよう、横並びにできるだけなるようにが求められます。
これが地方と都心との1つ目の大きな違いです。
都心では主語が「I(私)」だから、「これをやりたいからやります!」とチャレンジすることに対する応援マインド、仕組が多くあります。
平たく言うと「チャンスが多い」状態。
一方の地方では主語が「We(私たち)」だから、自分がこれをやりたい!より「会社や〇〇さんのために」動くことが求められる。
個人のチャレンジに対する応援よりは批判的、そのチャレンジを支援する仕組みも乏しいです。
こちらも平たく言えば「チャンスが少ない」状態。
「I(私)」がチャレンジしたいなら、都心の方がチャンスが多い。
「We(私たち)」が主語の地方では「I(私)」主体は受け入れられにくい。その違いを理解できているかどうかがポイントだと。
あとは地方は”一軒家が多く何かにチャレンジして失敗しても引っ越しという環境を変えにくい”とも。
すごく納得いくお話でした。
実体験からも。
そんな私、こんはるは地方在住ながらもオンライン上に可能性を見出し今やフリーランスとして歩んでいるわけですが。
オンライン上なら環境を変えるのも用意ですからね。
これも1つの手です。
経済システムの違い
2つめの違いは、経済システムの違いです。
都心ではベンチャーキャピタルをはじめとした「チャレンジする人を支援する仕組み」、融資を得られる仕組みが多く存在しています。「I(私)がチャレンジしたいから、理解・共感してくれる人は応援してくれー!」と錦の旗を振る人に手を差し伸べたりする人だけでなく、お金が付きやすい仕組みがある、と(これは聞いた話だけなので私にはいまいちピンと来ていません)。
信用・信頼がなくても、価値を伝えられる人が強いわけです。
そう考えると、インフルエンサーが重宝されるのも納得です。
一方の地方では、コンテキスト(人脈)と信頼が重要になります。
地方では「あの△△さんがいうから」「あの会社だから」と、人や会社への信頼・信用度で物事が進むことが多いです。
今ではすたれたといわれる飲みニケーション(※仕事仲間などとお酒の席を共有してコミュニケーションを深めることを指す造語)も、私のいる地方では健在しています。(今はご時世柄行われていないですが)
人への信用といっても、都心のように「I(私)」を主張する人に信用・信頼がついているわけではありません。
先祖代々続く家業を継いでいる人、地主の家系、地元で有名企業の役員など…”地域での役割の中で得た信用・信頼”がその時の代表者についている、といった感じです。
技術や仕事内容といった価値を伝えるよりは、とにかく信用・信頼が大切。信用・信頼がなければいくら価値があると伝えても物事が動かない。
むしろ、制作背景や仕事内容、技術など多くを語らない方が美徳という雰囲気でさえあります(あくまで私の地元のケースです)。
これも山下会長のお話の中で出たことですが、”個人にパワーと信頼・信用がある人”が一人で、地元の人に「私は〇〇ということをやりたいんです!協力してください!」といっても響かない、と。
地方で何かをしたいなら、地元の有力者・有名人と繋がりがある必要があります。その人が声をかければ、周囲の人たちが動く、という流れがある。
大きなことをしたいなら、この流れが必須になる、と。
これが、都心と地方の大きな違いだと。
いかに周囲の人を巻き込んでいけるか。
そのための支援をうまく使えるか。
それが都会。
価値を伝えられる人・会社が強い。
いかに地元の有力者・有名人を味方につけられるか。
そしてつながったその人のためにどれだけ行動ができるか。
それが地方。
価値を伝えられなくても信用、信頼がある人・会社が強い。
とはいえ。
このご時世。
どちらが”今後生き残っていけるか”は、これを読んでるあなたはもう気づいてるはずです。
まとめ
ここに上げた話は山下会長のセミナーで出たほんの一部です。
ただ、強烈に私に響いた内容だったのでnoteに書き起こしてみました。
これを読んでいるあなたは、どこの出身で、どこに住んでいるのでしょうか?
どこにいたっていいのですが、その場所でビジネスをしたいなら、このnoteに上げた違いを覚えておくと役に立つかもしれません。
もしあなたが、オンライン上で私と同じように活動している人なら。
それはそれでいいと思いますし、私は嬉しく思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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では!
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