○自公党首会談後、山口代表ぶら下がり 2024年5月31日(金)13時~@首相官邸
Q、きょうの会談の内容は。
山口)首相から党首会談の話をいただいて、10時30分から会談した。首相の方から課題となっている2点について、一つは、パーティー収入の公開の上限について、従来自民党は10万円を主張していたが、これを5万円にすると。5万円を超えた場合に公表すると考え方に修正したいということである。2点目については政策活動費については、第三者機関を設置すると、そして、内容について、監査というか審査というか、チェックするという第三者機関を設置するという話があった。それらをきょう初めて承ったので、今後、どうするかについては、実施の時期など自民党の法案には示されてあったが、施行時期についても、もろもろの修正の中で、少し調整をするという話があった。きょう初めて承ったことであるから、党内に持ち帰って検討すると私の方から返事をした。
自民党の方としても、党内を調整するという話があった。それらを経て、他の党と自民党との修正の協議もあるかもしれないので、採決のタイミングをにらみながら、自民党として最終的な修正案を示したいということなので、それを待ちたいと思っている。
Q、自民党は、公明党の主張に歩み寄ろうとしているが、評価を。
山口)公明党は、5万円の基準というものは1月からビジョンに掲げて、ずっと一貫して訴えてきた。自民党は10万円の考え方を出した時点でも、公明党としては、5万円の考えを維持するということを明確に申し上げてきた。野党の考え方も中にも、国民民主党や、日本維新の会も5万円を主張する状況であったから、自民党が5万円と、きょう明確におっしゃったので、野党も含めて、与野党の幅広い合意に至ったところと評価している。ぜひ、これを最終的に法律にすべきだと思う。
Q、この修正案で、公明党として賛成できるのか。
山口)今まで10と言っていたものを5としたわけで、ほかの修正事項もあるし、また野党との修正協議もあるから、修正案が最終的にどうなるか見極めながらという趣旨で持ち帰らせていただく。
Q、実施の時期について、きょうは話になっていないか。
山口)それは具体的なことは技術的な判断ということもあるだろうから、自民党が少し調整をしたいということなので、それを見ていきたいと思う。いずれにしても、きょう公明党の従来の主張に沿って、自民党総裁・岸田総裁としての大きな決断をお示しいただいたと思う。本来、この法改正を国会の会期中に実現して、国民の信頼を取り戻せるように努力する、これが自公の共通の目標であったので、それに近づく道が開かれたと重く受け止めたいと思う。手続き的には、持ち帰って検討するということにする。
Q、このあと自民と維新との党首会談も予定されているが、首相から政策活動費について維新の案を取り入れるといった説明はあったか。
山口)首相から直接の説明はないけれども、他の野党とも修正の協議をするということはおっしゃっていた。
Q、きのうの山口代表の「賛同できない」という発言から歩み寄りがみられたが、全体として実効性をどう考えているか。党としては役割をどう果たしたと考えるか。
山口)わが党としては、主張を一貫して訴えてきた。そして自民党との違いのところも、縮めるように努力を重ねてきた。いろいろな見方がその間、展開されたけれども、最終的にわれわれの考え方が、ほぼ実現する見通しが立ってきたことを多としたいと思う。
いずれにしても、大事なことは、国民の政治に対する信頼を取り戻していくということ。そして、この政権の安定を確保しながら果断に政策を実行していくこと。これが大事な、大きな判断であるので、それに沿って、今後も連立政権を維持し、しっかりと政権運営に努力をして、国民の信頼を取り戻してまいりたいと思う。
Q、政策活動費について、領収書を10年後に公開するといった話はあったか。
山口)具体的にはない。わが党は政策活動費については、実行したことがないので、やはり経験を持つ自民党が、なぜ、どのようにということを、きちんと合意を形成して、説明していくことが大切だと思う。使ったものは、きちんと公開するというのが公明党の基本的な考え方だ。
Q、首相からも連立政権の重要性に関する発言はあったか。
山口)自公、力を合わせて、今後もよろしくお願いしますという話があった。
Q、一定の歩み寄りがあったが、これで裏金問題は解決すると思うか。
山口)それは今後の最終的な結果をどう国民に説明するかということが大事だと思う。特に、今回の法案の改正、法律の改正については、特に国民の批判の厳しかったところは、会計責任者、あるいは秘書に責任を負わせて、政治家が責任を負わない、逃げる、そういうところに制度の欠陥があるという厳しい指摘であったから、そこをいわゆる「連座制」を導入して、議員の監督責任を明確にするということが最も大きな改正点だと思う。それは実現できる見通しが立っていると思うので、しっかりそれを実行していくことが重要だと思っている。
Q、協議が難航していた。自民党の姿勢をどう見ているか。
山口)自民党は党内のいろいろな意見があるし、経過もあったでしょうから、引き続き自民党として信頼を取り戻す努力をあらゆる面で続けていくことを期待したい。
Q、総理の決断は早いか遅いか。時期的な評価は。
山口)総理がきょう、われわれの求めていた大きな判断、英断をお示しされたと、このように受け止めている。最終的な賛否は別にして、総理の最終的な判断を重く受け止めたい。会期末が迫る中で、参議院の審議がまだ行われていない状況ですから、やはり修正の合意をきちんと仕上げるぎりぎりの場面で、総理の決断が示されたことを大事にしたいと思う。
Q、望ましい修正案の国会審議のあり方と代表の考えは。
山口)国会審議の具体的なあり方は、きょうは話をしていない。やはり合意の中身を作るということが大事なので、その重要なポイントを話した。最終的に修正案を自民党がどう示し、現場でどう日程を固めていくかという現場の努力にも期待したい。いずれにしても、自民党としては党内の調整、われわれとしてはお示しいただいたものを持ち帰って、党で最終的に判断していく。そういうプロセスが残っているので、しっかりと合意形成と結論に至るように努力していきたい。
Q、態度を決定する時期は。
山口)それは、きょうは話をしていない。
Q、政策活動費の10年後の見直しなど維新案が入る。どう考えているか。
山口)正確に承っていないので、余談を持ってお話することは控えたい。維新がそういう主張をされてきたことは、もちろん承知しているが、自民党との間でどのような合意がなされるのかを注目していきたい。
Q、自公維での賛成は歓迎するか。
山口)それは今、予断を持ってお話しすることは控えたい。ただ、第三者期間を設置するということは、重要な要素になるのではないかと思う。
Q、パーティー券、政策活動費の第三者機関は修正案の本則や付則でどういう文言で書かれるか。
山口)そこまでの話はしていない。立法技術上の問題であるし、実施、施行の時期もそうした要素があると思っている。
Q、どんな党内プロセスを想定しているか。会期末迫っている採決のスケジュール感は。
山口)現場でどう判断していくか、国会対策上のレベルの話があるので、私がまだ言及することは控えたい。いずれにしても持ち帰った案を党内で最終的にどう合意をするか。そこに今注力したい。また、自民党として、他の野党との協議を含めた最終的な修正案の姿を早くお示しいただきたいと思う。 以上
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