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○山口代表 定例記者会見 2024年5月28日(火)11時13分 @衆院第7控室


【冒頭発言】
≪劉・中連部長の訪日≫
 私から1点、申し上げる。中国共産党中央対外連絡部(中連部)部長の劉建超氏がこの
たび訪日することとなった。あす公明党は、私以下、幹部で表敬を受けることとし、また
、自民党、公明党の両党幹事長主催による歓迎の会も催したいと思う。
昨年11月に訪中した際、劉建超部長とお会いし、劉建超氏の側から、政党間の交流、
議員交流を進めていきたいと話があった。例えば、自公の与党交流協議会の枠組みや、超
党派の日中友好議員連盟の枠組みなどを生かしていきたいという意向が示された。劉建超
氏自身、部長になってからの訪日は初めてであるが、その際、かつて日本でホームステイ
をした頃の経験などを懐かしそうに語り、訪日の機会を非常に期待されていた。そういう
やりとりをした。
このたびの訪日を機に、これから日中間で政党間、議員間の交流が続いていくように、
そしてまた、日中の交流の厚みが増していくようにしていくことが重要だと思う。昨年、
習近平国家主席と岸田首相の下で、戦略的互恵関係を包括的に推進すると合意された。そ
の大きな合意に沿ってのこのたびの訪日、そしてまた与党との交流が位置付けられると考
えている。
【質疑応答】
≪劉・中連部長の訪日≫
Q、劉建超氏と自民、公明両党の幹事長との会談の予定はあるのか。
山口)自民党も幹事長レベルで表敬をお受けするのではないかと伺っている。わが党とし
ては昨年の経緯もあるので、私や石井幹事長と表敬を受けたいと思っている。
Q、今回の訪日は、公明党が昨年の訪中で中国側と合意した与党交流協議会の再開に、ど
ういった意義があるか。
山口)昨年の訪中から帰った後、(自民党の)茂木幹事長にも中国側が与党交流協議会を
生かしていきたいという意向があったことはお伝えした。茂木幹事長としても、その意向
に沿って努力しようという話もあったけれども、日本の今の政治状況がなかなか交流協議
会を進められるというよりも、日本側の内政で、さまざまな諸課題があることから、にわ
かに進みにくかった点はあったと思う。今回は正式な与党交流協議会の枠組みではないけ
れども、両党の幹事長が招待したという経緯があるので、今後、与党交流協議会がきちん
とした形で、コロナ禍の中断を乗り越えて、交流の枠組みを再開できるようにしていくこ
とを期待したいと思う。
Q、中連部の部長が若い頃、ホームステイしていたというのは創価大学なのか。また、部
長は中国の大臣級という認識でいいか。
山口)お話だと、ごく若い頃、交流団の一員として訪日をして、徳島県にホームステイを
されたとおっしゃっておられた。非常に温かく人間的な交流ができたということで、大変
懐かしそうに心温まる思い出を語っていらっしゃった。
≪政治資金規正法改正≫
Q、自民党の修正案に対して公明党が賛成する方向で調整に入ったという報道があった。
現在の調整状況については。
山口)先週から各党の法案が提出され、趣旨説明や、2日間にわたる質疑、きのうは参考
人の質疑も行われた。こうした衆院の特別委員会における議論が一通り終えたということ
で、きょう午後、政治改革特別委員会の理事懇談会の席で、与野党の修正に関する協議が
なされると伺っている。公明党としても、これまでの議論を生かした上で、どう合意形成
に資するかという観点から意見を申し上げるつもりでいる。野党各党からも意見が出され
るだろうから、自民党としてそれを受け止めて、自民党の対応を見守っていきたいと思う
。公明党も含めて国会での議論が行われたわけだ。また、きのうの参考人の方々の意見も
伺っても、議論の成果を合意形成に結び付けてもらいたいという趣旨の意見が出ていたよ
うにも思う。建設的な与野党協議の下で、合意形成を図っていただきたいと強く期待する

Q、自民党は修正協議で、見直し規定を付則に盛り込むことや政策活動費の支出時期の開
示を明記する方向で検討している。これで公明党の賛同を得たいとしているが。また、公
明党として、今後の与野党協議で特に主張を伝えていくべきところは。
山口)きょう委員会の場で正式に与野党協議を行うということであるので、協議の当事者
のやりとりを期待したいと思っている。私の方から、あらかじめ評価をすることは控えた
いと思っている。ぜひ、実りある協議になることを期待する。

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Q、安倍派の政治資金問題を巡り、自民党の菅家衆院議員が派閥からキックバックを受け
た分を自身が代表を務める党支部に寄付し、所得税の減税を受けていた。協議に与える影
響は。
山口)事実関係を、私は正確に確認できていない。そうしたことを含めて、今後あるべき
政治資金のあり方をしっかり協議で煮詰めていっていただきたいと思う。また、自民党の
議員の中にご指摘のようなことがあったとすれば、自民党の中で、そうした関係をどう受
け止めるのか。そうしたことも含めて、きちんと国民に説明できる姿勢が重要だと思う。
Q、政規法改正に向け公明党は「政治改革ビジョン」を発表し、前向きな姿勢を示してき
た。一方、連立与党として自民党案に反対をしにくい状況だ。このバランスについて。
山口)公明党がいち早く、1月中旬に政治改革ビジョンを発表して、その後の議論をリー
ドしてきたと客観的に認識している。自公の与党協議についても、最終的に取りまとめた
案はビジョンに掲げたことの大半が盛り込まれ、ほぼ合意に至り、2点のみ意見の相違が
あったが、これも方向性を確認するところまで自民党の譲歩を迫ったわけだ。その上で、
自民党自身の法案ということで、その2点について、取りまとめで確認した枠内でさらに
具体的に透明性を高める自民党としての案を出されたわけだ。それが国会でいろいろ議論
されてきているので、なお国会の議論を生かして、より透明性を高める努力を自民党に期
待したい。そうした間合いがどんどん詰められて距離が埋まっていく中で、最終的に立法
府での議論の積み重ねを生かして合意形成に至ることが望ましいと思っている。参院の審
議はまだ残っているが、参院の議論も視野に入れた上で、自民党には自らどう修正協議の
結果を引き取るか、大局観に立って、国民の今の厳しい世論もきちんと受け止めた上で、
判断を期待したいと思う。
Q、政規法改正案について、自民側が修正を加えようとしているという一部報道がある。
それにより自公の溝が縮まっているという認識があるか。
山口)公明党として、実務者協議の過程から主張を一貫してきた。方向性を確認したとい
うことも公明党の主張が維持されているわけであり、自民党としてその枠内でいろいろ努
力をされているという点もあるし、またこれからの努力も期待したいと思うが、公明党の
基本的な考え方は継続していくという姿勢で臨んでいる。
≪静岡県知事選≫
Q、静岡県知事選で公明支持層の約半数が野党候補に流れたとの見方もある。自民党派閥
の政治資金問題で公明支持層が離れているのではないか。
山口)静岡の知事選については、わが党の県本部が、事前の候補者がほぼ出そろった時点
で、いろいろな意見を踏まえて自主投票を決めたと思う。その時点で、自民党は県連とし
て大村候補に推薦を出す方針は決めていたが、党本部は判断を留保していた。そうした状
況の中、事が進んでいった直前に、党本部も大村候補に推薦を出したということである。
県民のそうした今の状況に対する厳しい姿勢というのは、ある程度感じ取った上での判断
だったと思っている。
自民党支持層の票の出方も、そうしたものが反映されているという報道もあるので、や
はりそうした県民の皆さんの動向は謙虚に受け止める必要があると思う。
≪都知事選≫
Q、都知事選で、蓮舫氏の出馬会見を見たか。また、出馬の受け止めを。
山口)東京の都知事選については、これからのことであるから、まだ候補者が出そろって
いる状況ではないので、いろいろな方々の動きを見極めていきたいと思う。

以上

(記者会見の終了後)
山口)私から皆さんにご報告申し上げる。高木陽介政調会長は、過労で療養していたが、
先週末、ご家族からご報告があり、手術を行ったと。医師の説明によると、手術は成功し
て命には別状がないと。経過も順調であると。万全を期して、今後、準備も含めて7週間
、治療を行うと。そして、7月の中旬には退院して復帰できるという見込みを伝えられた
ということである。命に別状がないということであるので、われわれとしては、その7月
中旬、復帰を期待したいと思っている。
その間、政調会長と東京都本部代表を高木さんは兼任しているが、その立場は動かさな
い。継続することとする。政調会長については、政調会長代理が複数いるので適宜対応す
る。上田勇さんを筆頭格として対応してもらうこととする。東京都本部代表の任について
は、東京都本部で決めることになるが、東京都本部にも代表代行とか副代表というポスト
があるので、所属の国会議員、都議会議員で対応するようにさせたいと思っている。
以上

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