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○党新年仕事始め式 山口代表あいさつ 2024年1月4日(木)9時~ @公明会館

 

 全国の都道府県本部、支局の皆さん、新年明けましておめでとうございます。

 今年の干支は「辰」である。躍動するイメージと、最後には整うイメージがある。今年の幕開けは、多難のスタートだ。元旦の朝7時のトップニュースは、ガザ地区の悲惨な光景だ。続いて、ウクライナで続く戦闘だ。さらには、政治資金を巡るわが国の政界の模様。こうしたことがトップニュースとして続くことは、大変重苦しいスタートであった。

 

≪能登半島地震≫

 加えて、元旦には夕刻、能登半島で最大震度7の大地震が発生し、被害が能登半島、北陸の各県に広がり、岐阜県でもけがをした人が出た。お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げたいし、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げたい。

 余震が続き、雨も降る中で、道路が寸断され、車が目的の場所になかなかたどり着けない厳しい環境の下で、救命・救助活動が続けられ、避難をした拠点に生活物資を届けるべく懸命の作業が続いている。空から運ぶ、海から運ぶことも行いながら、警察、消防、自衛隊、国、自治体を挙げての救援活動を、公明党としても現地対策本部を設置して、地方議員の皆さん、国会議員の代表が現場に駆け付けながら、懸命の情報収集、救援の措置を提案している。引き続き、しっかりと公明党のネットワークを生かして対応していきたい。

 

≪羽田空港での日航機と海保機衝突事故≫

 そうした救援活動のさなか、2日は羽田空港で、旅客機と被災地に救援物資を届けるべく海上保安庁の航空機が衝突し、炎上する大きな事故が起きた。ここでも海上保安庁職員5人がお亡くなりになられた。ご冥福をお祈り申し上げたい。こうしたことが重なる中で、政治は一刻の猶予もならない。停滞は許されない中で、しっかりと結束して対応していかなければならない。それを支えるのが公明党の国政、地方自治に携わるネットワーク集団だ。われわれの足元が砕けてしまうようなことがあれば、国民の皆さんが一層の不安を感じることは間違いない。

こういう時だからこそ、地に足をつけて、しっかりと冷静に対応する。炎上したJALの航空機からも400人近い乗客、乗員の皆さんが沈着冷静に対応したからこそ、全員、命が助かることができた。荷物が気になる人もいただろう。また、子ども連れの方は不安だったであろう。しかし、全員、命が助かった。日ごろの訓練を生かし、現場の状況に冷静に対応できた。そうした乗員、乗客の皆さんの行動に、改めて敬意を表したいと思うし、また今年の1年間、これからも、どんな道行きが待ち受けているかわからないが、公明党こそ団結第一で取り組んでいく。そういう年にしたいと思う。

 

 

≪物価高対策、子育て支援≫

そうした多難のスタートではあるが、多くの企業のアンケート調査などでは、賃上げの流れをつくっていく、経済が良くなっていく、そういう希望のある見通しが伝えられている。もとより、われわれは与党として、賃上げが物価高に追い付くことを今年の大きな目標の一つとして掲げているので、まずは、春闘で良いスタートを切る。そしてボーナスの時期、6月には定額減税をしっかり実施する。年末から行われている、所得の低い家庭に対する給付と、そして減税との間にある方々への新たな取り組み、これをしっかり実行していくことがまず大事である。

 さらには、少子化対策、本格的な3年間の集中期間の取り組みの初年度ということになるので、ここで、子育てを希望する方々、あるいはそれを助ける周りの方々が「ああ、変わってきたな」「ああ、希望が持てるな」、これを推進したのは、公明党が「子育て応援トータルプラン」を掲げて、政府の「こども未来戦略」を作り上げた、そうした動きがあったからだと実感していただけるような本年にしてまいりたいと思う。

 

≪政治改革≫

 そうしたことを一歩一歩、積み重ね、さらには、今、失われた政治への信頼を着実に取り戻していく。そのためには「令和の政治改革元年」と銘打って、あるべき提案、あるべき姿を公明党としてしっかり発信してまいりたい。特に、ルールを決める、あるいは法律がある、しかしそれを守らないと思われる実態があるようであるから、検察の捜査、この事件の全容を解明していただいた上で、事実を基にして、再発防止策をしっかりと作り上げていく。実施に移していく。そうした真摯な営みがなければ、到底、国民の皆さんの信頼は取り戻すことはできない。まさに地に落ちた信頼を一歩一歩、回復させる軌道が描かれてこそ、次なる政治へのステップが歩み出せるものと思う。

 

国政の大きな取り組み、例えば衆院選、また来年には参院選も行われる。また、地方議会選挙の最大の選挙である都議選も来年、行われる。こうした日程は待ったなしであるから、それに向けて着実な積み重ねが重要だ。こうした今年の展望を描きながら、皆さんと共に、公明党は「団結第一」、そして「大衆とともに」という立党の精神を今こそ現場で実践していく1年にしたい。そしてまた、研さんを怠ってはならない。議員であれ、職員であれ、記者であれ、それぞれのプロフェッショナルな道がある。それぞれの場で必要な知識や経験が大切だ。同僚・先輩から学びながら、また自らを鍛えながら、国民、大衆の望み、希望に応えられるように全力を挙げて今年のスタートを切ろうではないか。

今年1年間の皆さんのご活躍とご奮闘を心から期待申し上げ、そして私自身が先頭に立って戦い抜いていくことをお誓い申し上げ、年頭のごあいさつとさせていただく。本年1年、頑張りましょう。よろしくお願い申し上げます。

         以上

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