○石井幹事長会見 2023年10月13日(金)10時30分 @衆院第7控室
○石井幹事長会見 2023年10月13日(金)10時30分
【冒頭発言】
≪議員歳費の引き上げ停止≫
きょう議運が開かれて、正式に秋の臨時国会の召集などが諮られるところだ。臨時国会の法案の重要な法案の一つが人事院勧告を踏まえた国家公務員の給与の引き上げである。今回は、俸給表そのものを改定することになる。これに伴って、特別職である大臣、副大臣、総理大臣などの給料も上がることになる。従来は、それに併せて、国会議員の歳費も引き上げるということをやっている。今の賃金引き上げという流れの中で、国会議員の歳費を上げる動きも理解できなくはないが、まだ国民の皆さんの実質賃金の伸びがマイナスになっている。物価上昇に比べると。そういう状況の中で、実質賃金がプラスになるような状況に至るまで国会議員の歳費引き上げは控えるべきではないか。公明党としては、そういう考えでいることを申し上げたい。
【質疑応答】
≪旧統一教会に対する解散命令≫
Q、文部科学省が旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求することについては。
石井)文化庁は、これまで7回にわたって報告徴収・質問権を行使して、600以上の項目にわたって質問を行い、その回答を得る中で客観的な証拠を積み上げてきていると承知している。また、被害者に対しても丁寧にヒアリングを実施して、被害の実態をしっかりと把握している。その上で、きのうの解散命令請求に該当するということで、宗教法人審議会に意見を求め、宗教法人審議会も全会一致で妥当であると伺っている。私としても政府、文化庁の判断は妥当な判断だと思っている。
Q、立憲民主党は、財産を保全して被害者を救済する法案を提出する方針だが。
石井)被害者の救済は非常に重要だ。きょう解散命令が請求されたという報道がされていたが、新たなステップに入ったと思う。今回、解散命令が請求されたことによって、新たに被害者が名乗り出てくる可能性もあると思う。まずはしっかりとした相談体制を講じていくこと。その中で、どういった被害か。どの程度の損害があったのかをしっかりと把握していくことが何よりも重要になるのではないかと思っている。立憲をはじめとする野党からの法案の中身は、よく承知していないので、実際に提出された段階で、よく中身を検討させていただきたいと思っている。
Q、過去に解散が決定したオウム真理教など2団体と違い、教団トップが刑事事件で立件されておらず、金銭トラブルなどを巡る民法上の不法行為を根拠に解散請求をしたが。
石井)法律違反は刑法に限らないというのが、一般的な判断だ。刑法違反でなければ解散命令請求できないということではない。その上で、民事違反であっても「組織性、継続性、悪質性」があるかどうかが重要だ。そういった意味で、7回にわたり質問徴収を行って、丁寧に旧統一教会側に資料を求め、多くの被害者からのヒアリングを重ね、証拠を積み重ねた上での請求だと理解している。
Q、解散命令に至るまでには時間があり、教団の財産が流出する懸念もあるが。
石井)まず、どれくらいの被害があるのかをしっかり固める。実態をしっかりと固めることが重要だ。現行法でも財産保全はできる。損害賠償請求をして、その損害賠償額が、いわゆる債権になる。債権の保全という形で請求ができる。まず、どれだけの被害があるのか。よく被害者に話を聞きながら、しっかりと固めることが重要だ。
Q、安倍元首相の事件に端を発して、旧統一教会と自民党の関係がクローズアップされた。その中で政治と宗教の関係が注目されたが、どう考えるか。
石井)今の質問がどういう角度で聞いているのか。いろいろな角度があるので、お答えしにくいところだが、仮に、宗教団体の政治活動を制限すべきだという趣旨であれば、憲法違反になる。宗教団体であれ、どういう団体であれ、政治活動の自由は保障されている。ただし宗教団体が国から特別な特権を受けたりすることは憲法上、禁止されているから、それはきちんと立て分けなければならない。
≪細田衆院議長≫
Q、きょう14時から会見を行う予定だ。旧統一教会との関係やセクハラ疑惑などがあったが、きょうの会見に期待する姿勢は。
石井)きょうの会見の趣旨は、ご自身が議長を退任することの説明だと思うが、会見の場には多くの報道関係者がいらっしゃるわけだから、皆さんの関心事を細田議長に聞いていただいて、議長からも丁寧に説明をしていただきたい。
≪臨時国会≫
Q、首相の所信表明演説を20日に行うことについて、補選の前に、首相だけ行うのはフェアでないと主張しているが。
石井)召集日に首相の施政方針演説や所信表明演説などをやるのは、従来から実施されていることだ。特別に今回変わった対応を取っていることではない。
≪衆参2補欠選挙≫
Q、党幹部が応援に入る予定は。
石井)きょうの夕方、正式に発表になると思うが、あす参院徳島・高知選挙区に山口代表が応援に入ると聞いている。時間、場所などは夕方に正式に発表になる。
Q、先週の会見で「補選で応援に入った例はあまりない」と言っていたが、今回の判断に至った理由は。
石井)今回は自民党から、ぜひ党幹部に来てほしい、代表に来てほしいという要請があった、ということだ。
以上