山口代表ぶら下がり 2024年3月2日(土)午後 @福島県浪江市
○山口代表ぶら下がり 2024年3月2日(土)午後 @福島県浪江市
【冒頭発言】
発災から13年が経過をいたしました。毎年のように、この福島の地で、福岡加速化会議を開催をしてまいりました。地元の様々な声を伺いながら、コミュニケーションを密にとっていくということが重要であり、また、その都度、視察と重ね合わせて、実態のあるリアリティのある寄り添う姿というものを示していくことが重要だと感じております。
わが党からは、復興庁の副大臣を継続して輩出しております。
その復興庁の歩みというものが、歴代副大臣に継承されながら、そして、また、新たなものを実績をつくりながら、今日までやってまいりました。
また、副大臣を長く経験をした浜田昌良さん、参議院議員を勇退しましたけれども、地元双葉町に住居を構えて、公明党のアドバイザーとしてこれまでの経験を生かしながら、そしてより、きめ細かに現地のさまざまな実態を調査し、いろんな声を聞きながら、党に対して、提言を寄せていただいております。きょうも、ともに参加をして、この首長さんたちとのコミュニケーションが生きているということを実感いたしました。
これからも、そうした緊密なコミュニケーションのもとに、今年は与党として第12次の提言を政府にいたしてまいりたいと思いますので、今日、首長の皆様からいただいた、具体的な要望、またご意見、この内容を、12次の提言の中にしっかり生かして、政府に届けてまいりたいと思います。
また、くしくも、きょう、令和6年度予算が成立する見込みとなりました。
ここには福島の復興に関わるものも含まれておりますので、ぜひこれを生かしてこれからの復興の過程に反映させていきたいと思います。
また、きょうの復興(加速化)会議の中では、能登半島地震に対して、これまでの、この東日本大震災での取り組みの教訓が生かされているし、また生かすべきであるという声がありました。 まさにそうあるべしと思っております。
それと、第2期復興創生期間、折り返し点をすぎまして残り2年であります。しかし、首長の皆さんのご意見を伺っておりますと、やはりその地域、地域で、復興の進捗状況に差が出ておりまして、それが要望にも現れているわけであります。そのプロセスの遅いところほど、非常に悩みも抱えておりますし、また、帰還を希望する元住民の1日も早い帰還を成し遂げていきたいと、こういう強い意欲も持っていらっしゃることを感じました。
そうした進捗状況の違いということも踏まえながら、これからのその復興創生期間の後の復興基本計画の見直しの在り方、残された課題の整理にも視野を広げていきたいと、このように思っております。私からは以上であります。ご質問があればどうぞ。
【質疑応答】
Q、復興とは別件でお伺いします。自民党派閥の政治資金パーティーの関連で、政治倫理審査会があった。まず、この内容について、山口代表の受け止めを教えてください。あわせて、この裏金問題に対する自民党の説明責任も果たされているのかどうか、そのあたりのお考えもあわせて教えてください。
山口)まず岸田総理が初めて総理大臣として、自ら申し出て、審査会で発言をしたということは評価したいと思います。
このご自身が知りうる立場ということを考えますと、自民党のヒアリングの報告書を超えるものを語る、というには限界があったと思いますが、しかし、また、自民党の取り組むべきあり方については、特に予算委員会で、公明党の再発防止に関する「連座制」の強化の案などを「参考になる」と言っておりましたけれども、これに対する積極的な取り組みの姿勢を改めて示したということは、今後の政治資金規正法の改正の論議に役立つものだと、このように評価をしております。
また、ご自身が政治資金パーティーを、総理就任を開いていたことを指摘されたことに対して、在任中はもう開かない、ということも明言をいたしました。そういう点での岸田総理の出席によって、新たに前進が図られた面はあったと思います。
また、2日間全体を通して、この当初5名の、予定された方の発言と、質問に応ずるやり取りがありましたけれども、聞きたいと思う人たちの関心に沿うような説明がなされたかというと、必ずしもそうではない点があったと思います。
この点については、政治倫理審査会での説明は一つの場ではありますけれども、説明責任を果たすという機会は、他にもあり得るはずでありますので、真摯にこれからも求められれば、その責任を果たす努力を期待したいと思います。
また、参議院でも課題になっておりますので、参議院でも政治倫理審査会のあり方については、これから検討がなされると思いますし、また、そこでの発言にも、説明責任の尽くされ方にも注目をしていきたいと思っています。
Q、派閥幹部の処分についてお伺いします。岸田首相は、この衆院予算委員会の処分について、できるだけ早い時に政治責任の説明をつけたいというふうにおっしゃって、近く処分について受ける意向を求めていました。説明責任を果たしていくかどうかは、国民の感情の高い事項だと思うのですが、岸田首相にどのような姿勢を持っておりますか。
山口)岸田総理が自民党総裁として、今回の問題については、強い責任感を感じ、国民に対して、申し訳ないという気持ちを表していると思います。そのけじめの付け方として、党の議員に対する処分というものに触れています。しかし、これは、自民党の中でどう対応するかという課題であるので、わが党の立場から、こうすべき、ああすべきということを申し上げるのは控えたいと思いますが、しかし、フルオープンの場で、そうした姿勢を示されたわけなので、国民の皆さんにはっきりと分かる形での対応というものを期待したいと思います。
Q、新年度予算案についてお伺いします。先ほど代表も言われましたけれども、本日、衆院で可決して、年度内の自然成立が行われる見通しとなりました。これについての見解をお伺いしたいのと、また、昨夜は遅くまで審議が行われて、土曜日の予算委員会が開かれるなど、異例の事態となっています。与野党の攻防については。
山口)与党としては、令和6年の予算については、能登半島地震に対応するための財源として予備費を国会提出前に積み増す形で事実上の修正をした。1月5日には、与野党党首会談を開いて、その方向性を岸田総理のほうから野党の党首の方に説明して、概ねご理解をいただいたという中での審議の経過であります。本日が年度内成立、自然成立のリミットでありますけれども、それが実現する見通しが立ったということは、大変安堵しております。
これを成立後、一刻も早く被災地のために、そしてまた、この福島の復興の関連の予算も含まれておりますので、期待する人たちのために有効に生かしていきたいと思っております。
また、土壇場での衆議院の予算審議のあり方について、解任決議案や不信任案を連発して、いたずらに時間を遅らせるということが、果たして、どれほどの意味があったのかということは、この案を出した方々にはお考えをいただきたいなと思っております。
いずれにしても、自民党の側での政治意識をめぐる問題、そして政令審のあり方についても停滞をしたり、あるいは、岸田総理の出席という突然の事態も発生したり、与党側にもいろいろと時間のかかる行いがあったと思いますから、ここは、最終的に、この与野党の調整の下で年度内の自然成立が確保されたということは、渉に当たった方々のご苦労に感謝を申し上げたい。そういう気持ちでもあります。
Q、政倫審の公開の是非については、岸田総理が自ら出席する形となった。
山口)総理が自ら(政倫審に)出席するというのは驚きでもあり、また異例の事態でもあります。総理がそうおっしゃられる前に、もう少し、自民党の、党の側にある、しかるべき方々が汗をかき、また、総理との連携の下で、この事態を円滑に進められる取り組みがほしかったなと思うところでもあります。
ぜひ、ここは、信頼回復を遂げるということが大事な目標でありますから、政治倫理審査会のあり方そのものが、その信頼回復に資するものになるように、今後しっかり配慮して取り組むべきだと思っております。
以 上