キャリアの自己実現にはパッキングが鍵!自分はどの山に登ろうとしているのか?
インターン先: Refugee Council of Lithuania の
定例ミーティングのアイスブレイクで
ふと気が付いたことがあった。
ミーティングの議題に入る前に
今の気持ちや現状を
カードで表現する時間がある。
私は、直感でバックパックのカードを選んだ。
当初の感情は、
今週末のイギリス旅行のため
今週は修士論文の骨組みの確定、
リトアニアとラトビアのインターンのタスク、
さらに来月控えている
大事な就活面接の対策の準備を進める現状から
「色々詰め込まないといけない」状況に
頭の整理に四苦八苦している感覚だ。
しかし、メンバーに説明しながら
ふと
キャリアの自己実現の鍵は
登山や旅のパッキング-準備力-
なのではないかと気付いた。
旅や登山は行き先によって
どんなバックパックを選ぶか
何を詰め込むかが大きく変わる。
登山に関しては、パッキング次第では
命の危険に晒される場合がある。
9年前にネパールの4,300mある
アンナプンナベースキャンプに登頂した際は
軽装備と準備不足で2回ほど死にかけた。
一歩間違えたら足を滑らして死んでいた。
旅も登山も予測出来ないことに直面するが
行き先に応じて
それ相応の準備が大事なことは
肌身をもって体感した。
まさにキャリア実現も
「準備力」ではないか。
特にいま準備に心血を注いでいる
英語での面接対策は
提出した書類からの想定質問や
過去の経験から能力を証明する
コンピテンシー面接対策としての
過去事例の整理等
膨大な準備が必要で骨が折れる。
しかし、合格すれば長期的に目指している
キャリア実現の第一歩となる。
合格する確率を数%でも上げるためには
自分の懐にいかに道具を詰め込めるかが
鍵となると思う。
前職の設備メーカー営業時代に
大きな商談前の上司の言葉が脳裏に浮かんだ。
人事を尽くして天命を待つ。
最大限自分のバックパックが満杯になるまで
準備を行うことが、現状と実現したいキャリアの
ギャップを埋めていく行為だ。
さらに、「バックパックとパッキング(準備)」
というキーワードで
京セラ創業者の稲盛さんの言葉を鮮明に思い出した。
稲盛さんは、
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力で
考え方こそ人生を大きく左右している
(稲盛,2014, P23)と力説している。
どんなに優秀でも考え方がネガティブなら
結果はマイナスになる。
だからこそ、彼は、考え方、マインドセットの
重要性を京セラフィロソフィとして従業員に浸透させていたそうだ。
特に私自身がキャリアの自己実現で刺さったのは
この一節だ。
紆余曲折合って
5年勤めた安定企業を辞めて
リトアニアの大学院生活が1年経過した。
幸いなことに沢山のチャンスと出会いに恵まれて
どこかのタイミングで
お世話になったリトアニアに貢献したいと強く思う。
同時にリトアニアで固まったキャリアのビジョンは
稲盛さんのおっしゃるように
高く険しい山であり、それ相応の徹底した準備が必要。
この数カ月が特に勝負
少しストイックで、少しきまじめで厳しくをモットーに
徹底したパッキングを行って次の旅先にシフトしていきたい。