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本邦初の『運動器の体外衝撃波治療』に関する単行本書籍が完成しました!
運動器・整形外科領域の体外衝撃波治療の教科書が刊行となります!
日本運動器SHOCK WAVE研究会(JOSST)の編集。日常診療にはもちろんのこと,9月にスタートするJOSST認定制度の参考テキストとしてもご活用下さい。
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『運動器の体外衝撃波治療マニュアル』
編集:日本運動器SHOCK WAVE研究会
192ページ,B5判,フルカラー,動画26本付き
・運動器における体外衝撃波治療の適応,照射方法,治療成績をわかりやすく解説しました。
・体外衝撃波治療を導入するための教科書として,整形外科医のみでなく,理学療法士,作業療法士,アスレチックトレーナー,柔道整復師,鍼灸師など幅広くセラピストの方々に手に取っていただきたい1冊です。
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「監修にあたって」
衝撃波を医療に用いるという考えは、1960年代の主としてドイツで始まり、1980年代には尿路結石に対する砕石治療法(lithotripsy)に対する初めての成功例が報告されています。その後、運動器領域での初めての応用は人工股関節全置換術(total hip arthroplasty;THA)のインプラント抜去時のセメント破砕に用いられ、骨折遷延癒合や偽関節に対する骨癒合促進へと臨床応用された歴史的背景があります。
近年、わが国でも体外衝撃波治療(extracorporeal shock wave therapy;ESWT)は、運動器疾患に対する物理療法のひとつとして、さまざまな疾患に幅広く応用されるようになってきました。物理学的エネルギーの刺激により細胞からの生化学的応答を引き出すmechanotransductionと呼ばれる機序により、 組織変容を誘導することで生体の修復を促進させる新しい治療法ということができます。2012年より「難治性足底腱膜炎」に対する保険診療が可能となっていますが、国際衝撃波治療学会(ISMST)で推奨される適応疾患は、足底腱膜症以外の難治性腱症・腱付着部症全般と、疲労骨折、骨壊死、離断性骨軟骨炎や創傷遷延治癒、皮膚潰瘍といった運動器領域の多岐にわたっています。また、新たな展開としてスポーツ医療の分野では、除痛効果や組織修復促進効果に加え、筋・筋膜の滑走性や柔軟性改善など、コンディショニング部門での活用が期待されつつあります。
わが国では2016年に体外衝撃波治療の発展を目的とした日本運動器SHOCK WAVE研究会(JOSST)が設立され、学術集会やセミナーを通して正しい知識の共有と活用法についての教育活動が行われており、2022年からはJOSST認定制度が始まります。こういったなか、会員の皆さんから「体外衝撃波治療に関する教科書をつくってほしい」という多くの声を頂く機会が増えてきました。
本書は、体外衝撃波治療に以前から関わっている経験豊富な先生方を中心に、基礎知識から実際の活用法について解説して頂きました。より効果的かつ安全な治療を提供するための、わが国で最初の「体外衝撃波治療の教科書」として活用して頂ければ幸甚です。
日本運動器SHOCK WAVE研究会(JOSST)代表世話人
早稲田大学スポーツ科学学術院 教授
熊井 司
ネット書店等では,8/26(金)ごろから購入可能となる予定です。
是非,現物の書籍をお手にとってご覧ください!
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