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ストーリーのネタ① 人類vs他種族⑵ ~なぜ”大絶滅”は起こったのか~

前回までの記事

こちらの記事をまだご覧になっていない方は、まずは一読してから、この記事を読むのをおすすめします。



この記事のテーマは、「なぜ”大絶滅”が起こったのか」です。

有力な説明が3つあります。


3つの”大絶滅”のシナリオ

1. ホモ・サピエンスの狩り

1つ目は、「ホモ・サピエンスが狩り尽くしてしまった」という説です。


少し現実離れした説に聞こえますよね。
本当にすべての個体を狩り尽くすことができたのでしょうか、、、?


実は、絶滅していったのが、大型動物であることが関係しています。

絶滅させられた大型動物は、一度に産む子どもの数が少なく、妊娠期間も長い。そのうえ、子どもを産んでから次に妊娠するまでの期間も長かったようです。

そのため、ホモ・サピエンスが普通に狩りをするだけで死亡数が出生数を上回ってしまうのです。


また、4万5000年前のオーストラリア大陸や、1万6000年前のアメリカ大陸に生息していた動物は、ホモ・サピエンスと出会ったことが無いので、大して警戒しなかったと思われます。

それが、より一層、彼らを絶滅へと近づけたのでしょう。


2. 焼き畑

2つ目が、「焼き畑の影響による」という説です。


今から30万年前には、人類は火を日常的に使っていたと言われています。

新大陸に進出する頃には、焼き畑も習得していました。
要は、藪などの邪魔な植物を火で焼き尽くしていたわけです。

しかし、これは現地の生態系を大きく崩すことになります。

これにより、多くの動物は、危機に陥れられたのです。


3. 気候変動×ホモ・サピエンス

3つ目は、気候変動とホモ・サピエンスの進出が同時期に起こったからだという説です。


地球は数万年周期で気候変動が起こっており、そのたびに生態系が脅かされています。

しかし、気候変動はそれまでも何度もあり、現地の動物たちはそれを乗り越えてきています。

何も無ければ、4万5000年前にオーストラリアで起こった気候変動も、同じように乗り越えられると考えるのが妥当です。


ただ、ここに運悪くホモ・サピエンスが登場します。

彼らの狩りや焼き畑などの所業により、生態系はもはや復活できようがないほど叩き潰されたのです。




以上が、現在考えられているシナリオです。

どれもそれなりの説得力があり、それなりの証拠もちらほらあったりするそうですが、決定的な証拠は、まだ見つかっていません。


ここで1つ、疑問が残ります。


どのシナリオでも、ホモ・サピエンスは、他の動物よりも優れた能力を持っていたことになります。

しかし、これは考えてみると不思議なことです。


ホモ・サピエンスの身体能力は、他の多くの動物と比べて、かなり劣ります。

特に、絶滅していった大型動物と比べると、その差は一目瞭然。

そんな”弱い種族”である、ホモ・サピエンスは、自然界の弱肉強食の原則に照らし合わせると、真っ先に死に絶える種のはずです。

そのホモ・サピエンスが、生存するどころか、他種族を絶滅させてしまったのです。


これはなぜなのでしょうか。


そこには、ホモ・サピエンスだけが持つ”武器”が関係してきます。

その武器を持っているがゆえに、他種族はホモ・サピエンスに太刀打ちできないのです。



そして、この話はそこで終わりではありません。

深掘っていくと、「なぜホモ・サピエンスが他の人類を圧倒できたのか」の問いにつながっていきます


詳しくは、また次回に話しましょう。

それでは。

参考文献


次回


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