Life is art
先月の話ですが、プラハの装飾美術館に行ってきました。
もともと家具、インテリア食器類に興味があり、家のインテリアも好きなものを集めたり、絵も彼と自分で描いたものをインテリアに合わせて飾ったりしているのですが、今回は様々なインテリアのアイデアをもらいに行く、という観点で装飾品を見に行きました。
1914-1948 the housing reform movement
Žijeme lidsky?(私たちは正しい生活スタイルを持っているのか)
今回の展示のテーマは「Žijeme lidsky?」日本語だと私たちは正しい生活スタイルを持っているのか?という翻訳がしっくりくるような気がします。(違ったらごめんなさい。)
20世紀の中央ヨーロッパ各国は、王権時代に終わりを告げ、国民の暮らしに寄り添うことができるような家具の需要がありました。そこで、国民が暮らしを送る上でより安価で手に入れやすいものの製作が盛んになっていきます。
展示の内容はブルジョアな趣向が凝らされたインテリアが盛んだった時代から少しづつ機能性をより重視されるようになった時代に突入した時代のインテリアや壁画に焦点が当てられていました。
また、その時代にWerkbundと言われる(日本語では:ドイツ工作連盟)団体が設立され、建築家、デザイナー、美術館、美術学校などから構成された連盟があったようです。彼らはモダンデザインの発展に大きく貢献したとされていました。
そのWerkbund により住宅に関する展示会も度々行われていたよううです。機能性を重視することでより民主的なライフスタイルの確立に寄与し、さらには出版物などの発行、展覧会や講演会なども行なっていました。
チェコスロバキアのアイデンティティの模索、とも思われるような柄やデザインも多く取りいられていたようです。
陶器のものや家具は特に無駄のないデザインで庶民的です。
1930年代にはチェコは数ウェーデンのライフスタイルに感化され、ヨーロッパの建築に木材を導入したとされています。
終わりに
時代の転換期でもあった20世紀初頭のインテリアデザインの展示でしたが、人々の暮らし=その時代のトレンド、イデオロギー、も同時に映し出すのだと気付かされました。
国家中心の時代か民族への帰属の動きが起こっている時代のインテリア、装飾、我が家のデザインに取り入れたいアイデアもありましたが、それ以上に歴史再確認の場にもなりました。