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伝統芸能 記事まとめ

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伝統芸能について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#伝統芸能」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
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2023年10月の記事一覧

「近松人形振り 夢芝居」を見て【近松門左衛門の人生】

 2023/09/04、「近松人形振り 夢芝居」を見て、近松門左衛門はどんな気持ちで芝居を書いていたのか探りたくなりました。  そもそも近松門左衛門ってどんな人?!と疑問が生じまして、今回noteを作成するに至ったわけです。  めーちゃくちゃざっくり、どんな人がいいます。 武士の家に生まれながら、町人となり下働き。江戸の文化が花ひらく明るさの影にあるアングラな視点から世界を見、劇作家として独立し人間の表裏を描き出した。  です!!!なんか厨二心くすぐられました。ふうっ⤴

バレエ感想㉙「日本舞踊の可能性vol.5 信長」ルジマトフ/岩田守弘/藤間蘭黄

この機会を逃したら一生見れないであろうファルフ・ルジマトフ、この舞台での引退を宣言している岩田守弘さん。競争が激しいロシアバレエ界で第一線で活躍された豪華キャストが出演しており、正直本当に開催されるのか不安視しており、狐に騙されているんじゃないか?とずっと思ってました。 第一幕は藤間蘭黄さんの長唄「松の翁」からスタートしました。 藤間さんは最初翁(老人)として登場。足取りが重いだけでなく、動きがスローモーションで本当に老人に見えます。不思議だったのが、藤間さんは動画で見たと

アフリカの太鼓(Djembe)との出会い

もう2年以上前の話だが、ジャンベフォラ(アフリカの太鼓の神様)と言われ世界中で活躍したママディ・ケイタ(ギニアからベルギーに亡命)という太鼓叩きが亡くなったことを鹿児島の知人から知らされた。鹿児島でニュースになったらしい。 【R.I.P.】世界的ジェンベ奏者、ママディ・ケイタ急逝 ママディは本当に素晴らしい太鼓叩きだった。 ママディとの最初の出会いは今は無き六本木のWAVE館地下の映画館『CINE VIVANT』のスクリーンを通してだった。 劇場公開日が1993年9月1

第21回宇髙青蘭能之会の裏ばなし

第21回宇髙青蘭能之会が2023年10月14日に開催された。結婚してすぐ、第20回宇髙青蘭能之会があり、その時はベテランの方々が受付をされたので撮影もすべて余裕をもってできた。コロナ禍を経て今回はそれから4年ぶりの開催。環境も携わる人も、全てが変わってしまっていた。夫が能をするので、制作と受付と撮影をすることになったのだが‥

¥100

自分たちの生まれ育った地域は未来へ続いていかないかもしれない。 そう思わせないだけで価値がある。

今年はお祭りネタだけでいくつも書いていますが(笑)これで一旦区切りです。 9年前、もう笛吹く人がおらんでやれんわ。という声がぞくぞくとあがり、もうやめになりそうになったお囃子太鼓。もう各集落ではほとんどお囃子太鼓をやらなくなってきていて旭八幡郷社祭りのときだけはなんとか続いてきたけれども、そもそも各集落でしか練習してこなかったので風前の灯火に。 近辺のお囃子太鼓は口伝の違いがあるけれども築羽の伯母沢流なのに。。。 じゃぁみんなでやればいいじゃんと、有志で伯母沢流笛太鼓練習

令和5年文楽地方公演「義経千本桜」所沢市民文化センターミューズ

10月巡業8公演のうち、所沢公演に行ってまいりました。良く晴れた土曜日。和服でお出かけするのに最適。昼の部、夜の部を連続で。 演目は以下の2つ。 昼の部 「義経千本桜」 椎の木の段 すしやの段 夜の部 「桂川連理柵」 六角堂の段 帯屋の段 道行朧の桂川 https://bunraku.or.jp/pdf/chihou2023_10.pdf と、いうことで、まず、昼の部について記していきます。 「義経千本桜」 [太夫]豊竹呂太夫 [三味線]鶴澤清治(人間国宝) [人形

展覧会レポ:渋谷区立松濤美術館「杉本博司 本歌取り 東下り」

【約3,400文字、写真約40枚】 渋谷の松濤美術館で行われている「杉本博司 本歌取り 東下り」に行きました。その感想を書きます。 結論から言うと、 ❶杉本博司の考えや「本歌取り」の理解が進んだ、❷色んなジャンルの作品があるため見応えあった、❸いつ行っても松濤美術館の建築は格好いい、❹鑑賞する側に立ったキュレーションの工夫がもう少しほしい。 ▶︎訪問のきっかけ今年、杉本博司の展覧会などに何度か足を運んだ際、彼の表現の幅の広さに驚きました。幅の広さゆえ、彼のメッセージや本質

【菅原道真公 秋の名歌🍂】 このたびは 幣もとりあへず 手向山 もみぢの錦 神のまにまに

急に秋も進み、この間までの夏日が嘘のような気候となりました🍂 今月の「秋奉 -紅葉-」特別御朱印では、当社御配神・菅原道真公が詠まれた百人一首でもおなじみの和歌を記しました。  35歳の若さで学者として最高の権威・文章博士となった道真公。 日本史上に残る指折りの学者でしたので、尊敬をこめて「菅家」や「菅公」とも呼ばれます。  「このたびは」に込められた秋の情景この歌は、宇多上皇の御幸(上位皇族の外出・旅行)に同行した際に詠まれた一首です。 宇多上皇は道真公の才能を評

渋谷で能を観る

 何ヶ月か前に、フォローしている杜若さんが渋谷能の記事を書かれていました(杜若さん、いつもありがとうございます)。  能を鑑賞なさったこと、ありますか?  私は、中学の課外学習で『邯鄲』を観たのですが…。ご飯が炊けるまでのうたた寝で、自分の人生の夢を見るという中国の故事に基づく曲目なのですが、能の世界観に全くついていけず、おまけに隣のクラスの担任が大いびきでうたた寝していたので、先生のいびきの印象しかない鑑賞になりました。  また、私が通っていた中学高校はリアル『花より男子

恩を送って恩人を越えていく

昨日の新聞(読売新聞2023/10/7)に歌舞伎俳優中村獅童さんのインタビュー記事が載っていました。 彼は歌舞伎俳優ですが、お父様が早くに歌舞伎俳優を辞めてしまったことで後ろ盾が無く、役が回って来なかったという不遇の時代がありました。 "有名にならないと大きな役は貰えないよ"と言われて、新人の様に映画のオーディション(映画・ピンポン)に挑戦して役を勝ち取り、一躍スターになりました。 この映画は私も当時を覚えていますが、確かアニメの実写版で、登場人物に似せるために眉を剃った顔