マガジンのカバー画像

伝統芸能 記事まとめ

488
伝統芸能について書かれた記事をまとめていく公式マガジンです!主にハッシュタグ「#伝統芸能」が付けられている記事を自動で追加し、紹介していきます。
運営しているクリエイター

2022年5月の記事一覧

【映画レビュー】まさかのライブ映画だった!能楽エンターテイメント『犬王』の感想

見届けてきたぜ。 湯浅政明監督最新作『犬王』のざっくりとした感想サイエンスSARU最新作『犬王』を観てきました。 『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』など今や世界に誇る名アニメーション監督である湯浅政明監督が、古川日出男の小説「平家物語 犬王の巻」を長編アニメ映画化。 脚本を『罪の声』などの野木亜紀子さん、キャラクター原案を「ピンポン」などの漫画家・松本大洋さんが担当し、音楽を『花束みたいな恋をした』などの大友良英さんが担当し、室町時代を舞台にした異色のミュ

五十嵐さんありがとう。~出会いそれは奇跡の物語り~

・はじめにこんにちは、三浦太鼓店/六代目彌市です(^^♪ 近年この和太鼓業界に『楽器』として、人気沸騰中の『桶太鼓』♪ その人気ぶりは、あの電子メーカーであるRolandさんが 『電子和太鼓(TAIKO-1)』として桶太鼓の電子版!が登場してしまうほどなりました。 そんな桶太鼓。 我々、三浦太鼓店では自社工房にて大小合わせて、 年間100台から150台ほどのこだわりの「桶づくり」しており、 桶太鼓と言えば! 三浦太鼓さんですね、、、 そうお客様から言っていただける

最終章。別れ、悲しみは突然に、、、

・突然の悲報 残暑厳しい、2016年9月。 師匠とともに、 桶づくりに没頭する日々の中、 それは、あまりに突然の出来事でした。 プルルルル、 プルルルル、、、 お店に鳴り響く一本の電話のベルの音♬ 電話のお相手は、 五十嵐さんの奥さんからでした。 あれ? 何で奥さんから電話が、、??? 私は、この時 とても「嫌な予感」がしたのを 今でも鮮明に覚えてます。 それは、 あまりにも突然の訃報でした。 お身体悪く 入退院をされているのは知っていましたが、 まさか、

【ライブ報告】世界の境界線が溶け合う、祈りの響き

永井吐無さんの線画展に ピアノと歌で参加させていただきました。 音楽を奏でることは「祈り」であると思ってきましたが これほど ごく純度の高い「祈り」の場に、身を置かせていただいて  初めて知る楽琵琶や排簫(はいしょう)といった雅楽の世界の方々と、音を合わせる時を重ねながら約1ヶ月。 祈り という思いをもって自らを観じたとき、 自分の中に圧倒的な部分を占めている 余計な何か、さまざまに湧いてくる想念が、清められ洗い流されることを まずは、願わずにいられない。 それでも

𠮷野

 大河ドラマは、今日義経が最期を迎えました。何度見ても悲しい。平泉の衣川館(衣川の北側・いわゆるオールドシティ)が終焉の地でした。   平泉に行く前、義経は𠮷野に身を隠したという伝承があります。前回の大河ドラマの「紀行」でも𠮷野の映像が流れていましたね。    今年の4月、学生時代の友人の案内で、初めて𠮷野を訪れました。恥ずかしながら初めての𠮷野でした。𠮷野在住の友人が車を出してくれて、京都在住の友人と私の3人で、奥千本までは歩きました。  奥千本にはまだ桜が残っていたもの

はじめまして、能楽

こんにちは、kuniです。 皆さんは、能楽に対してどんな印象をお持ちですか? わたしの周りでは「難しそう。観に行くのに勇気がいる。」といった声や、歌舞伎や落語といった古典芸能と比較されて「分かりにくく、古めかしい。」といった印象を持たれる方が多いように思います。 能楽で演じられる内容は、室町時代から600年に渡り基本的には変わっていません。かくいうわたしもかつては先に挙げたような印象を持っており、変わらないのは良くない、能楽も歌舞伎や落語のように分かりやすくアップデート

初夏を彩るカキツバタ “重ねの構図”で能舞台を演出|花の道しるべ from 京都

最上位の紫を花色に持つ高貴な花・カキツバタ  深みのある紫の花色とみずみずしい緑の葉のコントラストが美しいカキツバタ。5月頃に湿地に群生するアヤメ科の植物で、燕子花もしくは杜若の字を当てる。京都には、大田神社、平安神宮、勧修寺など、名所も多い。  古書には、「太陽と月が向かい合ったとき、紫雲がたなびく」と書かれており、紫は日月和合の色として最上位に位付けされている。かつて、中国の皇帝は紫を好み、自分以外がこの色を使うことを禁じたと言う。  最上位の紫を花色に持つカキツバ

日本一小さな学校で学んだ大切なこと

こんにちは、kuniです。 みなさんは「日本一を知ってますか?」 というお約束を聞いてどんな問いを思い浮かべますか。山の標高、湖の面積、都道府県のエトセトラ、受験の参考書に書かれているような問いは、しばし教養として染み付いているものばかりです。 反対に、あまり世間には知られていない日本一も世の中にはたくさん存在しています。それゆえ日本一という敬称は、広告の世界ではしばしばプロモーションに駆り出されがちです。新聞の一面広告で出ているような日本一という敬称に警戒心を感じてしま

もらって嬉しい九州のお土産「銘菓」談義

 Discussion of The Local sweets.  今回は、九州中心の話題となりますが、ご容赦ください!  まあ、GW中、ささやかな親族の集まりがありましてですね。  そこで、九州各地のお土産の話になったんです。    話題のきっかけとなったのが、宮崎県に住む叔母の買ってきた「チーズ饅頭」なんです。 宮崎県『風月堂のチーズ饅頭』  おお、これが、噂の「チーズ饅頭」なのか~  と、初チーズ饅頭を、美味しくいただきました。  それで思い出したのが、

てくてくちむたかのすけ5

2022.4月9日 前回あらすじ 個人的な1番の目玉を見逃して目ん玉飛び出る さて、あまりに楽しくてなかなかあまわりパークからも脱出できずにいるが「あまわりパーク編」はこれで最後。 あまわりパークの後半の展示は「現代版組踊」について 学生さんを中心とした地域住人によって構成される舞台なのだ! 「地域おこし」「若い世代の活動の場の提供」「伝統芸能、地域の歴史への関心づくり」さまざまな点から試行錯誤され うるま市勝連の住人はなんと! 1999年 現代版組踊「肝高の阿麻和

ストレンジシードの申し子!? まだこばやし インタビュー

ユニット名誕生秘話(?)ハボ:前からずっと気になっていたのですが「まだこばやし」というユニット名の由来からお聞かせください。 長谷川:よく聞かれるんですよ、「何ですかこの名前?」って。そういう時は「ま」は「舞う」の『ま』、「だ」は「打つ」の『だ』、「こ」は「声・呼ぶ」の『こ』、のお囃子ということで「まだこばやし」です、といってるんですが、本当はもっとくだらなくて。 長谷川:お好み焼き屋で、名前つけなきゃいけないな~って、食べながらしゃべってたんです。そのお店の名前が「こば

私の推し面④【澤田宏司 先生】

宝生能楽師が憧れているあの面、 思い入れのあるあの面… そんな「推し面(めん)」を月に1回ご紹介していきます。   第4回目は5月の夜能で「小鍛冶 白頭」を勤める 澤田宏司(さわだこうじ)先生。 ――澤田宏司先生にとっての「推し面」を教えてください。 今回「推し面」を選んでください、とのことでインタビューのお話をいただきましたが、多くの中から選べませんでした。私の場合、どの面にも違った個性があって好きなので、推し面というより「面推し」ですかね(笑)。   ――今回の夜能では