AIイラスト作品制作の記録
こんにちは!今回noteでは、AIを使ってどのようにイラストを作成しているか、そのプロセスや使用しているプロンプト、また実際に制作してみた感想についてまとめてみたいと思います。
これまでの作品とAIへの興味
IT業界で働く中でAI技術に出会い、次第にその創造力に驚かされるようになりました。自分自身でも何かクリエイティブな作品を生み出してみたいという気持ちが湧き、そこから「AIを使ったアニメ風イラストの制作」に挑戦するようになりました。特にアニメの世界観やキャラクターデザインが好きで、AIツールがそのイメージをどこまで実現できるかを知りたいと思ったのがきっかけです。
最初は試行錯誤の連続でしたが、少しずつプロンプトの使い方や微調整のコツを掴むことで、自分の思い描くイラストに近づけるようになってきました。今では、AIと一緒にクリエイティブな世界を形にしていく過程が大きな楽しみになっています。
使用しているプロンプトとその工夫
イラストを生成する際に欠かせないのが「プロンプト」です。プロンプトとは、AIがイラストを描く際に参考とする指示やキーワードのことで、これを工夫することでイラストのテイストやキャラクターの表情、色合いなどを細かくコントロールできます。以下は、私が実際に使用したプロンプトとその意味、調整の工夫です。
- **キャラクターの雰囲気や表情** 例:「cheerful anime girl, bright eyes, energetic」 → キャラクターが楽しげで生き生きとした表情をするように指定しています。「cheerful」「energetic」といったキーワードを使うことで、キャラクターに明るい印象が加わります。
- **背景やカラーの設定** 例:「sunset background, soft pastel colors」 → 夕焼けを背景にして、淡いパステルカラーを用いるように指示。こうすることで、優しく落ち着いた色合いが出せます。背景の色や雰囲気をしっかり設定すると、イラスト全体の雰囲気が大きく変わるので、色彩を意識して選んでいます。
- **ディテールの強調** 例:「detailed eyes, intricate hair strands, high resolution」 → キャラクターの瞳や髪の毛を細かく描くように指示。細部がきれいに描かれることで、よりリアルで表情豊かな仕上がりになります。
また、「soft lighting」「warm glow」などといった照明や光の表現も加えることで、イラスト全体に優しい印象を持たせています。こうしたプロンプトの一つひとつが最終的な作品のクオリティを左右するため、イメージ通りになるまで試行錯誤を重ねています。
実践例:プロンプトの調整と結果の分析
試しに生成してみたプロンプト
試しに生成してみたプロンプトとネガティブプロンプトを含めた調整例をご紹介します。まず、基本となるプロンプトは以下の通りです
プロンプト:"mysterious anime girl, dark blue hair, night sky background, glowing eyes, soft lighting, delicate features, intricate hair, soft shadows"
ネガティブプロンプト:"low quality, blurry, distorted, extra fingers, out of frame"
このプロンプトでは、「夜空の中で神秘的な雰囲気を持つ少女」を目指しています。柔らかさと繊細さを出すために「delicate features」というキーワードを加えました。
再調整後のプロンプトとネガティブプロンプト
実際に生成されたイラストを見た後、背景に星空や奥行きを強調するために、以下のようにプロンプトを修正しました。
再調整後のプロンプト:"mysterious anime girl, dark blue hair, starry night sky background, subtle nebula, glowing eyes, soft lighting, highlights in hair, enhanced glowing eyes, gentle expression, high detail"
再調整後のネガティブプロンプト:"low quality, blurry, deformed, extra limbs, artifacts, harsh shadows, out of focus"
このプロンプトでは、より神秘的で柔らかな印象を強調するため、「starry night sky」「subtle nebula」などで背景を奥行きあるものにし、「gentle expression」を追加して少女の表情に優しさを出しています。
プロンプト設計のヒントと応用
プロンプトの微調整を行う際には、以下のような工夫を取り入れることで、さらに質の高い作品が生み出せると感じています。
キャラクターの性格を表すキーワード:「happy」「mysterious」「energetic」など、性格や雰囲気を示す単語を入れることで、キャラクターに一貫性が生まれます。
背景のトーンと色の調和:「soft」「bright」「warm」などのトーン設定を背景やキャラクターに統一して使うと、作品全体にまとまりが出ます。
照明の設定で奥行きをプラス:「soft lighting」「backlighting」などを用いると、背景とキャラクターの距離感が強調され、立体的な表現が可能です。
今後の展望と感想
AIイラストの制作を通じて、単なる「指示」ではなく、AIと「共に創り出す」ような感覚を楽しんでいます。プロンプトによってイラストの世界観やキャラクターがどのように変わるのか、その一つ一つが学びであり、新しい発見です。また、AIツールはイメージ通りに仕上がらないことも多いため、改良し続けることで技術や表現の幅が広がるのを実感しています。
今後は、イラストだけでなく、アニメーションや動画制作にも挑戦して、AIを活用したクリエイティブな表現の幅を広げていきたいと考えています。作品づくりの過程や、試行錯誤の経験をnoteで共有することで、AIクリエイティブの世界に興味がある方々のお役に立てればと思います。次回もぜひご覧いただけると嬉しいです!
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