大人さまランチの世界へ
ワンプレートに乗った折衷メニューよりもお助けメニューの存在を再確認したお話。
本日のメニュー
大人さまランチ、味噌汁。今日は選択の余地なしのワンプレートでした。
登場人物は以下。
大人さまランチより、味付けライス、ハンバーグ、デミソース、クリームコロッケ、エビフライ、サラダ
味噌汁
ウスターソース
お新香(黄色)
見た目の豪華さに覚えた不安
今日のビジュはなかなか説明が難しいんだけど書いてみます。
大人さまランチですよ。お子さまじゃなくて。なんかタイトルだけ聞けばワクワク感が満載です。
白い少し大きめの横長長方形のお皿。
左手前に薄クリーム色のついた何かの味付けをしたライス。ライスの上にはパセリと何か赤い実が乗っている。
右手前にはデミソースがかかったハンバーグが鎮座している。
左奥にはミニサラダ。キャベツ千切りと人参・レタス。ごく普通のサラダ。
右奥にはクリームコロッケ、エビフライ、タルタルソースが鎮座している。
見た目はワンプレートランチなんてワクワクしますね。ええ、間違いなくそう。でも今日はなんか不安しかなかった(笑)ので、味噌汁くんとウスターソースくん、お新香(黄色)くんで脇を固めて挑みました。こんな形でワンプレートランチに対峙したのは初めてです。
さぁいってみようか。
既知の味覚 vs 未知の味覚
すべてのメニューがワンプレートに載っているので各メニューの相互干渉がとても気になりましたが、そこはプロ。お互いが干渉することなく食せるように配置が工夫されています。余計な汁気や見た目のオーバーハングはなくシンプルで美しい。
まずは味付けライスから。サフランかなとも思ったけど色が薄すぎるので何の味付けか不明。そして謎の赤い実も気になる。食べてみたら赤い実が洋風的な山椒の香りがして不思議な味。
この味付けライスは完全に未知の味覚でしたね。
未知の味覚に出会ったときの口内と舌、脳の反応はなかなか興味深いものがあります。しかし脳がフル回転して知らない味覚を分析するモードに入ってしまい、そうなると既知の味覚の認識・楽しむことがしにくくなるようです。
つまり最初に未知の味覚は食べるべきではなかった。。。せめて味噌汁くんで助走をつけてから試した方がよかったと認識しました。
デミくんのダイブ
未知のごはんから食したことで既に脳が分析モードに入ってしまったあとは、連続した既知の味覚でそのペースを少し落とそうと試みました。エビフライ、クリームコロッケ。どちらも適度なメイラード反応に包まれた安定の味。それに今日はさらにウスターくんにも協力してもらい、口内と脳をほぼリセット。
さらにリセットした状態から味付けご飯に向かうためにハンバーグにも手を出しました。もちろんデミソースがかかっています。よく知っているデミソース。おっとここで何を思ったか、デミソースだけを食べたくなり、箸ですくって口に運ぼうとしたとき、、、
ボチャっ・・・・。
げぇ~~~(>V<!味噌汁の中にデミソースくんがダイブした…
あ~やってもた。。。強烈なリセッターの味噌汁くんの中にデミソースが落ちてしまいました。ショックを隠し切れず動揺しながらダイブしたデミソースくんを救出し、おそるおそる味噌汁くんを飲んでみるとあら不思議。なんの問題もなくデミソースくんのかけらも感じませんでした。
すげぇな味噌汁くん、君のポテンシャルはどこまであるんだ(笑)
ワンプレートが織りなす味覚のカオス
今日のワンプレートは既知、未知の両方の味覚が存在しましたが、そもそもワンプレートというのはビジュもよさげで食べても満足度高そうでいいような気がします。でもこれは錯覚でしょうね。
副菜を選べない不自由と、ワンプレートの中でどれからどう食べるかの選択をしないといけなく、食べ方の自由が皿内に(思考的に)限られてしまうのは、やはり食べる楽しみが少し下がってしまう感じを受けました。味覚がカオスになりがちな感じです。でも今思った、もし素晴らしく自分にはまるメニューばっかりのワンプレートがあったら超絶な幸福感が得られるのかな(笑)。
ともあれ、個々は普通においしかったのでそれなりの満足度は出来たのでいっか^^。
それにしても味噌汁くんのポテンシャルはやっぱりすごい。
みなさまももし、未知の味覚が入っている食事をする際は必ず味噌汁を脇に添えてみてください。安心感と保険と揺るがない食満足の獲得が実現できるかと思います。
さぁ、あしたは何を試そうか。