どうでもいい話
人によって一人称は異なる。
「私」「僕」「あたし」「俺」「うち」「あたい」「わし」「わい」……
ツイッターなどSNSでは様々種類に富んでいるが、実際のラインやメールなど文面の会話では、
「私」「俺」「僕」
大体このあたりに落ち着くのではないか。ちなみに仲の良い友達は常時「わい」だった。
その一人称が「わい」だった彼女を除けば、わたしの周囲の人の一人称は「私」「俺」で溢れていた。
ここで少し面倒くさい、捨てるべきに等しいこだわりの話を書こうと思う。
わたしは、一人称を「わたし」とすることでアイデンティティを示したいと思っている。
『は?こいつ面倒くさ』
そう貴方は思ったのではないか。
知ってる、知ってるよそんなん。自分でも気付いているし重々承知している。
でも、「わたし」と書きたいのだ(常識の範疇で)。
というより、「私」という文字って形状が少しツンツンしてないか?漢字特有の堅さがないか?
それ比べ、ひらがなのやわらかさよ。
「わ」と「し」の丸いシルエットよ…。
例えば、グループトークにおいて、誰かが「やべー宿題やってねえわ」と送信するとしよう。
「私も」「私もー」「わたしも」
と返事した時に、確実に「わたしも」がわたしであることが一目瞭然でないか(ただし他に一人称が「わたし」である人がいない場合のみ)。
その明瞭たる違いが欲しくて「わたし」という一人称を使ってしまうのだ。
まあ、ある意味で存在感を出したい、少々の承認欲求の表れなのだと思うけれど。
前に幼馴染みに「わたしを私と書かないのがわたしのアイデンティティ」と宣言したところ、
「気難しい女なのね」と返された。
間違いない。