何かの暗示?嫌な夢・失恋の夢 / 東京都マッチングアプリで「本人確認面談」をする。
悪夢にうなされて、目を覚ます。
これ自体は、たまにある。
しかし、目を覚ました後、その夢の内容をしっかり覚えているのは珍しい。
今日の悪夢は、その意味で本当に珍しく、とても悲しいものだった。
失恋の夢だった。
一言で言えばそうなるが、記録のために、見た内容を具体的に書き記す。
夢の中なので、少しぼやけているところはある。
ただ、出てきた片思い相手の女性の顔は、私が会社で片思いしていた同僚女性の
A子にほぼ間違いない。
シチュエーションは、こう。
会社の退勤時刻。私とA子は、一緒に会社のエントランスまで行こうと、
部署のあるフロア(15F)から1Fに降りるエレベーターを待っている。
エレベーターがきてドアが開く。ところが満員状態で、見送ることに。そうして、待ち時間が長くなるうちに、自分たちの後ろに同じくエレベーターに乗ろうとする人が増えてきた。
その中に、同じフロアの同僚男性がいた。この人、本当にイケメン。でもとてもクールで、A子と話している姿はあまり見たことがない。
私はエレベーターを待ちながら、A子と少し雑談をしていた。だから、同僚イケメンが現れた時、A子の表情が少し変わったことを見逃さなかった。なんというか、ときめいているような、乙女のような表情だった。心がズキっとした。
エレベーターが来て、今度は乗ることができた。満員状態。A子は、自分たちの前に立った同僚イケメンを背中越しに見つめている。前にいるから偶然視界に入っているのではない、明らかに背中越しに「見つめている」のだ。
エレベーターが「1Fでございます」というアナウンスとともにドアを開ける。
会社のエントランスが数m先に見えてくる。その先は、左と右に道が分かれる。私とA子は通常なら右に曲がる。その先に、駅があるからだ。そこまで一緒に行くのだった。
ところが、ふと気づくと、A子は私の隣にいない。どこいったんだろう。後ろを振り返ると、同僚イケメンの横にいるのだ。ゆっくり歩く同僚イケメンに歩を合わせ、必死に話しかけている。同僚イケメンは、悠々と、少しだるそうな顔で、それに応じている。その余裕さが憎らしい。
私が立ち止まって見ているうちに、A子らが追いついてきた。A子に、「駅まで行く?」と念の為に声をかけるも「先行っていいですよ。」と返された。
「先行っていいですよ」って何?? 自分も右に行くんじゃないの? いつもはそうだったはずじゃないか…。
そうか。今私は完全に「おじゃま虫、さっさと消えろ存在」ってことだ。
「あぁ、そっか…」と、さも冷静なフリをして、私はいつも通りエントランスを出て右に歩く。最後に振り返ると、A子は左側に向かう同僚イケメンを追っていた。絶対帰り道そっちじゃないのに。もう、帰る方向とかどうでもいいのだ。どんな理由に託けても、同僚イケメンを追いたいのだ。
これはもう、完全な失恋宣告だ。
これまで、「もしかしたらアリ?」「もしかしたらダメ?」という感じで、かろうじて心の中に希望の灯火を維持していた。それに、水をぶっかけられた。完全に鎮火した。消えた。
もう心はずたぼろだ。歩くことさえおぼつかない。
その後私は、馴染みの食堂でやけ酒を煽り、足元をさらにふらつかせ、なぜか電車ではなくバスで帰路についてた。バスの中では爆睡し、気づくと乗り過ごしていた。
そこは終点。知らない街の真夜中。
さぁ、どうしようか。考えていたら目が覚めて、そこは現実世界のベッドの上だった。
別記事にした通り、私は東京都マッチングアプリに登録することにした。
公営のため、本人確認、収入確認(源泉徴収票)、独身確認(独身証明書)などが厳格なのだ。そのうちの「本人確認」は、ウェブ上で行われている。私はそれを昨日行った。あっという間に終わり、その後は、説明動画を見たり、AIマッチング機能を利用するために、性格診断を行ったり、プロフィールをより詳細に書いたりした。 あとは、種々証明書の提出や、利用料の支払い、自己写真の掲載などが控えている。
着実に一歩を踏み出す自分に、「いい結果が出るといいな」と願う。
と同時に、どうしてもまだ、完全には頭から離れない人がいる。それこそが、上記の悪夢に出てきたA子だ。私は、彼女が好きだった。同じ会社内だし、露骨なアピールはしていないけど、好きだった。彼女とは仲は良かったつもりだが、たぶん相手には、私への恋愛的な気はなかっただろう。そんな風に捉えてもいいような出来事もあった。彼女はやや気まぐれで、自分勝手なところがあった。そこは嫌いだった。でもトータルは好きだった。頭では「もう次に行こう」と決別していた。でも、心が完全についてこなかった。 シーソーみたいな感情。 関西人に「どっちやねん」と突っ込まれそうな心の動き。 でも、人を好きになるって、こういうことなのかもしれない。
とはいえ、東京都マッチングアプリをはじめたんだから、その決別が一歩前進したわけだ。それはきっと良かったんだと思う。それでも、A子のこと、本当にいいんだよね自分、、、と、事ここに至って、また自問してしまった。
まったく、潔くないものだ。
昨日の夢に話を戻す。
失恋の現実を突きつけられ、乗ったバス。
寝過ごして着いた終点は、知らない街の真夜中だった。
知らない街、しかも真夜中・真っ暗。まさに五里霧中。
これは、A子への想いを決別すること、これから始めるマッチングアプリでの展開の未知さを、暗示していたのかもしれない。