梅の読書日記vol.1【黒猫の遊歩あるいは美学講義】
こんにちは!
大学1年生の最初の学科のオリエンテーションで
「文学少女になりたいです」とアホな自己紹介をした梅です🌸
読書は好きなんですけれども、読み切れる本とそうでない本があるんですよね泣
圧倒的な読書量の少なさで、文学少女にはまだなれていません。(あきらめてはない)
そんな中でも一番よく読むのは物語ですね。
そして私の人生で、何回も繰り返し読んでいるシリーズが今のところ2つあります。
そのうちの1つが『黒猫シリーズ』です。
今日は、この黒猫シリーズの第1作目
『黒猫の遊歩あるいは美学講義』
の読書日記を書いてみようと思います!
「黒猫」と呼ばれる若き天才美学研究者と
その付き人の「私」が、
”美学”の観点から謎を解いていく新感覚のミステリーです。
語り手としての役割も果たす「私」の研究対象は
エドガー・アラン・ポー。
ポーの小説の作品解体を通して(利用して?)、
謎を解明していくのですが、
これがまぁ・・・面白い( ;∀;)
私がこの作品を好きな大きな理由の一つが
「インテリ気分を味わえること」
なのですが(笑)、
各エピソードごとにポーの作品1つがピックアップされ、
謎解きにあたり「黒猫」と「私」でその作品を解体して、
解釈を話し合っている場面が本当に面白くて大好きなんです!
私は学生時代英文科で、ポーの作品にも当たってみたこともあったのですが、
私にはポーの文章が難解で、すぅーぐ諦めてしまいました(笑)
頭良くなりたい系女子の私にとって、
「黒猫」と「私」による作品解体の場面は、
憧れの文学少女になれたような疑似体験が出来て楽しいんですよ。
はい。
そしてその解釈がまた良い塩梅で本編への興味をそそるのですよ!
作品解体の場面で、ポーの作品のあらすじは紹介されるのですが、
(もちろんあらすじとして紹介文が入るのではなく、(作品が始まる前には、題材となるポーの作品のあらすじ紹介はあるがそれとはまた別で)二人が会話の中で作品解体をしながら読者にあらすじを自然に理解させる感じ。巧みな文章。好き。笑)
結末まで全てを明らかにするのではなく、
「え、それじゃああの結末ってほんとは・・・」
みたいな感じで結末はオアズケしてくるんですよ。
・・・最高かよ。
まんまとポーに再アタックしたくなった私は
ジュンク堂へ走りましたよね。
しかも、黒猫シリーズで解体を読んだ後だと、
あの難解な(私にとっては)文章が入ってきやすいのですよ!!
「黒猫」的には、
『僕は原典に当たらずに批評だけ読むなんて絶対にしない。それは、研究者として研究対象に不誠実な行為だからだよ。』
(「黒猫の接吻あるいは最終講義」より)
とのことなので、まぁ黒猫シリーズは批評ではないけれど、
「黒猫」に堂々とは言えない読み方ですよね。
(厳密には昔に1度原典に当たってるから、セーフという持論♡)
でも本当に読みやすく感じました。
おそらく自分の中で、その作品に対してなんらかの”とっかかり”を得た状態だと、
細かいトゲ(とっかかり)に、文章が所々ひっかかって、
難解な文章の時に私が陥りがちな、「文章が流れていってしまう」ような感覚が減ったからだと思うんです。
そして難解だと思っていたポーの原典(日本語だけれど)を読めている自分。
文学少女やん。
最高。
っていう楽しみ方をしています(〃艸〃)♡
①黒猫シリーズそのものが楽しく、
②そのおかげでポーの作品が楽しめている(ように思える)自分が楽しい。
という一つで2度おいしい作品ですヾ(*´∀`*)ノ
私に読書をさせてくれてありがとうございます♪
※なんか全然『黒猫の遊歩あるいは美学講義』に限定した内容じゃなくなってしまった・・・(笑)
引用なんて2作目からしちゃってるし・・・
まぁ、梅はこんなもんだと大目に見てほしい( ノД`)笑
(すいません。)