Aow4 開発日誌第2回日本語訳【属性にフォーカスした文化でスタートだ!】

アイサツ

皆さん、こんにちは。

Triumphののシニア・デベロッパー、トム・バードです。

今日は『Age of Wonders 4』の核となるシステムのひとつである親和についてお話したいと思います。「親和」とは、宇宙の原型となる力を表し、使用できる魔法の種類、制御できる元素の力、所属する「faction(派閥)」の指向を定義します。
(訳注1:Faction(派閥)は帝国のスタート時点での指向をさすものと思われる。ステラリスの起源に近いだろうか。とにかく、AoW4の派閥は「文化」と「社会性」で構成される。)

ゲーム内には6つの親和がありますが、今日は主に「秩序」の親和についてお話します。
秩序は宇宙と人間の生活に構造をもたらす力です。光、信仰、正義、そして帝国の統治と関連しています。
ゲームプレイ上では、秩序は外交、癒し、都市の安定に重点を置いています。

文化

あなたの派閥の「文化」は、あなたがコントロールする前の派閥のあり方を表し、主にあなたの初期ユニットに影響を与えます。

ゲームには6つの文化があり、秩序と最も強く結びついているのはハイ・文化です。
(訳注2:ハイ文化は3のハイエルフの細分化と無印あたりのハイマン(2のアルコン的な種族)の統合だと思われます。3のハイエルフには高潔とかそういう属性はないので、ハイマンの要素が強めということか。)


この写真は、ハイ・エルフたちが魔導天(Magehaven)に立ち、新世界に踏み出す準備をしているところです…。


「秩序」は、アンデッドに対して特に有効な聖なるエネルギーの一種である精神属性と関連しています。ハイ文化の特徴は、ユニットが "覚醒"することで、物理攻撃によって精神属性ダメージを与えることができるようになることです。

社会性

文化を選んだら、次は「社会性」を選びます。これらの特性は、あなたの民族が従う一般的な思想と、彼らの生活や統治方法を表しています。
これらの特性はそれぞれ親和に関連しており、以下にいくつかの秩序特性を挙げておきます。


社会性を選ぼう。「選ばれし外交官」、「善性に献身する者たち」という秩序に属するものが上にあるが、「食人儀式」や「非情な略奪者」という悪性の社会性、「古き賢者たち」「才能溢れる詠唱者」など従来のソーサラーのようなものもある。少なくとも善性の社会性と悪性の社会性は排他のようだ。

選ばれし外交官」…これは外交のための力としての秩序の典型です。これはあなたに10ポイントの善良なアライメントを与え、出会った他の(悪でない)派閥との外交関係を改善し、属国(征服の代わりに外交によってあなたの帝国に加わる都市)からの収入にボーナスを与えるものです。

もちろん、秩序は必ずしも人に親切であるとは限りません。

帝国主義者」…この特性は、政治的・経済的な支配力としての秩序を表しています。「帝国ツリーのスキルの購入」のように、多くの都市を持つ帝国を築くのに不可欠な帝国の収入にボーナスを与えます。

(訳注3:3の秩序は善性にかなり傾倒した能力でしたが、4はやや中庸的になっていると思われます。)

魔導書

あなたの派閥の親和の最後の、そして最も重要なポイントは、あなたが研究するために、(ゲーム開始後に)選択した「魔導書」です。各魔導書には、特定のテーマに沿った呪文、ユニット、アップグレードが含まれており、各魔導書は1つの親和と関連付けられています。

Age of Wonders 4に存在する9つの「秩序の魔導書」はあなたの帝国を正義と法に基づいた支配の道へと導きます。


信仰の魔導書。下の表示は次に研究可能になる魔導書の表示だろうか?

信仰の魔導書」…これはゲーム序盤のトームで、治癒と支援ユニットに重点を置いています。聖なる力で軍隊を守りたい宗教的な派閥に最適です。


新ユニットのチャプレン。おばさんだ。「防御態勢・用心」という特殊な防御スキルも持っている。
なおチャプレンとは従軍牧師のことである。

チャプレン招集」…チャプレンは強力な癒しのユニットであり、ユニットに祝福を与えて戦闘力を高めることができます。


「癒しの杖」。3では全支援ユニットにヒーリングを与えるのはテオクラットの十八番だったが、秩序に移行したようだ。

癒しの杖」…もしあなたが文化に起因する支援ユニットを使いたいのであれば、この強化で追加のヒーリング能力を与え、さらに雇用コストを安くすることができます。


修道院」…修道院は都市に建てることができるユニークな建造物で、市民を満足させればさせるほど、より強力な恩恵を与えてくれます。


次の研究欄にある「征服襲撃」には奴隷が描かれている。これも秩序か。

服従の魔導書」…秩序の親和のより抑圧的な側面に焦点を当てたもので、他種族の支配と統制に焦点を当てたゲーム中盤の魔導書です。


「屈服の重突撃(直訳:戦意奪う破壊的突撃)」という特殊な攻撃スキルしか持たない男らしいユニット。

タイラントナイト招集」…タイラントナイトは強力なショックユニットで、敵の士気を奪う破壊的な突撃に特化しています。
(訳注4:「ショック」はAoW:PFの強力な特性だったはずです。訳者はPFプレイしてないので部分的にしか知りませんが、PFから続投する要素もあるということかな。)


Mind controlled(迫真)

正真正銘の最後通告」…敵を撃破した後、この呪文で逃げ惑うユニットに、寝返った方がマシだと「説得」することができます。


封臣の邸宅」は、都市の構造上、膨大な収入をもたらしますが、敵から征服した都市にしか建設できません。

帝国ツリー

今までの選択で派閥に親和ポイントを与えてきました。もし、「ハイ・エルフ帝国主義者」でスタートする派閥を作るとしたら、次のようなものになるでしょう。

ハイ文化 秩序+2
帝国主義者 秩序+1
選ばれし外交官 秩序+1
魔導書 秩序+2

ということで、6ポイントの秩序の親和ポイントでスタートすることになります。では、この数値は何を意味するのでしょうか?さて、「派閥の親和ポイント」に大きく影響されるシステムのひとつが、帝国ツリーです。


「アバターの枝」に加算されるポイントが最高値の親和のポイントなのか、累計すべてのポイントなのかは不明。

帝国ツリーにはゲームの経済的・社会的ボーナスが含まれており(軍事的ボーナスに重点を置く魔導書と対照的に!)、7つの枝に分かれている。6つの親和ごとに1つの枝と、一般的な「アバターの枝」に分かれています。
(訳注5:直訳は共有の枝ですが、3の日本語化MOD準拠でアバターの枝と便宜的にしておきます。)

私たちの派閥は6ポイントの秩序の親和を持っているので、秩序の枝から(アバターの枝も同様の6ポイント)スキルをどんどんアンロックしていきますが、他の親和を手に入れない限り、他の枝からは何も手に入らないのです!

「秩序の枝」は、外交と属国に重きを置いており、以下のようなスキルを得ることができます。


「(追加の)囁きの石」…囁きの石は、独立した都市を味方につけるために渡す魔法の石で、ほとんどの帝国は1つしか持っていません。これによって一度に2倍の都市を臣従させることができます。


3準拠なら銅メダルスタートだ!

臣下の結集」…属国や古代の驚異から直接ユニットを勧誘することができる機構です。このスキルは、同盟を通じて募集したユニットが、経験豊富な精鋭兵としてスタートし、体力やその他のボーナスが追加されることを意味します。

また、このツリーのスキルは見てのとおり、アンロックするのに10ターンかかります。もし、秩序の親和のポイントが少なかったら、もっと時間がかかるでしょう。


この儀式は、マップ上のすべての独立都市との友好度を高め、より早く臣従させることを可能にする。

ツリーには恒久的なアップグレードの他に、「儀式」もあります。これは、困難な状況を切り抜けるため、あるいは特定のプランを最適化するために発動できる「単発の報酬」です。

もちろん、1つの親和に固執する必要はありません。親和を混ぜ合わせることで、あなたの帝国をより強化するための相乗効果を見出すことができます。例えば、親和には「欺瞞」や「外交の暗黒面」をテーマとしたスキルが多く存在します。

つまり、開始時の魔導書を十分に研究した上で、「魂魄の魔導書」のようなシャドウボーンの魔導書を選んで、「宗教的な死の教団」のような雰囲気を派閥に加えることができるのです。そうすれば、2ポイントのシャドウボーンの親和を得ることができ、次のようなスキルを手に入れることができます。


3のシャドウボーンは独立都市との交渉を否定するような研究が多かったが、今作はちがうようだ。

「千里眼」…囁きの石を使用して魔法の研究を加速させたり、遠くの土地を監視することができるようになります。

〇おわりに
以上で親和システムについての簡単な紹介を終わります。親和は他者との外交関係や、魔法勝利の条件にも影響しますが、それは今後の開発日誌でご紹介します。

次回のDDでは、「伝承」と「物語の領域」の詳細についてご紹介します。


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