アメリカ大統領選に思うこと_2024/11/6

テレビで見るトランプさんの映像を見ていると、「見たくない」という知人もいるのだが、私はビジュアル的にあんまり嫌いではない。何よりその若さに驚く。時に見せる深い眼差しに、同じ人の言葉かと、その口から出てくる品のない言葉とのギャップに混乱を覚える。メディアや大衆向けにカリスマ性があるのは間違いない(その素性は既に知られているはずなのに、なおも不可思議なオーラをまとっているように感じる)。一方のハリスさんには、期待をもってバイデンさんとの候補者交代を受け止めたが、その後の展開を見るにつけ、失望を深めた感がある。opportunity economy(機会の経済), 中間層底上げ、中絶反対、民主主義の価値を推進することには共感と好感と安心を覚えるが、トランプさんの人格避難にも相応に余念はなかったし、仮に勝利すれば、トランプさんにとっての大統領にもなるわけだから、その品格を示してほしかったというのは欲張りだろうか。Let's get down to the business. というお決まりの発言にも、私個人は、パワハラ等のうわさ(?)との親和的な冷たさを感じ、イスラエル支持を固辞する姿勢に対しても、武器輸出を止めれば、その弾丸に打ち砕かれてかろうじて生きているその命がはかなく消え入ることも、深刻な負傷を抱えることもないのに、との思いを強くする。かの地で起きているジェノサイドは現政権のもとで行われているのだ。この二人しか候補はいないのか・・これはアメリカ国民の中ですらそう思っている人々がいるようなのだが、深刻すぎて、個人的には、もはや楽観に転じる手前にあると感じる。

そうした中、少なくとも、選挙結果の影響を分析した、Newsweek 2024・10・29での、加谷珪一さんの分析「大混迷の米大統領選が日本経済を変える」はとても参考になった。おすすめである。


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