ガブリエル・ブレア「射精責任」Ejaculate Responsibilityを読んで
「妊娠中絶」の99%が「望まない妊娠」によるもので、そのすべての原因は男性にある。セックスをするから望まない妊娠をするのではない。望まない妊娠は男性が無責任に射精をする場合にのみ起きる。
なお、本を読むにあたり著者も「おことわり」をしているが、著者はシスジェンダー(性自認と生まれつきの性が一致)であり、異性愛者の視点から書かれています、とのこと。内容は当然そういう内容にはなるが、当てはまらない人であっても、社会構造を理解するうえで、又、アメリカの中絶をめぐる議論について理解を深めるうえでも、参考になる情報・視点がたくさん含まれていると思う。
シンプルな生物学的事実
まず、次の生物学的事実に衝撃を受けた。
プラス、次の事実も押さえておく必要がある。
そして、リスクマネジメントの視点から次の事実も極めて大事だ。
そして、次の事実。避妊は女性がするのなのか??男性が楽できるなら、女性が負担し、苦しむのはやむを得ないと思っていないか??
また、女性がセックスを楽しんでも、望まない妊娠の原因にはならない。あくまでも、男性がセックスを楽しんで、無責任に射精をしたときに望まない妊娠が起きる。セックスが同意の上でであるとしても、射精をするのは、あくまでも男性の意思である。
性教育の重要性、正しい知識と望ましい考え方で、避妊具・避妊術等に対するスティグマを乗り越えていくことが大切だ。
ほんとうに他にもたくさん考えさせられることが書かれている。
おすすめできる本である。