項目別 まとめ-34歳の卵子凍結体験記-
こんにちは、もふもふです。
これまで卵子凍結について、時系列で書き綴ってきましたが、もっと端的に知りたい方もいらっしゃるのかもとおもい、
この投稿では、項目毎にまとめなおしてみようとおもいます。
前までの投稿はどれも長文なので、
この記事で概要をさらりと流し読んでいただき、気になる項目があれば、これまでの記事へ遡って深掘りいただく……そんな使い方をしていただけたら嬉しいです。
私の体験が、情報を求めている方の元へ届き、
よりよい選択にお役立ていただけることを、祈っております。
【0】基本情報
34歳、未婚、神奈川在住です。2022年12月に卵子凍結をしました。
採卵でお世話になったのは、グレイス杉山クリニック SHIBUYA、
卵子を保管していただいているのは、Grace Bankです。
卵子凍結を機に、片方の卵巣に『卵巣のう腫』があることがわかりました。
医学的知識はまったくないため、
ここで述べていることはすべて主観であり、素人の感想です。
【1】スケジュール
日程についてです。クリニックへ通った日程は、以下でした。
<1.初診>の日こそ任意ですが、それ以外は、ほぼ指定された日程です。
<2.開始日>は、生理1~3日目の間に伺えばよいので、少し選択の幅があると言えるかもしれません。生理自体、自在にコントロールできるものでもないので、生理が不規則な方は特に不安ですよね。。
<4.途中日②>は不要な方もいるでしょうし、採卵日との間に<途中日③>が、加わる方もいらっしゃるとおもいます。卵子の育ち具合によって適宜変わるようでした。
ちなみに、日程の決まり方について、温度感がはかれるかと思うので、
医師の先生との会話を一部再現してみます。
<4.途中日②>の決め方:
<3.途中日①>の診察時に、
「明後日、来院できそうですか?」と聞かれました。
<5.採卵日>の決め方:
<4.途中日②>の診察時に、
「週明けで、絶対に来院できない日はありますか?」と聞かれました。
私がお世話になったクリニックでは、採卵は午前に決行と決まっていました。ルールがある部分はどうしようもないとおもいますが、絶対に外せない予定がある場合は、前もってご相談しておくとよさそうです。多少は、考慮していただけるのかもしれません。
【2】採卵に掛かったお金
採卵までの過程や採卵数によって価格が変動しない、
定額制のクリニックだったので、総額40万円(税抜)でした。
支払ったタイミングも含めて、以下に記載します。
<1.初診>でお支払いした額には、AMH検査や血液検査などの額が含まれていました。
初診時から採卵周期までに、もう一度検査が必要なほど期間が空くと(3ヶ月くらいまでだったような……)、再検査代は別途加算と伺った気がするので、ある程度決意が固まって、採卵周期の見通しが立った時期に訪問するのがよさそうです。
もし初診の後、卵子凍結を中断したくなった場合は、20,000円のお支払いだけで終了します。採卵後に、再度採卵に臨む場合は少し割安の30万円(税抜)で対応いただけるプランもありました。
価格が一切変動しない料金設定は、採卵数が少なかった場合に、デメリットを感じるかもしれませんが、
私にとっては有難かったですし、気持ちが楽でした。
採卵&卵子保管に掛かる費用が最後まで確定しないのは、落ち着かない気がして不安でしたし、
結果として、お金のことは考えず、採卵までの治療?に集中できたとも感じているからです。
【3】卵子の保管に掛かるお金
私は、Grace Bankに保管をお願いしています。
採卵数が15個までであれば、価格が変動しない定額制が採用されており、
3つの料金プランから選べました。
私は、年額45,000円(税抜)のプランを選びました。毎年この額を支払っていきます。
一度契約すると、プランの変更はできないそうなので、卵子を保管する年月や用いるタイミングなどを考慮して決めるのがよさそうです。
【4】採卵周期中の体の変化
インターネット上の体験記を読み漁るなかで、おなかが張るという情報を何度も目にしました。通常、うずらの卵くらい大きさである卵巣が、たくさんの卵胞を抱えてゲンコツ?大まで膨らむため、という理由です。
数値の方が、客観的でわかりやすいかとおもい、
ウエストとおへそ周りの経過を2週間測定してみたので、以下に記します。
採卵3日前の12/24(土)頃、おなかが張ってきたように感じましたが、それまでは、大きな変化もありませんでした。計測した数値が上昇しても、翌日には戻ることが多かったので、腸内環境が影響しただけなのかもしれません(便秘体質ではありませんが)。
私の場合、片方の卵巣に『卵巣のう腫』があって、元々卵巣が腫れていたので、変化を感じなかっただけでしょうか……? そのあたりは、素人には謎のままです。。
さすがに採卵前日は、仰向けで寝ようとすると、おなかが張りを感じました。ただ、思い当たるのはそのくらいで、その他の変化は特に感じませんでした。
お通じも変わりないですし、生理前にたまに感じる、気持ち悪さ・吐き気もなく、精神的にも安定していたとおもいます。
生理痛やPMSも強くない方なので、そのあたりも関係しているのでしょうか……?
お酒は飲まず(普段からタバコも吸いません)、よく眠ること、できるだけ穏やかな気持ちで過ごすことを意識しました。生活上は特に制限もないと言われていたので、これはあくまで自己満足です。
どこか気恥ずかしいですが、少しでもよい状態の卵子を凍結したいという、私なりの、卵子や未来の自分への愛情?表現のひとつかもしれません。
【5】採卵時の痛み、選んだ麻酔
私にとって、一番悩んだポイントでした。
この記事を読まれている方でも、
<局部麻酔>、<全身麻酔(静脈麻酔)>で悩まれている方が多いのではとおもいます。
私は、<局部麻酔>を選びました。
<全身麻酔(静脈麻酔)>は、5万円(税抜)の追加料金が必要だったので、諦めました。2~3万円だったら、全身麻酔を選択していたとおもいます。
ただ、振り返ってみて、<局部麻酔>を選択したことに後悔はありません。20分近かった手術において、痛みを感じたのは、通算3分程度だったからです。
個人的に、痛みを感じたのは以下のタイミングでした。
・最初に、膣内等を消毒したとき
・最後の卵胞から、注射で卵胞液を吸引したとき
※これは、卵胞の数が多い場合に限られるのかもしれません
1つ目の消毒は、臓器をガーゼ?で拭われているような感覚がして、ざらざらと痛かったです。ここが痛みのピークでした。
といっても、部屋で足の小指をぶつけたときや靴擦れの方が、私にはよっぽど痛いです。
2つ目の吸引は、卵胞の数が多い場合に、感じやすいのかもしれません。
私の場合、10以上の卵胞から吸引し、最後の卵胞に取り掛かったときだけ痛みを感じました。
ちなみに、私が一番懸念していたのは、子宮から卵巣に向かって針を挿すときの痛みでしたが、
運がよかったのか、私は痛みをまったく感じませんでした。
読み漁ったインターネット上の体験談では、このタイミングが激痛だった!という方も多くいらしたので、人それぞれ、異なるポイントなのかもしれません。
痛みに弱かったり、怖かったりする方は<全身麻酔(静脈麻酔)>一択だとおもいますが、
多少の痛みなら、心を無にして耐えられる!という方は、<局部麻酔>で大丈夫というのが私の感想です。
なお、お世話になったクリニックでは、
採卵数10を境にして、10未満であれば局部麻酔、10以上であれば全身麻酔が多数派になるとおっしゃっていました。
最後の卵胞で痛みを感じたことを振り返ると、「確かに……」と納得の基準です。
【6】凍結できた卵子の数
最終的に、10以上の卵子を凍結することができました。
私にとっては十分な数が確保できたので、再度採卵する予定はありません。
※具体的な数は、
ひとつ前の記事の、有料エリアで公表させていただいています。
【7】卵子凍結をしてよかったか
最終的には、卵子を用いるときにしか、判断できないものなのかもしれませんが、現時点ではやってよかったと感じています。
私には今後数年かけて取り組みたいことがあって、結婚・出産を優先するという決断ができませんでした。
問題を先送りにしているだけだと言われたら、耳は痛いのですが、それでも心に余裕ができました。
切羽詰まって誤った選択することも、未来の可能性も放棄することもなく、改めて日々が充実しています。
こう思えるのは、信頼できる医師の先生、看護師さんにお願いできたからだとおもいます。クリニックへの信頼がなければ、この納得感は得られませんでした。
だからこそ、卵子凍結を検討している方々が
納得の選択ができるよう、少しでも役立てることを願って、経験をnoteに託した次第です。
……思いつくままに、つらつらと書き留めてみました。
もし気になることなどがあれば、コメント等でお知らせいただけたら嬉しいです。私に答えられる内容であれば、お答えできるよう頑張ります。
これ以降は、第二章として、
卵巣のう腫摘出手術体験記を記していきたいとおもいます。
それではひと区切り。
長文・駄文にお付き合いくださり、ありがとうございました!
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