機械的に仕事をするとは?機械的を脱出するための考え方
この記事では、以下のことを伝えます。
機械的に仕事をすると自分にも相手にもよくない
機械的に仕事する、とは、どういうことか?
機械的に仕事をしてしまう人は、どのように克服したらいいのか?
✅機械的な仕事の例
まず、どんなことが機械的なのかを挙げますね。
薬局での薬剤師の対応についてです。以下のようなことがあり、私はこれを機械的だと感じました。
3歳の娘にステロイド剤と非ステロイド剤が処方された時のこと。医師からはステロイド単体で出さずに、非ステロイド剤と混合して出しますと事前に伝えてあった。しかし、実際に調剤薬局で出されたのは、単体処方。混合されて出てきませんでした。
仮に、単体処方でも問題がないならそのまま受け取るつもりでしたが…やはり問題あったようです。
薬剤師さんに聞きました。
「このステロイドを単体で塗るのは、3歳児にとって強すぎるということはないのでしょうか?」
正確な表現は忘れてしまいましたが、「問題あります」もしくは「強すぎます」というような返答だったのを覚えています。
上記の出来事を機械的だと考えた理由は以下です。
薬剤師さん本人が、3歳児にとって単体処方は強すぎるということを知っていた
他の2つの薬局では、一度もこのように出されたことはなかった
担当は新卒のような若い薬剤師さんだった
3歳という年齢を考えれば、「混合する」ということがわかるはず
上記の通りです。
つまり、年齢的なものを考慮せずに、処方箋にある通りに処方した、ということが考えられるからです。
※処方箋に「混合」の指示がある場合、ない場合もありますが、年齢を考慮して対応することが前提になっています。(あくまで私が知っている当時の知識です。古くなってなければこの理論でokだったはず。)
※すでに何度か出されているため、お薬手帳をみて参考にすることもできたでしょう。
これらのことから、機械的に仕事をしたのだと判断したのです(*´ω`*)
✅機械的とは?
私が思う機械的とは、以下のような姿勢で物事を処理することです。
相手の状況などを考慮しない
深く考えない
想像と想定をしない
今回の薬剤師の例で言えば以下です。
3歳にそのまま処方するには強すぎる薬を、年齢を考えないで処方してきた点
上記に気づけたなら、お薬手帳を参考にしたり、他の薬剤師に相談するなどできたでしょう。
もっとわかりやすい例でいうと、以下です。
妊婦さんが〇〇サロンの場所を受付に尋ねてきました。受付の返答は「6階にあります。階段はあちらです。」
普通の人にも、あまり言わないケースですが、機械的な仕事をする人はこのように答えることが多いです。聞かれたことにしか答えない。
相手の状況を考慮しないことです。
普通の人でも、実際に登るとなると「…」となります。妊婦さんならかなりキツイ…というか登らせられません。
聞かれたことにしか答えない
言われたことしかやらない
それがどう繋がるのか?まで考慮しない。
これらが、機械的だと私は思っています。
言い換えると、かなり不親切なことともいえますね。
もっと機械的になると「6階です」しか返答しない場合も。目的はサロンに行くことなので、どのように行けばいいのか?まで教えてくれると親切。
さらに、妊婦だということを考慮して、階段ではなくエレベーターの場所まで案内できるととても親切です。
✅機械的に仕事をしないために必要なこと
仕事への向き合い方を改めて見つめ直す
想像して想定する
ある程度のパターンとしての経験も必要
上記の3点かなと。
☑️仕事への向き合い方を改めて見つめ直す
私自身のことも踏まえて書きます。私も機械的に仕事をするので。
機械的に仕事をしている人には、まずなにが機械的なのかをわかってもらう必要があります。
機械的に仕事をするな!とよく叱られましたが、なにがどのように機械的なのかを自分で理解するのには時間がかかりました。
さらに、機械的な対応と、そうでない対応の仕方も教えてもらえると、違いがわかるのでなんとなくでもコツを掴むことができます。
そのためには、自分自身でも「機械的に仕事しているのでは?」と自分の仕事の仕方に疑問を持つのがいいです。
自分を変えるのは自分しかいないため、まずは自覚することが大切だと思うのです。
☑️想像して想定すること
実践的な方法をご紹介します。
私の方法だと独特なので、一般向けに考えた方法をお話しします。
何が目的なのかを明確にして、あらゆることを想定すること。
✔薬剤師の例でいえば以下です。
目的:3歳児にお薬をわたすこと。
想定:処方されたステロイドは強すぎないか?2つ軟膏が出されていることに、どんな意味があるのか?混合する必要性はないかどうか?
→ステロイドの強度の再確認、混合の必要性のチェック
✔妊婦の例でいえば以下です。
目的:サロンに行くこと
想定:妊婦なので、階段や体に負担がかかることは避けたいはず。お腹の大きさから、万が一の出産のことも考えておく。
→階段ではなくエレベーターやエスカレーターの提案
こんな感じです。
ちなみに、私の考え方は状況をありありと想像することでカバーしています。
✔私の場合【状況を細かく想像する】
たとえば、妊婦の例なら、妊婦さんがサロンへ行く状況を想像します。
階段ではお腹がつっかえて苦しいかも
エレベーターかエスカレーターの方が負担が少なそうだ
たぶん風邪や感染症にシビアになってるはずだからあまり混まない方のエレベーターを教えてあげよう
などです。
もし、自身に出産経験があるなら、以下のことも一緒に想定したうえでお伝えします。
胎児の動きで意外とトイレが近くなることがある。トイレの場所や、誰に聞けばいち早く情報が得られるか?
ここまで、目的と想定する方法と、実際の行動をイメージする方法の2つをお話ししました。
これらを実践していくうちに、先回りして考えるクセがついてくるので、対話しながらでも「あっ、」と閃くことができるようになります。
☑️ある程度のパターンとしての経験も必要
もちろん、想像だけでは難しい時もあります。
特に妊婦さんの例なんかは典型です。
同じ女性であっても、妊娠しなければわからないこと、妊娠経験があっても個人差があるため、想像だけではどうにもならないこともあります。
その場合は、知識でカバーする他に、やはり「経験」としてパターンを増やしていくしかありません。
時間がかかるのは、仕方ないです。
と、薬剤師さんの一件から思い巡らせてみました(*´ω`*)
実は、機械的なことが重なって、抗生物質が本来の見終わる頃にやっと入手できる事態に遭遇しました。
全経緯をかいているので、恐ろしい8千文字。興味ある方は、読んでみてください。
https://darakuharuto.hatenablog.com/entry/2024/12/15/